アニマルセラピー
スイートダンジョン、4層。
レース場に向かっているれお。
「やっほーアラン!」
<<あっ!やっほー!待ってたよ!!>>
「ちょっと、ウォーミングアップでそこ使ってもいい?」
<<もちろん!試合、頑張ってね。期待してるね。>>
アランが期待してるねって言ったとき、目がすごいキラキラしてたんだけど。
そんなに期待されると、緊張しちゃうけど初めてだしリラックスしてやろう。負けても次があるからね。
「コロ、そこを一周昨日のペースで走ってみよう」
「わん!」
コロの上にまたがると、ふわふわで、ソファーに座っているみたい。
しかも今走り出したけど、全く振動がこない。走るの上手すぎ!
これなら、行けちゃうかも?
そうこう考えているうちに一周が終わった。本当にあっという間だね!?昨日より、ペースが早かったのかな?それより、褒めてって目でこちらを見てくる。いつ見ても可愛いな〜。これが親ばかって言うのかな?今なら、その気持ち分かるかも。
「コロ、いい子だね〜ほら。ワシャワシャワシャ」
「くーん!」
コロは伏せの姿勢になり、しっぽをはち切れるぐらい振っていた。
しかも、いつもとは違う鳴き声で。リラックスしてるみたい。
いや本当に可愛い。みんなもペット買ったほうがいいと思うよ。
何だっけなんか、なんとかセラピーみたいな言葉があったじゃん。ストレス軽減みたいな。あっそうそう、アニマルセラピーだ。まじで癒やされるよ。
そんな感じで試合のことも忘れてまったりした。するとリクが伝えてくれた。
<<れお!!もう試合だよ!!>>
「あっそうだった!待ってて、今行く!」
そうして、練習場の隣にある本物のレース場にドアを開けて入った。
見てみると、僕のパートナーのコロは狼だけど、他の妖精のパートナーには犬や豹など知っている聖獣や、ぞうとキリンとダチョウが混ざった動物――ぞうみたいな見た目をしてるし、ぞうと呼ぼう)など見たこともない聖獣などいろいろな種類がいた。
<<れお!れおは3コースのとこについて!>>
「了解。3コースね。コロも大丈夫?」
「わんわん!」
絶好調らしい。スキルを使うタイミングとかは僕が言ったほうがいいのかな。まあ、やってみて考えよう。
思った通り、レーンに立つと運動会とか体育大会とか思い出すな〜。懐かしい。僕も最近あったけど。
コメント
・5月の運動会思い出すな〜
・えっ、運動会って5月にやったの!?私は9月。
・仲間発見。俺も9月に体育祭やった。
・そういえば、風がめっちゃ強かったな〜
・そして、クラウチングスタートをしてミスルのが定番
・わかるw学年に1人はいる気がする
おっ、視聴者もわかってくれる人多い!ほんとあるあるだよね〜。
すると、審判が来た。
あっ!審判とか、合図出すのとかは妖精がやってくれるみたい。もうそろそろ始まるみたいだね。もう妖精たちが集まってきたし。
<<それでは始めます。位置について、よーい――ドン!>>
始まった。
明日は、サイドストーリーです。
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