守りたいから、頑張るんだ
「わおーん」
突然崖の上から、2層に響き渡る、遠吠えが聞こえた。とっても、聞き覚えがある声だ。そう、コロの鳴き声。
「コロ!?どうしたの?」
そういうと崖の上から草でできたロープが降りてきた。コロが上で咥えているみたい。
「これにつかまれってこと?」
「わんわん」
コロは噛んだまま返事をした。つかまるで合ってるらしい。
コメント
・頑張れ!
・コロ、優しいね〜
・成功するといいな
・持ち上げられるの?
「つかんだよ。コロ、お願い」
「わん、わん、わん、キャン」
コロごと崖から落ちてしまった。本当に下がわたあめで良かった。コロが怪我するところだった。コロが怪我をしたりしたら、ショックで僕、ダンジョンに行けなくなっちゃうかも。
「コロ大丈夫?まだやるの?」
「わんわん、わん!」
やる気まんまんらしい。コロが元気よく崖を駆け登っていった。無理そうだったら、また考えよう。
2回目〜4回目 落下
大変だった。主にコロが。
5回目〜8回目 落下
すこし慣れてきた。落ちるけど
9回目 ロープが切れた
心が折れてきた
変化が現れたのは10回目のときだった。
「コロ、まだやるの!?」
「わんわん!」
どうして。もう9回失敗してるのに。でも、僕はコロを信じるだけ。
「わーんわん、わーんわん」
綱引きみたいに引っ張っている。でも、苦しそうだ。
すると、突然コロが光った。虹色の光だったので眩しいけど、きれいって思う気持ちの方がでかい。あと、眩しいのに、直視できる。
コメント
・進化!?
・どうして、、
・れおのために力がほしいって思ったからかね
・そのシチュエーションはあつい!
「ワオーン!」
中から出できたのは、小さくてかわいいコロ、ではなく、大きくて威厳のあるかっこいいコロ。進化したよ!って、喜んでいるみたい。
そして、進化大きくなったコロがロープを引っ張ると、あっという間に僕は崖の上に行けた。
「コロ、おめでとう。助けてくれてありがとう。」
「わんわん!わんわんわん」
コロによると、たくさんの声援、力がほしいと心の底から思うなどという条件があり、それがクリアして進化したらしい。かっこいいけど、もふもふはそのまんまだから嬉しい。
「わんわん」
早く生命の水を取れだって。そうだよね、そのためにきたもん。
崖の上の草原の真ん中にぽつんと咲いている花。夕日と草原と花、めっちゃ幻想的。そこから一滴の水を取る。それをビンに詰めて持ち帰ろう。ほんとにめっちゃ綺麗だなー。おもわず、写真をパシャリ。コロも映っている。かわいい。
コメント
・幻想的だ〜
・かっこいい
・進化おめ!
・たしかに写真が撮りたくなる
とうとう進化。1話で終わらせるはずが、3話もかかってしまいました。(*ノω・*)テヘ
次回はひな視点です。
 




