いじめの構造
(昨日、散歩中に撮影)
子供の頃、こんな事があった。今からかれこれ28年前の話だ。
中学一年生だった私は当時、困った状況に陥っていた。それは、学年じゅうのあらゆる人間から廊下などで無視されたり罵声を浴びせられたりしている女子と「普通に会話した」ばかりに、似たような目に遭っていたというものだった。
と言っても、廊下を歩いていたら笑われたり、教室にいてもいないような扱いを受けたり、仲の良かった人たちから遠巻きに眺めるだけの関係に降格されたり……「特に問題ない感じだった」と言おうとして、そうでも無かったなと今思ってしまった……
まあそんなわけで、ある日担任が学級会か何かで「いじめはダメだ。いじめる奴は人として間違っている」と語り始めるのを見て、こんな風に思ったのだった。「そうだよなあ」と。で、いじめている人間たちがその場で注意されるのかと思いきや、予想外の事態が起きたのには驚いた。
「おい○○、何笑ってんだ! 大事な話してるんだぞ!」
担任は突如、私を叱ったのだった。何でかというと、私はちょっと空想癖があるので、その時たぶんBL(ホモ漫画)の事とかを考えていて(あるいは筋肉の事だったかもしれない)、ヘラヘラ笑ってしまっていたんだろうと思う。まあ、そういう事もある……
それにしたって、担任はなぜ私だけを叱ったのかが未だによく分からないのだ。というのも、学級会で取り上げられていた「いじめの被害者」である女子「A子」に関わった女子「B子」、つまりB子は私なんだけども、B子が辛い目にあっている当事者である事を担任は、微塵も気が付いていなかったのだろうか。たぶん、気が付いて無かったんだろう。信じられない事ではあるが。いちおう、連絡ノートとかで報告した気がするんだけど。
まあ、生きていれば色々あるもんだ。
***
翻って、令和の時代である。私の長女(15)が、中学一年の時の事だった。長女が、こんな事を言ったのだ。
「ママ、うちのクラスの○○が小学生の時からいじめられてるんだけど、どうしたらいいのかな。今日アンケート配られたんだけど、何か書いた方がいいのかな」と。
そこで私は、こう答えたのだった。
「アンケートに、事実を書いたらいいよ」と。
後日。長女は放課後、担任から呼び出され、事情を聞かれたのだった。いじめ問題に関してはっきりとした文章を書いて提出したのは、うちの長女だけだったとの事だった。なおかつ、長女以外の人は匿名で回答していたようだった。
私はそのアンケートの回答の状況を聞いて、長女に提案した。「だめだ。あんたのクラス、いじめに関して無関心だよ。目立たないようにしな」と。
その後、長女のクラスで起きていたいじめはどうなったのかというと、長女によれば「今までとまったく同じなまま、変わらなかった」との事だった。
***
なんというか、今も昔も、学校におけるいじめへの対応っていうのは、そんなに変わんないんだなと思う。
蛇足を加えるとするなら、私はこんな風に思うのだ。
いじめている人間というのは、いじめをしている自覚が無い。ゆえに、反省を促しても効き目が無い場合がけっこうあるもんだ。そういう時、大人はなぜか、いじめられている人間を怒る事がある。何でかと考えるに、いじめにあっている人間の方が「はい」と返事をするからじゃないのか。
というような事を、最近考えた。
おかしいよなあ、嫌な目にあっているのに、さらに怒られるなんてさ。
感想の返信をしていて思ったのですが……どうも学校というモノが、養鶏場のような環境だといえるのでははないか。そして養鶏場の環境っていうのはけっこう酷いものなのではないか。そんな事を考えました。




