どうしてやろうか
明くる日、俺は朝一番に職場である石川興業の社長に電話をいれ、急遽だが休みをもらうことにした。時代遅れのガラケーの画面では、早朝六時を五分ほど過ぎていた。
『どうした? 具合でも悪いのか』
「ええ、ちょっと熱が出ちまったもんで」
定番のウソをつく。
『そうか、そうか』社長は、仮病だと見抜いているのか、快活に笑い飛ばした。『お前が休むなんて、働き始めて初めてだからな。大事をとって、しばらくゆっくり静養してろ。人手は、なんとかなっからよ』
「すんません」
『いいって、いいって。出勤できるようになったら、連絡よこせよ』
懲役を務めてきた俺を、ましてや人殺しのこの俺を、何の疑いもせず雇ってくれた社長には罪悪感に苛まれるほど、義理以上の恩があった。今、不自由なく生活しながら生き永らえることができるのも社長のおかげだ、感謝している。
目覚めがてらに冷たい水で顔を洗い、水道水をガブ飲みした。
喉がカラカラに渇いていた。昨日は少しだけ呑みすぎたか。横目で扉を開けっ放しにした狭いバスルームを覗くと、レイコと少女がふたり揃って、膝を抱え佇んでいやがった。
「どけ」
無造作に下着を脱ぎ去り、熱いシャワーを浴びる。
さて、どっから行くか。後ろの首筋から背中の観音菩薩に熱い湯を当て温めると、じわじわ考えが浮かんできた。先ずは、情報収集で外堀を埋めていこう。
貰い物の『水曜どうでしょう』と描かれているバスタオルで髪をくしゃッと拭い、青紫色に染まった上半身の滴を拭き、ボクサーパンツ一丁でガラケーを手に取った。相手は早朝にも関わらず、2コールで電話にでる。
『……もしもし』
「よう」
『え、いやいや、久しぶりっす、兄貴……、へへへ』
「お前ェみてえなもんと盃も交わしてねえんだし、俺は今、堅気だ。いい加減その言い方やめろ、バカヤロウ」
愛想笑いなのか、ヘラヘラと笑う調子のよさと態度は相変わらずだ。
こいつは、元奈良組の準構成員でチンピラだった鴇尾、細々と不動産業を営んでいた。
人権すら無視される暴対法と暴排条例のおかげで、暴力団関係者が大手を振ってふんぞり返れない時代に、賃貸住宅を斡旋してもらえるのは、ヤクザ者にとっちゃ都合がいい。ここの部屋を頼んだのも、鴇尾だった。
「ここ五年ほどの間で死んだ女のガキ。五、六歳程度で、北見市近郊で死んだ奴だ。一時間以内にリストアップして持ってこい」
鴇尾は、パソコン系に精通しているらしく、様々な情報収集に役立った。
こいつを使うのが手っ取り早い。
『ちょ、ちょっと待ってくださいよ! こんな朝っぱらから、いきなり――』
「朝っぱらだろうが、深夜だろうが関係ねえ、お前ェに理由話す暇ねえんだよ。市役所の死亡届をハッキングだかすりゃ、すぐだろ。いや、幅を広げる。過去十年で、三歳から一〇歳まで、近隣の市町村含めて、全部だ」
鴇尾は、慌てていた。『ど、どうしたってんですか? あに、ち、千葉さん……』
「できねえなら、お前を売る。できるなら、一時間後に俺のとこへデータ持って来い。それだけだ」
『そんな、急に無理っすよ! ちょっと待って――』
待て、と言われて誰が待つか、バカヤロウ。俺は、一方的に通話を切った。
奴は必ず来る、データを持って。なぜなら、裏社会に精通しているやつなら「売る」という言葉に敏感だからだ。どんな奴に、何を売られるものかと不安で仕方ないのだ。
弱みを仇や警察に売られるのか、手足をもがれダルマにされて、東南アジアあたりの変態な富豪に性玩具として売られるのか、商売ができないよう一生嫌がらせをされるのか、想像を絶することが過るからだ。
そもそも、鴇尾みたいにチンケな野郎が、俺を敵に回せる訳がない、格が違う。
一服をして、熱々のインスタントコーヒーで胃を刺激する。懲役の頃には味わえなかった刺激に、脳みそが冴えわたるような気がした。
