一話
西暦2340年、日本は迅速に技術が発達し、今では、技術一の国となった
「…暇だ…」
主人公、朝田光一は現在第一東京都市、東京第一高校一年生である。
「…の図式は…朝田、答えろ」
「X=4です」
「うっ!せ…正解だ、」
光一は学年で一位の頭脳を持つ、俗に言う天才と言うものだ
「なぁ光一、」
光一の後ろから声をするのは光一の悪友、仲間一樹だ
「なんだょ?」
「今日さ、三組の恭子ちゃんに告白するんだょ(笑)」
「それがどうした?」
溜め息混じりで言う
「だからさ!付いてきてくれよ!」
とんでもないことを頼む一樹
だが、光一は断る理由もなく、また溜め息混じりで、
「別にいいが…」
「ありがとう〜!心の友よ〜(嬉泣)」
一樹は鼻水を垂らしながら嬉し泣きをする
「…キモ…」
「…グス(泣)」
嬉し泣きから悲し泣きに変わった一樹
そして放課後、
「お前が言ってる恭子って沢田恭子か?」
「良く知ってるな!今日は雪でも降るんじゃねぇ?」
光一は女子にモテるが、あまり興味がなく、告白されてもすぐに断ってしまう
「どういう意味だ?」
「そのまんまだょ、只でさえ自分のクラスの女子の名前を知らないのに何で恭子ちゃんの名前だけは知ってるんだょ?」
なぜ、光一は恭子のことを知ってるか、それはつい最近の事である
回想
甘党な光一は、お菓子を買うために、コンビニに行く途中、道端で一人の女の子が倒れてた
「…?」
光一はそっと近付き、
「アンタ…大丈夫?」
と声を掛けても返事がなかった
「…死んでる?」
そう思った時、
「…Zzz…」
女の子は寝ていた
「…」
光一は心配して損したと思った
「うぅん?ふぁわ、誰だ?君は」
と女の子が唐突に聞いてきた
「…朝田光一、」
光一はとっさに名前を教えた
「えっ?君はもしかして東京第一高校の生徒さんかい?」
「…コクリ」
頷く光一
「そうなのか、実は私も東京第一高校に通っているんだ、あっ、私の名前は沢田恭子だ、また会ったら話そう」
恭子はその場から立ち去った
「…お菓子買わないと…」
光一もその場から立ち去った
回想終了
回想終了と同時に、三組に着いた
「いるかな?恭子ちゃん」
一樹は必死になって探すと、
「おや?朝田くんじゃないか?」
光一達が振り向くと、恭子がいた
「何だ!?おま…恭子ちゃんの知り合いか!?」
「君こそ、朝田くんの知り合いか?」
「…俺の友達」
「そうなのか、」
「あの!沢田さん!」
「ん?」
「あの…あとで体育館の裏まで来てくれませんか!?」
一樹はついに体育館の裏に誘った
「まさかそこで告白するベタなことをするんじゃないのか?」
「「!?」」
「なぜ…」
動揺を隠しきれない一樹
そして恭子は一樹にとどめとなる一本の矢が射し、
「悪いが、君には興味がない、今私は朝田くんに興味がある、」
一本の矢が一樹のハートを撃ち抜き、そのハートはガラスのようにこなごなになった
「…そうさ、何時も光一に持ってかれるんだ…光一のバカぁ!!」
一樹は泣きながら廊下を走り抜けた
「…俺はバカじゃない」
「それはそうと、昨日おいしいスイーツ店を見つけたのだが…一緒にどうかな?」
恭子の顔は少し赤らめていた
「…行く!」
甘党の光一の頭の中はスイーツ店で一杯だった
「そうか、それじゃあ一緒に行こう」
二人はスイーツ店に向かって学校に出た