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純潔のLily ~絆、そしてHydrangea~  作者: サンドリバー
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入学式

<紫陽花には様々な色がある。色は土の成分や雨などの周りの環境によって変わってくる。きれいに美しくなるか否かは環境によって左右されるのである。>

智佳 「さて、明日から二年生か・・・どんなクラスになるんだろうな~」


私は白百合 智佳。明日から高校二年生になります。私の高校の生徒数は果てしなく多く、A~Sクラスまであります。なので、ほとんど知らない人と同じクラスになるので、入学時同様の緊張が走ります。ですので、普段より早めに寝ることにしました。


智佳 「まだ10時だけど・・・明日のために寝ようっと」


そして、私は眠りに落ちました。


翌日


智佳 「ふぁ~あ、よく寝た~」


時計はまだ5時30分を指していました。正直、二度寝をしても問題のない時間です。ですが、ぐっすり寝たので二度寝をすることはできません。


智佳 「仕方ない、持ち物の再確認でもしようかな?」


鞄、ペン、などなど・・・特に問題はないようです。


智佳 「始業式といっても行く時間は普段と変わらないから、別に新しい感がないんだよね」


そして、慌てる必要もなく準備をこなし、いつも以上に時間に余裕をもって家を出ました。いつもの道なりに進んでいくと、


??? 「確か、こっちのはずでしたが・・・」


と同じ制服を着た薄紫髪のショートカットの女の子が迷ったかのようにさ迷い歩いています。


智佳 「すみません、どうかしましたか?」


??? 「学校の場所がわからないのですが、もしよければ連れて行っていただけませんか?」


智佳 「もちろんいいよ!」


そうして私たちは歩き始めました。


智佳 「そういえばどうして迷っていたの?」


??? 「学校への地図を先ほど風に飛ばされてしまい、このざまです」


確かに今日は風が強めの日だ。その強風に耐えながら、なんとか学校につきました。


智佳 「そういえば、あなたって一年生?入学式だったら明日だよ」


??? 「把握しています。今日は下見で来たつもりでしたから」


学校に行くのに前日に下見って。この子・・・まじめだなぁ、と感心していたところ


雪菜 「私は睡蓮 雪菜といいます。一年になるところです。よろしくお願いします」


智佳 「あ、私は白百合 智佳。二年生だよ、よろしく!」


雪菜 「では、また会う機会があれば」


そうして雪菜は帰っていきました。


智佳 「またね~!」


さて、雪菜と別れたところで校門付近にあるプリントを受け取りに行きました。


智佳 「なるほど・・・G組か・・・」



その後、教室へ向かいました。教室には既にある程度の人が来ていましたが、ほとんどが前のクラスの人の元へ行ってたり、前のクラスの人と関わっていました。


智佳 「私も前のクラスの友達のところに行こうかな?」


と思ったが、時間がなかったのでやめました。


キーンコーンカーンコーン


チャイムが鳴り、バラバラに行っていたクラスの人も自分の席に帰ってきました。朝礼の時間です。この軽い朝礼の後に始業式というスタイルです。そして、ふと周りを見てみましたが、知り合いは一人もいないようです。


先生 「それでは朝礼を始めます」


と、その時です。


ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド


何かが全力で走ってくる音が聞こえました。


??? 「ごめんなさい! 寝坊しました!」


走ってきたのは桜色の明るい髪の毛でかわいらしいツインテール姿の女の子だ。汗だくで息を切らしている。よっぽど走ってきたんだろうな


先生 「・・・これからは気を付けるように」


??? 「は~い・・・ごめんなさい・・・」


やっぱり遅刻ギリギリの人っているんだなぁ。そうして、私達は始業式のため、体育館に向かった。始業式の後、教科書配布がありました。


先生 「教科書を配るが、名前もちゃんと書くようにな!」


やっぱり書かなきゃダメなんですよね・・・こんな時のために油性ペンを持ってきていて正解でした。そして、教科書に名前を書くと、早く乾くように息を吹きかけました。そうして、軽く最後の文字を指で触り、乾いてることを確認して鞄に入れました。そんなこんなで初日の授業(?)は終わり、帰る時間になりました。まだクラスに友達のいない私は一人で帰り道へと向かいました。初日なので、そういう人もいますし、去年の友達を待っている人もいます。


智佳 「さて、今年はどんなクラスになるのやら・・・」


などとつぶやきながら、クラスに友達ができることを祈りながら学校を後にしました。そうして家に着き、私は休憩の態勢に入りました。なぜなら、鬼畜なことに二年生以降は始業式の翌日から通常授業です。なので体調は万全で迎えないといけません。授業も心配なのですが、もう一つ心配なことがあります。


智佳 「友達、できるかなぁ・・・?」


そんなことを不安にもちながら、一日を終えました。

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