お悩み相談
そこまで深刻な状況にしたくないので、サクサク、物語を進めていきます。
後書きにお知らせがあるので、そこも読んでください。
スイーツダンジョン3層、練習場。
僕は、ひなとアランを探しに来た。
ひなとアランはいるかな?あっ、あそこに誰かいるかも!ちょっと距離があって見えないけど、いる気がする。
とりあえず、呼んでみよう!ここから聞こえるかな?
「おーい、アラーン!ひーなー…?」
歩きながら呼んでみると、視線の先にはうずくまっているひなと、周りであわあわしながらも慰めているアランとあられの姿があった。
えっ、、ひな、どうしたの…?
ひなを最後に見たのは、3日前。そのときは練習が終わって疲れてた気がする。ひなも難しいって言ってた覚えが。もしかして、難しくて泣いてる…?
むむ?何やら話し声が聞こえる。気配を隠して、聞き耳を立ててみよう。
「もう…、無理だよ。」
<<そんなことないよ!!ひなならできるよ!>>
「ピーピー!」
「でもさ、5回も試合を出たのに、4位か5位しか取ったことないよ。…5人中なのに…」
<<で、でも、惜しかったじゃん!>>
「1位を取らないといけないんだよ…」
<<う…>>
「ピ…」
まさか、そんなに試合に出てたなんて。
僕たちが1回試合してる間に、5試合もあったの!?
どうしよう。今、話しかけに行ったほうがいいのかな?
ひなが立ち上がった。
「今日は一旦帰るね。」
<<う、うん、そうしたほうがいいよ!深夜までずっとやってたし、たくさん休憩して。>>
僕は言葉を失った。
まさか、夜中まで練習していたとは。そんなに練習しても勝てないの!?
<<ん?そこにいるのはれお?>>
「えっ!あっ、う、うん、そうだよ…」
あはは、隠れてみていたら見つかっちゃった。
ひな、どういう反応するんだ?盗み聞きしてたからちょっと気まずい。
「れお、聞いてたの?」
「うん…。ひなたちを探してたら聞こえちゃった。」
「そうだったんだ…。」
「うん…」
僕たちの間に沈黙が流れた。
「本当は知られたくなかったけど、知られちゃったし言うね。」
ひなは一息ついてから言った。
「実は、れおが試合に出る前から色々試合に出てたんだけど、いつも4位か5位。全然うまく行かなくて、夜中まで毎日練習してたんだよね。まあ、原因は、抜かされると焦っちゃう私なんだけど。」
「ピー!(ひなのせいじゃないよ!)」
「いいのいいの、ぜんぶ私が原因だから。そういう感じで、れおが優勝して、私だけ出来ないと迷惑がかかるから練習してるの。」
僕の頭には、「お悩み相談室」って文字が浮かぶ。いけない、いけない。ひなが真剣に悩んでるのに。
まあ、冗談はよしといて、実際に見てみないとどこがダメなのかわからないよね。本人は焦っちゃうからとか言ってたけど。
「じゃあ、試しに見せてくれない?」
「うん、わかった。」
あっさり承諾してくれた。つまり、レースしているとこが見られるってことだよね。
頑張って応援しよう!もちろんしっかり考えながら、だよ。そこは勘違いしないでね。
<<って、ストーップ!今日はお互い休んでね!!疲れてるだろうし。ってことで、解散!!>>
「そういえばそうだね。帰るか。」
「うん、そうしよっか。」
<<お知らせ>>
今日から期末テスト勉強期間に入ります。それに当たってテスト勉強に専念しないといけないので投稿を少しお休みします。今回は本当に頑張んないといけなくて。
テストは、6月25日、26日の2日間です。したがって、次の投稿は26日とさせていただきます。
もしかしたら、息抜きとして投稿する可能性もありますが。
ご承知おきください。
ひなのあだ名を考えて送ってくださると、嬉しいです。これからも、よろしくお願いします。




