俺は最強の中二病で世界を変える力があるけど、目指すのは世界平和じゃなくリア充ライフ!
魔法が世界に認知されて50年。
魔法とは思春期の少年・少女が妄想する力が源と判明し、
ここ月城学園では世界各国の少年少女が魔法使いになるために切磋琢磨している。
鳳 凛は中二病を卒業してリア中高校生ライフを満喫するはずが
史上最強の魔法使い(中二病)と認定されてしまう。幼なじみの今湊結衣をはじめとするクラスメイト(世界各国の美少女)に囲まれた凛の中二病を卒業し、リア中ライフを勝ち取るための凛の戦いが始まった。
第一章 中二病が世界を救う?!
魔法の存在が世間に知られてから約50年
魔法の力の強大さに世界各国は魔法使いの育成に励んでいた。
魔法の発動条件は
思春期の若者の想像力こそが源となる。
いわゆる中二病が魔法に直結しているのです。
現在の日本はアニメ文化のおかげか、若者の妄想力が世界でも群を抜いていた。
そのため、日本は魔法においては世界最強の国になっていたのだった。
俺が所属する国立月城学院は魔法使いの養成機関を兼ねた高校になる。
魔法の力は各国の軍隊に匹敵する力がある。
優秀な一人の魔法使いが小さな国の軍隊を崩壊させた事例さえある。
なので、魔法使いの育成は国の未来が大きく関わっていくる
そのため日本でも中学三年生の段階で一律に魔力的性試験を行い
将来有望な魔法使いをスカウトすることになっている。
「このように皆さんの想像力こそが魔法の源、国の未来になるのです」
いつものように担任教師のつまらない説明を聞きながら
この俺、鳳 凛は今日も授業を聞いていた。
「なんで。俺が中二病高校なんかに、、、」
そう、俺は後悔していた。
中二病なんて中学校で卒業して、高校からはリア充ライフを満喫しようと思った矢先
魔力適性ありの判定を受けて月城高校に入学する羽目になったのだ。
「終わった、、、俺のリア充ライフ。」
「彼女作って、部活入って放課後にデートして、、、俺の夢だったのに。」
「ちょっと凛、何ぶつぶつ言ってるの?」
隣の席から話しかけてくる女の子は、今港 結衣。
幼稚園から高校まで一緒のいわゆる幼なじみだ。
「いや、俺のリア充ライフを壊したこの高校を呪っていたんだよ」
「何言ってんの?凛は中二病全開だからリア充ライフなんて無理無理www」
結衣は笑いながら俺を見てくる。
確かに中学の頃の俺は中二病全開だった。
自分で設定を考えて、日々妄想にふけっていた。
しかし、中学生も後半になるにつれ現実を感じて卒業したのに、、、
「さあ、皆さん!新入生恒例の魔力測定を行いますので会場に移動しますよ」
今日は入学日にして魔力(中二病)の測定があるため僕らは会場に移動した。
会場に移動するなり僕らはブレスレットを配布された。
「このブレスレットが魔力の発生装置になります。皆さんは妄想するだけで魔法が使ます。」
「ですが、新入生は魔力量が少ないので簡単には使えません」
「イメージすることと、実際に魔法を発動させることでは天と地の差があるんですからね」
「あの先生、魔法が出来てしまいました、、、」
先生の視線の先には大きな火柱が立っていた。
そして、何を隠そうその火柱は俺が出したものだった。
「あり得ません!新入生が魔法を発生させるなんで前代未聞ですよ!?」
先生が僕の方に駆け寄ってくる。
「数値を測定させてください、、、えっ100万!」
どうやら、生徒に配布されたブレスレットには魔力量を数値で示す仕組みがあるようだ
「何が100万なんですか?」
僕がすかさず聞き返すと、
「魔力量が100万ってことです!歴代最高値ですよ!」
「あなたは歴代最強の中二病ってことですよ!!!」
先生は感動しながら僕の火柱を見ている。
「えっ、、、俺のリア中ライフが、、、」
こうして俺は
入学初日にして、歴代最強の中二病の称号を与えられ、リア充高校生ライフを捨て去ったのであった。