第2章 魔女エリザベスド
飛んでいる途中に狂羅が次に行く場所を決める。説明も。
「さっきは男だったから次は女だ。そうだな、魔女エリザベスド。人間の愚痴を言うことで若さを吸い取る魔女だ。他にも若さを保ちたい奴が部下としている。部下は若さを分けてもらっている代わりにエリザベスドを褒め称える。エリザベスドが魔女になった理由は、エリザベスドは歳を追うのを嫌い、そして不老不死の魔法を覚えたんだ。若い女を殺していった結果、神からきつい天罰が下って魔界に逃げ込んだってわけだ」
長々しい説明。長々しいせいかすぐ着いてしまう。というより場所が近かった。
「…サバドが行われてるな」
サバドとは人間が魔女になるための儀式。ちょうど近くの山。
「どーん!エリザベスド!さっさと人間を解放させるんだ?」
家の壁を壊し説教する朱子。狂羅は冷静にエリザベスド達を睨みつけていた。
「エリザベスド。お前の弱点は知ってんだ。さっさと解放するんだな」
「なんですって!みな!やっておしまい!」
エリザベスドの部下達は二人に愚痴を言う。よくある悪口だ。
「…なんだ?そんなの、朱子との喧嘩で慣れている。新しい愚痴探してきな」
悪口を言っていた部下達は黙り込む。
「な、なんですって!」
「ムキー!」
悔しいという声に溢れる。狂羅は朱子に人間救出しろというがもうほとんどは人間を食う者に殺られたと。
「そもそも来るのが遅かったね。まあ被害者が出ないよう、ここを崩す!」
朱子がめちゃくちゃに壁、床、屋根を壊す。そして廃墟となる。
「ああ…私の…家が…」
絶望の声がある中二人は去った。
実際。新しい愚痴探してきな。は私がいじめられた時に言う言葉です。