第十話
「ほんっとうに、ごめんなさい!」
しばらくの間呆然としていたエレイン先輩は、正気になってすぐに俺とディンドランさんに話を聞き、その後でメイドに確認をした結果、メイドのやらかしを知り勢い良く頭を下げていた。そんな先輩の横では、シャーリーがメイドの頭を地面に着くのではないかというくらいの力で押さえつけながら、一緒に頭を下げている。
なぜあのメイド……ファムが隠れて俺たちを見ていたかというと、別に悪意があったからではないらしい。
ファムによると、応接間の窓際を掃除している最中、天気が良かったせいで眠気が襲ってきてしまい、そのまま壁に寄りかかる形で居眠りしてしまったそうだ。
そんな中で俺たちが部屋に近づいてくる気配を感じ取り目を覚ましたものの、そのまま出て行っては一緒にいるシャーリーに怒られてしまうと思い、とっさに部屋の隅にある棚の陰に隠れてしまったのだそうだ。
隠れてから素直に出て行った方がよかったと気が付いたものの、その時にはすでに俺とディンドランさんが部屋に入ってきたので素直に出ることができずに、どうしようかと思っていたところでディンドランさんに威嚇されてああなったとのことだった。
「私のメイドが暗器を持って隠れていたことは事実だけど、それはファムが私の護衛も務めているからであって、決してジークとディンドランさんを害そうと思ったからではないことだけは分かってほしいの」
エレイン先輩は、頭を下げたままでそう弁明してきたが……正直言って、どうせそんなところだろうとは思っていた。
何故なら、隠れて隙を窺っているにしては気配が丸わかりだったし、そもそも本人は気配を殺して隠れているつもりだったのかもしれないが、気配を殺すことに集中しすぎるあまり、逆に気配が漂ってくるという訳の分からない状況だったのだ。
ディンドランさんも立場上警告して攻撃姿勢を見せてはいたものの、内心は刺客ではないだろうと思いながら呆れていたのかもしれない。
「ええ、それは分かっています。そもそも、先輩が本気で俺を仕留めようとするなら、メイド一人ではなく、最低でも数百規模の部隊を配置するでしょうし、何なら先輩自身が笑みを浮かべながら俺に近づいて、油断したところを背後からバッサリ……とかを狙うでしょうね」
「……ジーク、本当はかなり怒ってない? それに、あなたは私をそういう女だと思っていたのね?」
と、正直な感想を言ったところ、先輩は若干声を震わせながらそう言ってきた。そこに、
「ジーク、それは無いわ。いくらジークが油断していたからと言っても、エレインさんの力では背後からバッサリでジークを一撃で確実に屠ることは出来ないでしょうから、やるとすれば背後からブスリで、そこからのぐりぐりよ。その方が仕留める確率は上がるわ」
ディンドランさんが俺の間違いを指摘しながら、何故か先輩へのアドバイスのようなことを言い出した。
そんなディンドランさんの言葉で、先輩はディンドランさんにも俺と同じような印象を持たれていたのかと思ったのか、かなりのショックを受けていたようで驚いた表情のまま固まり、シャーリーはどう反応していいのかわからずに沈黙していた。
そしてそんな中、
「……ぷっ!」
ファムだけは頭を押さえつけられた状態で小さく吹き出していた。
流石にこの場面で、しかも自分の雇い主に対してそれは無いだろうと思っていると、
「あいたっ!」
案の定、怖い顔になった先輩に頭を叩かれていた。しかも、シャーリーに無理やり頭を下げられていた状態だったので、ファムは叩かれた衝撃で床に頭から突っ込んでいる。
「ごめんさないねジーク、みっともないところを見せてしまって」
「いえ、まあ……躾けは大事ですよね……」
俺は先輩の笑顔に若干引きながら、あいまいにそう答えるしかできなかった。