そうこうしていると、安い玄関チャイムがコンと音をたてる。ガラケーの時計では、七時になるところだった。時間を厳守したようだ、中々賢い。
曇ったドアスコープを覗くと、汚らしい茶髪に無精ひげの鴇尾が、ヨレヨレの安いダークグレーのスーツの肩口を濡らして、キョロキョロと辺りを見渡していた。
「持ってきたのか」
玄関のドアを開けると、「へへへ、勘弁してくださいよぉ、こんな朝早く」と眉を下げ、ニタニタとした笑みを浮かべた。靴を脱ごうとしていたので、
「誰が入っていいって言ったんだ? もういい、帰れ」
鴇尾が持っていたクリアファイルをむしり取るようにして、胸を強めに押す。
「ちょッ」よろけた鴇尾は、「せっかくなんすから、お茶くらいご馳走してくださいよ」俺の脇をすりぬけ、「おじゃましまーす」と、靴を脱ぎ飛ばした。ちゃっかりした野郎だ。
「千葉さんの部屋、ずいぶんといい匂いがしますね」
「はァ?」
眼を閉じ、クンクンと卑しく鼻をひくつかせ、部屋の匂いを嗅いでいた。
「女でも連れ込んでたんすか? 俺は、鼻が利きますからね。やることやってんじゃないっすか、へへへ」
「んな訳ねえだろ」
「いやいや、なまら女のいい匂いがしますもん。残り香ってやつすかね」
レイコの香りだろう。ちっ、めんどくせえ。
説明や弁明するのも面倒、レイコと少女もバスルームに閉じ籠っている。こいつに構ってもいられないと早速、俺はファイルに目を通した。A4サイズの紙が三枚入っていた。
「役所のデータベースなんて、俺にかかればチョロイもんですよ。セキュリティかいくぐるのも、楽勝でした」
とんちんかんなことを自慢げにべらべら喋る鴇尾は、どっかりと腰を降ろし、俺の飲みかけの冷めたコーヒーに口をつけた。
「少し黙ってろ」
「へい、へい」
ざっと人数を数えれば、二十人ほどの氏名と死亡した年齢、当時の住所と保護者の名前が羅列してあった。さすがに、死因は書き記されていない。
普通なら、この中からその少女を特定するのは骨の折れることで至難の業だが、俺ならいとも簡単に判別できる。誰にも出来ないだろう、鴇尾にさえ理解できないだろうけどな。
「そういや、昔、兄貴が付き合ってた女とはどうなったんすか?」
「黙ってろと言ってんだろ」
「へーい」と、悪びれもしない態度で顎をあげた。
ドン、上の部屋から床を強く踏む音が、一度聞こえた。
「もうひとつ頼みたいことがある。すぐに連絡を入れるから、一旦戻れ」
「なんすか、来て早々! 俺にも教えてくださいよ」
「早く帰れ」
ドンドンドン、と苛立たしく天井が揺れるほどの騒音がした。
「ほら、上の住人も怒ってますよ?」
「……あァ」
「兄貴が大きな声だすから。誰にも言いませんって、教えて下さいよぉ」
「俺を怒らせるな」
鴇尾の襟首をつかみ、玄関まで引きずった。天井の連打が始まった、ドンドンドンドン。
舌打ちをしてみせ、「痛ててててッ、まったく人使い荒いんだから」渋々ながら鴇尾は自分で立ち上がった。「俺も、ギリギリの危ない橋渡ってんすから、少しは奮発してくださいよ」
「……俺から、カネとるつもりか」
「そりゃそうでしょう! これはビジネスですよ、ビジネス」
鴇尾は、泥がはねたままの革靴を履きながら、下卑た笑みを返してくる。
「まァいい。携帯握りしめて待ってろ」
「頼んますね、へへへ」
玄関を開けると、外の湿った匂いが鼻についた。
「あァ、それとな」
居間のドアを閉めるがてら、親指を上に差し向け、「上の部屋なんだけどよ、誰も住んでねえんだよ」
ヘラヘラとにやついていた鴇尾は玄関を出て、目を丸くしたまま凍りついた。
思い切り音をたて閉めてやる。
「うるせえぞ、コラ!」
天井に向け怒鳴りつけると、上からの音は鳴り止んだ。ったく、なんなんだ?
