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決闘開始! 一ノ瀬VS結衣

「ねえ凛、勝負には勝てそうなの?」

結衣は俺に聞いてくるが



「そうだな、正直わからないかな〜」

「一応、昔のネタのノートは見てきたけど、、、」



「あの凛が中二病全開の時のノート?」


 

「なんでお前ノートのこと知ってるの?!」

「誰にも言ったことないのに、、、」


俺は中学の時に中二病の妄想をノートに書き留めていた。

はっきり言って俺の黒歴史そのものだ。




「そりゃ、わかるよ幼なじみだもん」

「それより魔法はイメージが大切だって授業でも先生言ってたから、ノートを見てしっかりイメージをつけないとね」


会場に着くとそこはお祭り騒ぎになっていた。

同学年はもちろん、生徒会役員や教師まで学校関係者が集結していた。


「なんで、こんなに人があるんだ?」

「これじゃ、リア充ライフに戻れないじゃないか!」



「凛、、、そのネタもう飽きたよ。」

凛はあしらうように俺の言葉をあしらった



「来たか、鳳 凛!」

前を見ると、一ノ瀬レナが堂々と立っていた。

綺麗な女性が堂々としているとなんか神々しく感じてしまう。



「まぁ、一応な。」

「それより、なんでこんなに観客がいるんだよ!」

「これじゃ、リア充ライフの道が閉ざされるじゃないか!」



「リア充ライフとはなんだ?」

一ノ瀬は可愛くキョトンと首を傾げる。

おい、やっぱ可愛いじゃねーか


「まぁ、リア充はこの際どうでもいい!」

「なんでこんなに人がいるんだよ」



「どうやら、お前(鳳 凛)自身が学校内で噂になっているらしい」

「史上最強の魔法使い(中二病)を見たくて集まったらしいぞ」




どうやら史上最強の中二病の名前が一人歩きしているらしい。


「なんじゃそりゃ、、、」

「聴きたかったんだけど、なんで決闘なんかしないといけないんだ?」

決闘は成り行きで承諾したが決闘の理由を聞くのをすっかり忘れていた。



「それはドイツが日本に負けていることが許せないんだ!」

一ノ瀬は震えながら答えた。



「は?それだけなのか?」

俺はあっけにとられてしまった。

そんな、漫画みたいな理由があるんだと感じてしまった。




「それだけとはなんだ!」

「私の実家は自動車の会社を経営していてな、日本の自動車の発展とともに父の会社の経営、家族関係は悪化してしまった」

「それ以来許せないんだよ!ドイツが日本に負ける姿を見ることが!」



「ちょっと待て、それは俺と全く関係がなくない!?」

「日本の自動車会社に文句言えよ!」


なんて理不尽だ、、、日本の自動車会社の恨みがなんで俺個人に来るんだよ!





「うるさい!ただでさえ魔法以外取り柄のない国で勉強する苦痛を味わっているのに」

すごく一ノ瀬は興奮しているようだ。




「凛をバカにするのはいいけど、日本をバカにするのはやめてくれない?!」

凛が口を開いた。



「結衣さん、、、なんでいきなり俺を傷つけたの?」



「凛は悔しくにないの?日本がバカにされているんだよ?」

「凛が戦わないなら私が戦うよ!」




「私はいいぞ、今港 結衣さん」

一ノ瀬がそう言うとブレスレッドが光り出した。



一ノ瀬のブレスレッドはスナイパーに変わっていた。

どうやら一ノ瀬の魔力は武器を具現化したものらしい。



一方、結衣は水を展開していた。

結衣の魔力は水を自由自在に操る能力のようだ。




「では決闘を始めようか!」





「、、、あまりにも力の差がありすぎるな、、、」

実力の差はあまりにも大きかった。

結衣は一ノ瀬の銃弾を水の盾で守るのが背一杯だった。




「さっきまでの威勢はどうしたの?日本がバカにされて悔しんじゃないの?」


一ノ瀬は攻撃の手を緩めない



「あいつ、わざと気絶させようとしているな」



魔力の使用は精神力を消耗するため一定量の魔力を使用すると

気を失ってしまう。

結衣はすでに意識が朦朧としている。






「残念だけど、これが結衣さんの実力です。」

「何も守れないじゃないですか!」

一ノ瀬は弾丸を打ちながら語りかけてくる



「悔しいよ、、、凛」

結衣は意識が朦朧としながら俺に語りかけてくる




「もう終わりにしましょう、あなたの負けです!」



結衣の盾が破壊されたその瞬間

赤いシールドが一ノ瀬の弾丸を蒸発させた。



「終わりじゃないよ、結衣」



「凛、、、ありがと」

結衣は意識を失って倒れてしまった。


俺は無意識に結衣を守っていた。






「いいぜ一ノ瀬、決闘受けるよ」

「その代わり俺が勝ったら、結衣に言った何も守れないって言葉、、、取り消せよ!」



久しぶりに少しイラついていた。

日本なんかどうでも良くて

幼なじみがバカにされたことが、傷つけられたことが単純にムカついたのだ。




「いいだろう、お前が私に勝ったらその言葉を取り消そう」



「ありがとう一ノ瀬」

「じゃ、始めるか決闘を!」


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