ちなみに、ディンドランさんとシャーリーは、矛先を抜けられないようにあからさまに視線を逸らして見ていないアピールをしていた。
「それで、話を変えるけど、何故ジークがこの街にいるのかしら? 教えてもらった予定では、帰りに公爵領を通るとすれば数週間後と言ってなかった?」
かなりの寄り道をしてしまったが、俺はようやく目的が果たせそうだと安堵し、
「そのことですが、滞在予定の街で俺たちは今代の雷に襲われました」
と何故予定を繰り上げて戻ってきたのかの理由を話した。
「それは……確かにそれが本当の話なら、国際的な大問題だけど……証明できるの?」
「スタッツの商業組合と冒険者ギルドに問い合わせるか、スタッツの住人に聞いて回れば、今代の雷の目撃情報や戦闘があったことが分かると思います」
その中でも、クレアの証言が一番信頼度が高いものになるだろうが……聖国とバルムンク王国はどうも仲があまりよくないようなので、上の方から圧力がかけられるかもしれない。
「確認の為聞いておくけれど、確かに今代の雷はジークがバルムンク王国の男爵だと知った上で襲ってきたのよね?」
「ええ、こちらには戦闘の意志がなかったので、自分の身分を明かした上で争うことのデメリットを説き、穏便に事を済ませようとしたのですが、今代の雷はそれを無視して俺たちに不意打ちを仕掛けてきました」
多少簡略化した説明ではあるがおおむね間違っていないはずだし、何よりも俺の身分を明かしたのにも関わらず攻撃されたのは事実なのだ。その時点で今代の雷が国際的な問題を犯したのは間違いようがない。
「それにしても、数で劣っていたとはいえジークとディンドランさんが負けるなんて」
「エレイン先輩、お言葉ですが、負けたのはこちらに不利な状況が重なったからです。次にやりあえば……俺が奴を殺します」
あの時の敗因は、俺が今代の雷を甘く見たからだ。
まさか他国の貴族相手に攻撃するはずがない。まさか街中で襲い掛かってくるはずがない。まさか俺とディンドランさんの二人がかりで止められないはずがない。まさか……スタッツを犠牲にしなければ勝てない相手なはずがない。
まあ、あの時の敗因を上げてみたとしても、完全に俺の油断が招いたことばかりではあるが……逆に言えば、次に戦う時に前回と同じ轍を踏まなければ、反対の結果にすることは可能というわけだ。いや、あいつを殺せば、反対以上の結果だな。
そう考えると、何故か笑いが込み上げてきそうになったが……
「ちょい」
「でっ!」
いきなり頭部に強い衝撃を受けて、少し前まであった黒い感情は霧散してしまった。
衝撃を受けた方向に目をやると、ディンドランさんの手が目の前にあった。
その手は手刀の形をしているので、あれが俺の頭に落とされたのだろう。いや、もしかすると、落とされたのではなく、もう一度落とされようとしているという可能性もある。
「ディンドランさん、痛いんだけど。それと、仮とはいえ主にするようなことじゃないよね?」
二発目は勘弁してほしいので、ディンドランさんの手の落下予測地点から頭をずらして抗議すると、
「あら? 仮とはいえ、主が狂気に染まろうとしているのなら、正気に戻すのは従者の仕事よ」
などと、悪びれる様子もなくあっけらかんと言い放った。
「それに、エレインさんたちを見てみなさい。あなたの殺気に充てられて、あんなに怯えているわ」
と言われて正面のエレイン先輩たちに目を向けると、そこには三人で抱き合うようにして固まっている先輩たちがいた。
これはやらかしてしまったな……と思い、先輩に声をかけようとしたところに、
「エレイン様!」
一人の騎士が部屋に飛び込んできた。しかも、その騎士に続くようにして何人かがこの部屋目掛けて走ってきている。
「やるわね、あの騎士。入ってくるまで私とジークに気配を気取らせないなんて」