俺は、鴇尾から受け取った書類を持って、バスルームに向かい、膝を抱えていたレイコに見せた。
「この中に、そのガキはいるか」
凝視しているかのよう身体を近づけ、手を左右に振った。
二枚目をめくる。「ここには?」指で上からなぞるよう下までいくと、残念そうに肩を落とし、またしても手を振る。三枚目を見せる。
「最後だ、ここにいなけりゃ諦めな」
そこで、ハッとしたかのよう指を伸ばし、指し示した。
「……ホヤホヤじゃねえか」
なんだか、イラついた。
ここに実際いたことだろうか、最近死んでしまったことだろうか、鴇尾のいけ好かない態度からか、上の部屋から床を踏みつける音がしつこいことからか、少女がいつまでも泣いているからか、その全てがごちゃ混ぜになったのか、ムカついた。
ガラケーをとり、鴇尾に再度連絡をいれる。
「香川朱音、六歳。そいつの両親を調べて、三〇分後に連絡よこせ。ケツの穴の皺の数まで徹底的に調べろ」
『兄貴。ていうか、さっきの、』
ベラベラとなんか喋っていたが、遮断した。
死亡年月日は、今からちょうど半年前、真冬の二月になっている。きな臭いものが、プンプンする。沸々と胸の中に怒りのようなものがこみ上げてきた。片隅では、面倒事に首を突っ込んでしまったような気がしていた。
すぐさま、鴇尾から連絡が入った。
父親の香川正幸は、北見市山下町の大手コンビニエンスストアのフランチャイズオーナーで三十五歳。妻であり、一人娘の朱音の母親の紫織も同じ年ということだった。
面倒に感じたのは、この両親が離婚していたことだ。紫織は再婚をして、姓を長野に変えていた。
鴇尾に、紫織の現状を調べるよう再度話をして、いつも仕事で着ている作業着の上着をはおり、便所サンダルをつっかけて俺は部屋を出た。
さァて、どうしたもんか。
山下町のコンビニ『セヴンマート』は、歩いていける距離にあったが、小雨がぱらついていて、ビニール傘を差しながらママチャリで向かうことにした。
俺は自動車免許を失効していて、車は運転できない。
仕事の土木作業も、ローラーやタイヤショベルには乗れないため、常に肉体労働の雑用を強いられるが、刑務所の軽作業とは雲泥の差で、心地よい汗に充実した日々だった。
実のところ、ここの『セヴンマート』は、毎朝立ち寄る場所でもあった。
コンビニの軽いドアを開け、スタスタと弁当が並ぶコーナーから鮭おにぎりをとり、封を切りながら、バックヤードに入っていく。ズカズカと踏み込んだその奥には、二畳ほどの小さなモニタールームがあり、デスクの前でスマートフォンをいじっている黒縁メガネをかけた男が、椅子の背もたれに身体を預けくつろいでいた。
俺は、おにぎりを頬張り、「香川だな」
いつも見る顔で、名札にはオーナーと書かれていた。
「へ?」
「万引きはしたが、警察には届けるな」
訝しむ香川は、激しく瞬きしながら右手でメガネをあげた。「……どういった?」
「三倍の料金を払えばいいんだろ」
俺は千円札を放り出し、立て掛けてあったパイプ椅子に、どっかり座ってやった。「釣りはいらねえ、話がある」
「な、なんなんですか、あなたは?」
「お前の娘のことだ」
その言葉を聞いた途端、香川は絶句し、みるみる顔が蒼ざめていった。
「……ど、な、ど、な」
「なぜ死んだ」
「え? い、いやァ」
と、間延びした返答をする香川が顔をあげる。
後ろに、人の気配がした。
香川を見据えていると目配せをして、首を横に振った。おおかた、従業員が心配になって来たのだろうが、香川がそれを否定した。事の深刻さを本人なりに理解している、そう思った。
気配が立ち去った後、ふう、と深くため息をついた香川は、「警察のかたですか?」
「俺がデコ助に見えんのか」
「あ、いえ」
「お前の主観なんて訊いてねえだろ、俺が何者でも関係ない」
そもそも、優しそうだとか、いい人そうだとかいう外見や容姿からの勝手な先入観や思い込みの主観が、俺は嫌いだ。
人は、見かけで判断できない。誠実そうに見える詐欺師や温厚そうなペテン師は、そこを利用するものだし、人を殺す前の人間は、本性が露呈してしまわないよう取り繕っているのだし、警官や先生と名の付く奴にも、悪い奴はいっぱい居るだろ。
俺なんかが言えた義理ではないが、とんでもない犯罪をしながら未だ捕まっていなく隠れている奴のほうが、よっぽどの悪党といえる。本物の悪魔は、悪魔のような顔をしていない。
「……で、では、お名前は―」
「今訊いてるのは、俺のほうだ。俺の質問に答えろ」
香川は肩を落とし、しばし黙り込んだ。俺は問い詰めるでもなく、ただ待つ。
「……そのう、情けない話なんですが」
力なく、ぼそりと呟いた。
「言われなくても、お前が情けないのは分かる」
「わ、私は、そのう、朱音の母親とは、離婚していまして」
「知ってる」
「そ、それが、親権も、母親のほうが持っていってですね」
「だから?」
「朱音の葬儀にも、行かせてもらえなかったんです……」
「実の父親が骨も拾ってねえのか」
「はい……」
ほう、「ということは、娘が亡くなったことも、向こうから伝え聞いたのか」
