第1章 ソロモン七十二柱 ウェパール
ある日。表と裏の二人はある世界に出かけることにした。表の鈴菜朱子。裏の破月狂羅。そこは、魔界。魔王や魔物が住まう場所。
「朱子。狂羅。いい?魔界は恐ろしい場所。もちろんソロモン七十二柱や悪魔もいるわ。もし会ってしまった場合、私がいつでも飛んで行くわね。少し時間がかかるけど。それじゃあ行ってらっしゃい」
いつでも助けると言った峰一舞歌は朱子と狂羅を送る。
「…ここが、魔界?人間は確か、すでに魔王とかにとらわれていて」
場所は魔界の入り口。星もきちんとある。その他細かい細腰は海もあり山もある。
「あそこには魔女、ということはバフォメットだなあ。あそこには人間が湧き出てる。…ベルゼブブだなあ」
魔界にくるということで狂羅は舞歌に教えられながら悪魔などの勉強をしてきた。それぞれの居を特定した。舞歌が言うにはここには地獄の門もあると言う。もしかしたらサタンや堕天使のルシファーも来るかもしれないと。なので近い城から人間を救助しようと。
「…あれは…バビロンの底なし牢屋ぅ?念のため塞いでおくかあ」
朱子の鍛えた腕で岩を持ち上げ塞ぐ。朱子はここにくるために鬼と特訓をしていた。約1年。
朱子は始めにどこに行くかと質問しその質問に狂羅は1番目立つ城にいると思われるソロモン七十二柱の1柱ウェパールを制圧しようと。星の力を借り空を飛ぶ。
「…海を汚す奴らは今頃死んでるなあ。大切にする奴はまだ生きてるだろお。朱子ぇ、なんかわかるかあ?」
「…狂羅わかるでしょ?なんか狂った人もいるよ」
星の視線で覗き、地獄耳で声を聞く。中にはウェパールに愛でられている者もいる。嫌われる者は首を切られたり毒が塗ってある食べ物を食べさせられりと様々な様子がある。
「そうだなあ。さっさと助けにいくかあ」
「…どうでもいいけどさ。狂羅のその口調なれない」
「…ああ、はいはい。これでいいだろ?」
「うん」
少しの茶番。雑談をしているうちに城についた。海底神殿ぽく人間も通れるように穴が開いていた。人間が迷い込むようにしたのだろう。
「…すごい声。悲鳴、笑い声、話し声…ウェパールは女のはずだから…ってことは女はバフォメットの方に、男はここ?」
「魅入った奴関係なくだな。今回の事で大分死者と魔女が増えただろ」
「早く行こー」
朱子と狂羅は中に入る。中はとても綺麗で青や水色、その他様々な宝石や壁が目立つ。
「いいか?ウェパールは全ての海の支配者。海関連の妖怪や魔物は全てウェパールの僕だ」
「わかってるって。これはまさしく!人魚の欲望!」
「人魚の欲望って…どこで覚えたんだよそれ」
「季癒(一緒に鍛えた鬼の名前)が詳しくってね。外人系の魔物がいた用だって!」
「ったく」
狂羅がウェパールがいるであろう部屋を予測をしながら探索していく。進んでいると。
「だれだね!わらわの城に入ったのは!」
「うわ…こいつ不壊と同じ一人称じゃねえか」
じゃっかん引いている狂羅。目の前の大きな扉がそこであろう。朱子が勢いよく開けると、そこは宴会場。とても大きく、円形である。多くの男性と中央にウェパール。
「でたな。人魚ババア」
「ババア⁉︎よくわらわのことをそう言ったな!」
狂羅とウェパールが話をしているうちに朱子は男性達に帰るようにと言う。
「ここは最高なんだ。住んだっていいじゃないか」
「じゃあこう言い換えます。家族ともう会えなくなっちゃってもいいんですか⁉︎」
男達は少し考え込み、動揺して逃げる者とここにいる方がいいという者がいた。
「じゃあこう変えましょう。命を落とすか、逃げて助かるか。ウェパールがいなくなればここは崩れますよ?」
その声を聞いて全員逃げ帰った。そして戦闘に臨む。
「なんと!わらわの魅入った者を全員返すとは!ここで死んでもらうしかないようだな!」
「水の攻撃は効かないよ!ちゃっちゃと終わらせる!」
(※手抜注意)
「スターウェイク!」
星の攻撃。意味は星の覚醒ということでとても強力だ。
「痛い!痛い!」
「マッドネス」
「!」
あっさりと倒れるウェパール。さすがに最初だからだろうか。
「はい、次々」
崩れかけている城。人間は無事に脱出しているようだ。押し寄せてる水。こちらも無事に脱出できた。
次もまた簡単なのだろうか?