などと、ディンドランさんは部屋に飛び込んできてエレイン先輩たちの前に立ち、俺に剣を向けようとしている騎士を褒めていた。
確かにその通りで、実際の実力は分からないが、見た感じではガウェインよりも大柄だし、にじみ出る気配からしてもロッドやマルクよりも上かもしれない。
まあ、ロッドとマルクは王都に滞在しているヴァレンシュタイン騎士団の中では大体真ん中辺りの強さなので、それよりも少し上くらいとなる。なので、騎士団で三番目のディンドランさんの相手としては格が落ちるということなのだが……問題は、この原因は俺にあるので、こちらからは手が出せないし、場合によっては公爵家の騎士の方が男爵よりも立場が上の場合もあるということだ。
なので、俺とディンドランさんは剣を向けられようとしても黙って椅子に座ったままだったのだが……相手にしてみればそれがかなり不気味に思えたらしく、剣の柄に手を置いたまま固まっていた。
さて、この状態からどうするか……と言うか、この場を収めるには俺が非を認めて頭を下げるのが一番早い。
と、言うわけで、早速謝罪しようとしたところ、
「アンドレ、下がりなさい! 驚いたのは確かだけど、非はこちらにあります! ここに駆け付けようとしている騎士たちを止めなさい!」
エレイン先輩が大柄な騎士に命令を出し、他の騎士たちを止めに向かわせた。
大柄な騎士はその命令に少し眉をひそめたものの、素直に従い部屋の外で他の騎士たちを引き留めに向かった。
「先輩、申し訳ありませんでした」
「いえ、驚いたのは事実だけど……まあ、それだけジークは悔しい思いをしたということね。ただ、アンドレ……部屋に入ってきた騎士への説明が終わるまで、少し静かにしてくれるかしら?」
何を黙っている必要があるのだろうか? と思ったが、あの騎士に説明するなら俺よりも先輩の方がいいのは確かなので、今は先輩に甘えることにした。
「エレイン様、こちらに向かっていた騎士たちには説明しましたが……先程の殺気はただ事ではなかったので、騎士たちの一部が外で待機すると言ってきかないのですが、どういたしましょうか?」
「そうね……男爵、少しの間外に騎士たちを待機させていてもよろしいでしょうか? もちろん、この部屋の中の話に聞き耳を立てるような真似はさせません」
と、先輩が言いながら圧をかけてくるので、一度ディンドランさんに目配せをしてから頷いた。
俺が頷いてすぐに、何故か大柄な騎士からの警戒が少し薄れたように感じたが……俺が先輩の命令に大人しく従ったから、警戒が一段回くらい下がったのかもしれない。
「アンドレ、説明するからそこに座りなさい」
ただ、警戒が少し下がったとしても、何かあった時の為にすぐに動くことが出来るように、大柄な騎士は先輩の背後に立とうとしていたが、先輩が命令して強引に座らせた。
「アンドレが知りたいのは先程男爵から発せられた殺気についてでしょうが、その前に、男爵。この者は今回私の率いている部隊の副隊長をしている、アンドレ・ダイランです」
先輩の紹介で、アンドレが軽く頭を下げたので俺も頭を下げて返した。先輩の部隊の副団長ということは、恐らくは爵位持ちか貴族の関係者と言ったところだろう。
「アンドレ、今回の騒ぎの発端ですが、それに関してはこちら側……正確にはファムが原因です」
先輩がそう言うと、ファムは驚いて目を見開いていたが、隣にいたシャーリーがアンドレにバレないようにする為か、すぐに頭を押さえて強引に下を向かせていた。
そんなファムとシャーリーの様子を見て、アンドレは何故か納得したように軽く頷いている。