「……ええ、そうなんです」
香川は、ずうっと俯きながら話していた。
「死因はなんだ」
「窒息死だと、不慮の事故と聞いています」
「どんな」
「亡くなったのは、真冬のとても寒い日でした。ひとりで外で遊ばせていて、戻ってこないと思ったら、屋根からの落雪に埋もれていたと……」
「六歳のガキをひとりにして、真冬に外で遊ばせていたのか」
「分かりません。私には……」
そう言って香川はメガネを外し、涙を袖でぬぐった。
その先の薬指には、細い指輪が見えた。思わず、鼻を鳴らした。 その時、俺の携帯に着電があり、ブルブルとポケットが揺れた。携帯のフリップを開けると、鴇尾からだった。
「おう」
俺は、香川を睨みつけながら、聴こえないよう距離をとり身体を仰け反らした。
『長野紫織の住所です。北見市〇〇××△で――』
「かけ直す」
『旦那の長野は半グレのようで、色々悪さしてるみたいです』
「ほう」
だとしたら、容赦はいらねえな。半グレだかってちんちくりんなチンピラ気取りなら、俺にとっては好都合だ。
『けど、そうなると、北導会――』
わーわー言っていたが、通話を切りながら、香川を睨みつけた。
「ところで、お前は朱音を、自分のガキを殴ったことがあるか」
「ま、まさか! 女の子ですよ、ましてや自分の娘なんですから」
「最近の親なんぞ、自分の子供すら性玩具にするフザけた野郎が多いからな。嘘をついても分かるぞ」
レンズ越しの目玉を射抜くよう見据えてやった。
「とんでもない!」
香川は、大げさに顔の前で手を振った。「私と、妻の紫織の関係は、冷え切って破たんしていましたが、子供は別です。もう逢えないだなんて、今でも心が張り裂ける思いなんです」
「ほう。だったら、子供のためなら死ねるのか」
「はい」
カチンときた。「おい、軽々しくガキのために死ねるなんてほざくなよ、コラ」
目を丸くして、香川は凍りついた。
「なら、なんで手前ェは死んでねえんだよ」
「……そ、それは」
「ガキのために死んで何になるんだ? それで身代わりになると思ってんのか? 天国で会えるとでも思ってるのか、コノヤロウ。もう逢えないガキにしてやることは、そんなことじゃねえだろ」
誰それの為に死ぬ、なんて意味のないことはしない。俺は一方通行の鉄砲玉だったが、今こうして生きているのだから。本当にするべきことは、そんなことではない。
その人の為に生きて、自分の想いの為に立ち向かい戦わなければならないはずだ。
「……す、すいません」
「謝る相手を間違えんじゃねえ、ったく。で、お前が再婚したのは、いつだ」
「……え、えっとぉ」慌てて左手を隠した。「そ、それと、これとは、別じゃないですか」
「ずいぶんと勝手だな。自分の気持ちいいに酔いすぎだ」傾倒しているかのような自己愛に心底、呆れてしまう。「お前のところに連れ子はいるのか」
香川は、頭をポリポリ搔きながら、「いえ。なんせ、相手は二十代なもんで、ええ」
「知るか。たいしたもんだな、手前ェは」
「…………」
「まァいい、好きにしろ」俺は腰をあげ、香川を見下ろした。少女の身体にあった痣のことを思い出していた。「本当に不慮の事故だと思ってるのか」
「……そう、聞いていますが」
あまりにも眠たい奴、全くもっておめでたい野郎だ。
盆と正月が毎日続いているような、脳みそがとろけて、自分のことしか考えていないのだろう。聞いたことや見たことを、何事も真実だと思っている。父親としても、全くの他人事のようだ。
「よく聞け。お前自身の目に映るものが正しくて真に価値あるものじゃねえぞ。見えないものを信じることが大事なんじゃねえのか?」
香川は肩を落とす。「……確かに、そうですね」
「娘は、お前の娘の朱音は、紫織の元で虐待されていた可能性がある」
「な、なんですって?」
「ガキは、どこにも助けを求めることはできねえだろ。被害届だって出せやしねえんだ。俺には分かるんだよ、ろくでもねえ奴の考えることなんてな」
声を荒げた香川には見向きもせず、背を向けた。ふと、若頭の顔が脳裏によぎった。実の父親や母親のことは、思い出そうにも輪郭すら分からない。
振り返ると、香川は首を垂れうなだれていた。全く呆れてしまう。
「夫婦なんて所詮、他人だ、互いに納得した形で生きていきゃあいい。だがよ、どんな形になろうが、朱音は手前ェの子供だろ。親としての責任や務めってやつがあるんじゃねえのか? そんな単純で当たり前のこと忘れんじゃねえよ、バカヤロウ」
バックヤードから出ると、ヨレヨレのスーツ姿でどこか爬虫類の、トカゲのような男と目が合った。思わず、眉に力が入った。目の奥に鋭いものを感じたからだ。
「……なんだ。なんか文句でもあんのか?」
男は、いいやと言いながら目を逸らし、スタスタとレジまで向かっていった。
店の連中がやはり警察にでも通報したのか、風貌と雰囲気はどこか刑事のそれのようだが。まァ、今はそれどころではない。次だ。
さァて、どうしてやろうか。
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