ドーズとTAS
TASってなんだぁ?
ガサ....
あ、ヤベ
物音を立ててしまった
「識別不明個体を発見」
見つかってしまった
これはもう終わりだな
少女は手に生えていたノコギリのようなものを振りかざす
死んだな
そう思ったとき
突然少女の体が90度に曲がって吹っ飛んだ
他の少女たちも次々と吹き飛ばされてゆく
恐ろしくて半目でしか見ることができなかったが少女をふっとばしたやつの姿に俺は見覚えがあった
「なに...やってんの..あ?」
「!?」
そう聞くと彼女はビクっと反応した
「.....いたの?」
助けてくれたわけではなさそうだ
「今の...何なんだ?」
「今のが見えていたの?」
え?見えないもんなのあれ?
「見えてたけど??てか襲われてたんだけど」
「そう.....」
「ならついてきて」
急に手を掴まれ引っ張られる
「おっおい!今のなんだよ!てか離せって」
「さっきのはドーズと我々は呼んでいる」
「我々?」
「我々はドーズたちを殲滅し、ドーズたちを支配するものを突き止めるものTASよ」
「た、TAS?TASってあの?」
「あなたの知っているものと大差はないはずよ」
何だいきなり分けがわからんぞ
てか俺こいつと会話してる!?会話してるぞ!!やった!
「でもわからない、なんであなたにドーズが見えるの?」
「俺もわかんねぇよ....」
「ついたわ、ここが我々TASの本部よ」
TAS...ドーズと呼ばれる怪物を倒しその正体を探る組織。普段は大企業の工場のふりをし身を潜めている。
ドーズ...少女の形をした化け物その正体は解明されていない。手にはそれぞれノコギリや銃のようなものをつけていて人を襲う。普通の人には見えない。