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プロローグ ー出会いー
どうも、初投稿です。稚拙な文章と見覚えのある展開でお目汚しをするやもしれませんが、楽しんで読んでいただけると幸いです。
「誰かお願い、わたしの話を聞いて」
それが俺が最初に聞いた、あいつの言葉だった。
「どうしたんだい、俺でよければ聞いてあげるぜ?」
それが俺が最初にかけた、あいつへの言葉だった。
勿論、この時俺にあいつの話なんて真面目に聞く気なんてなかった。
この言葉は嘘である。
でも、嘘ではない。
だって結果として、その言葉は本当になってしまったのだから。
これは「本当のことしか知らない嘘つき」と、「嘘でもいいから話がしたい少女」の、出会いから数年後の物語である。