「アンドレは、私が男爵を招くと決めた時に、ファムにこの部屋を掃除するように指示を出していたのは知っているわね? その後で、アンドレは他の騎士たちに指示を出しに行ってそのままだったから知らないだろうけど……ファムがね、この部屋の掃除の最中に居眠りしたらしいのよ。暗器を装備したままで。そして、それを知らないシャーリーが男爵たちをこの部屋に案内して……」
「なるほど、確かにそんな状況でファムに反省の色が見られないのであれば、男爵の怒りも理解できます。ご説明ありがとうございます。ヴァレンシュタイン男爵、ご無礼、誠に申し訳ありませんでした。エレイン様、私はそのように外の者たちにこの件を説明してまいります」
と言って、先輩の話を聞いたアンドレは、外で警戒している騎士たちの元へと向かっていった。ただ、口では納得したように言っていたが、実際は信じていないのだろう。ただ、俺が先輩に危害を加えようとしたわけではないことは分かったから、この部屋を出ることにしたのだろう。
「ジーク、これでファムに関しての借りはチャラでいいわよね?」
「こちらとしては、あれくらいでこの件をチャラにしてもらって申し訳ない感じですけどね」
元々ファムのやらかしは俺にとっては笑い話のようなものだったのだ。
それでなかったことになるのなら、こちらとしてもありがたい話だ。
「それで、また話を戻すけど、そろそろジークがこの街に滞在していた理由を教えてくれない?」
「そうですね。かなり脱線してしまいましたし……まず、この街を選んだのは偶然です。正直言って、公爵領である程度の規模の街ならどこでもよかったんです。ただ、馬の疲労を考えた時に、条件に合う中で一番近いところがここだけだったということです」
まずは先輩の問いに対し、言葉通りの答えを返した。そして、
「それと休憩のついでに、公爵家の持つ連絡網を借りようと思いましてね。流石の公爵家でも、小さな村や町では連絡網が使えない可能性がありましたから」
と、先輩が聞きたかったであろう方の答えを教えた。
「……やっぱり気が付くわよね。まあ、珍しい方法ではないし、そこまで隠す程のことではないから当然ね」
何かしらの連絡方法を持っていなければ、都合よく俺と直接面識のある先輩が二度も来るわけがない。
それは先輩も分かっていたようだが、俺の性格を知らず、なおかつ俺と公爵がすこぶる仲が悪いと信じている奴が接触して無用なトラブルを招くことを防ぐには、先輩が直々に接触するしかなかったのだろう。
「もっとも、その詳しい方法までは分かっていませんが……まあ、俺が街に現れてから先輩が来るまでのことを考えると、王都の公爵まで馬よりも早く情報を運べるのは確実だろうとは確信してますけどね。そういうわけで、今の話を公爵までお願いします」
公爵に今話が行けば、すぐにウーゼルさんまで届くだろう。現在で、貴族の当主で一番ウーゼルさんに近い立場にあり意見を言えるのがカレトヴルッフ公爵だ。
ただまあ、すこぶるとまではいかなくとも、俺と公爵の仲がよろしくないのは確かなので、素直に動いてくれるかが心配だが……今回は公爵にも十分利益があるので、拒否する可能性は低いだろう。
「公爵にはウーゼルさんに報告の際の書類に、カレトヴルッフ公爵家とヴァレンシュタイン男爵家の連名でお願いしてください」
「成程ね……それなら、お父様も素直に話に乗るはずだわ。何せ、ジークとの仲がそれほど深刻なものでは無いと知らしめると同時に、他の貴族よりも一歩も二歩も先んじることが出来るわ」
険悪な仲と思われている俺と公爵だが、今回のことを連名で報告すれば国難に対しては協力できる程度の度量は持ち合わせているというアピールになるし、何よりもこの情報を公爵が持ち込めば、その後の会議では、爵位的にも公爵が主導することが出来るだろう。まあ、実際に戦うことになると領地の関係上他の貴族が担当することになるだろうが、第一報告者で会議も主導する立場にあったとなれば、その担当を決めるのにも口を出せるかもしれない。
