高校
そこまで長くはない話になりそうかな
高校3年の夏休み前
進路をどうするか悩んでいた時
情報処理系の専門学校の案内が家のポストの中にあるのを見つけた。
「今後の事を考えるなら専門学校でPCの勉強をするのもありかな。」
そう思いオープンキャンパスに行ってみることにした。
住んでいる地元から一人で電車に乗って都会の学校にいき
そこで見た綺麗な学校や最新の設備でワクワクした事を覚えている。
隣にいるやつとゲームの話やアニメの話で盛り上がり、、、
同じ趣味の奴らが集まっていると思った。
次の日学校に行くと、すぐにAO入試の申し込みをした。
「受験日が夏休み前で夏休みもフルに遊べるじゃん。」
「受かればそうなるな。」
「受かるといいな。」
そんなことを友達と話しながら、、、
AO入試当日
筆記試験と適性検査、面接などをしてその日は町で夕方まで遊んでから帰った。
夏休みが始まる前日に学校に合格通知が届き
担任が驚いた事を覚えている。
「勝手に受けて勝手に受かったのか、、、」
「すみませんが内申書おねがいします。」
担任教師との仲はあまり良くなかった。
グレていたわけではないがタチの悪い生徒だとは自覚していた。
卒業の単位を逆算して授業に出なかったり、出ても別のことをしていた。
だが学校で一番早く進学が決まり教師としての評価が上がったため
そこからは何をしていても黙認されるようになった。
バイトを始めたのもこの頃からだ。
俺は母子家庭だが親父と仲が悪いわけではない。
中学入学当初、母親に愛想をつかして親父が出て行った。
親権でもめたようだがその頃の俺にはよくわかってなかった。
結果母親に引き取られる形になった。
その頃から自分の飯は自分で作っていたし
家事などは母親の分までやっていた。
バイトを始めて初の給料日
母親に半分は家に入れるものだからと言われた。
夏休み期間遊びたい一心で稼いでいたが
家を追い出すという言葉で泣く泣く渡した。
そこから高校卒業まで時給半額で働いてる感覚だったが、
修学旅行などでも最低限の使える金はあったのでまぁ良しとする。
そして新たな生活が始まる都会に夢を馳せながら卒業を迎える。
誤字脱字は許してください