つまり、俺に少し協力すれば、それを利用してカレトヴルッフ公爵家の立場をさらに強めることが出来るかもしれないのだ。
ちなみに、俺の協力を拒否した場合、下手をすると敵対する貴族が逆に立場を強めてしまうかもしれないので、まともな判断が出来るなら拒否はしないだろう。
「まあ、万が一駄目だとか言うのなら、私と一緒に王都へ行けばいいわ。その時はお父様が勝手に報告しているでしょうけど、私の証言があればカレトヴルッフ家の評判が落ちるのは最小限に抑えられるしね」
先輩も、公爵がそこまで愚かなことをするとは考えていないみたいだが、これまでの俺への態度から一抹の不安が残っているようで、その場合は公爵一人を犠牲にするつもりのようだ。まあ、公爵家のことを考えたら当然だろう。少なくとも、今代の雷の情報に関しては俺たちが身を削りながら手に入れたものだし、スタッツでその裏付けをしようにも、俺の名前なしでは上手くいかない可能性が高い。
「俺に主導権があるので、勝手をされるのは困りますしね、その場合は、先輩にお願いすることになります」
俺と繋がりがある貴族の中で、公爵に匹敵するような人はいない。例えこの話を直接ウーゼルさんに持って行ったとしても、その後の話し合いでは俺が関わることは出来ないだろうし、知り合いの貴族の中で一番爵位が高いのはフランベルジュ伯爵なのだ。伯爵なら会議に参加することは可能だろうが、公爵を差し置いて主導権を握るのは色々と無理がある、
「それはそうと、公爵に情報を送るついでに、ヴァレンシュタイン子爵家に手紙を送ってくれますか?」
「ええ、それは可能よ。ただ、お父様へ情報を送るついでとなるとあまり時間は無いけれど、大丈夫かしら?」
「それなら、今から書くので少し時間を貰えますか?」
ペンや紙は常に持っているので、場所さえあればすぐにでも書ける。
「それなら、この部屋を使うといいわ。ジークが書いている間、私の方でも送る情報の整理と準備をするから、一時間を目途に声をかけるわ。もし何か用がある時は、外にファムを待機させておくから、遠慮なくこき使ってやってね」
その言葉にファムは驚いていたが、先輩はそれを無視して部屋を出て行った。
先輩に続いてシャーリーが部屋を出ていき、最後にファムも慌てて二人の後に続いた。まあ、ファムはこの後一時間は部屋の前で待機が決定しているけれど。
「ジーク、カラード様への報告なら、私からもした方がいいわよね? 封筒と紙とペンをちょうだい」
俺が一式を渡すと、ディンドランさんは俺から少し離れたところで報告書を書き始めた。
その間に、俺もカラードさん宛の報告書を書き上げ、ディンドランさんが書き終わる前にある人宛の手紙も書いて、報告書と一緒に封筒に入れて封をした。
「ジーク、私の分も終わったわ。後はこれを同じ封筒に入れて……うん、大丈夫ね」
ディンドランさんは、自分と俺の報告書をまとめて大きめの封筒に入れて封をした。
いくら封をしているとはいえ、このままだと中身を勝手に見られた後でもう一度封をされる可能性があるが……そんなことをされた時の為に、ヴァレンシュタイン家にはそれを見破る方法がある。しかも、ウーゼルさんも知っている方法なので、訴えを起こした場合はこの国の最高権力者が認めてくれるのだ。
一応、その辺りのことを先輩には伝えておいた方がいいだろう。
「それじゃあ、外にいるメイドに終わったことを知らせて、お茶でも用意してもらおうか?」
「そうね。ただ、あのメイド……お茶をひっくり返さないといいけど」
その可能性は十分に考えられるな……と思いながらも、とりあえず外で待っているファムに声をかけることにしたのだった。
なお、外で待っていたファムは、またも立ったまま居眠りしていたのだった。