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メサイア  作者: 木内マサヤ
8/10

imagetracer(想像力の複写)

 「ルシファー・・・・・・!」

突如現れた謎の機体の名前がそれであった。

 和也は買い物を済ませて現在艦に戻るために太平洋を横断中であった。そのとき突如、襲撃してきたのが目の前にいる機体であった。

「向こうはやる気満々って様子だな。」

「ああ、そのようだ。」

そんな会話をしつつも、手元のコンソールで暗号伝聞をヘリオスへ送っていた。

「なら、さっさと片付けるかっ!」

そういって武器を呼び出す。今回は通常の物理刀だが、これでも十分威力はある。

そして、その直後だった。

「!?」

ルシファーは、動いたとおもうとほとんどタイムラグなしに目前へと接近していたのだ。

「くっ!」

ギリギリで結界と刀で受け止めた。だが、またしても予想しなかったことが起こった。

「なにっ!?」

敵の大鎌が、結界を切断した(・・・・)のだ。

刀と鎌がぶつかり合い激しい金属音と衝撃がはしる。

加速を使い、腕の振りを速くすることで敵をはじく。

「どいゆうことだ?」

これまでにさまざまな疑問があったことはいくつもあるが、今回より上をいくものはないだろう。

「おそらく、あの機体のパイロットも能力者なのだろう。そして、能力はおそらく空間切断だ。」

「空間・・・・切断・・・・!?」

「これはあくまで推測だが、われわれに直前まで気づかれなかったのも、空間を切断して発生させた別の空間内にいたからだろう。」

「なるほど、納得がいったぜ。」

すなわち、相手に対して結界は効果がない。では、どうする?どうすればいい?

そんな和也の悩みを断ち切ったのはバルキリーのとある一言だった。

「和也、イメージトレーサーを使え!」

「イメージ・・・トレーサー・・・・?」

「今まではイメージは武器召還しかできなかったが、これを使えばメサイアがお前のイメージ通りに答えてくれる。やってみるか?」

今のこの状況なら・・・!

「やるっきゃないだろ!」

機体を停止させて敵のほうを向く。相手には結界は通用しない。なら、今なら答えは簡単だ。

「どうしたぁ!あきらめたのかぁ!?」

そんなことを言いながら敵が鎌を振りかざしてくる。

(イメージしろ・・・。もっと硬く・・・もっと厚く・・・!)

           ギンッ!

という金属音がした。ルシファーは今度こそ敵を切り裂けたとおもっていた。だが・・・・・。

「な、なんだと!?」

それは完全に両腕によって受け止められていた(・・・・・・・・・)

続いて腕から胸部、背部、腹部、脚部にいたるまで厚い装甲が施されていく。

そして、最後に頭部に西洋の鎧のような装甲が施され、完成した。その名は・・・・。

「メサイア、アーマードモード。」

和也のイメージによって全身に施された装甲は、物理攻撃をすべて跳ね返すことが可能になっていた。

再び武器を召還する。今度はその姿に似合った斧であった。

「うおおおおおおおっ!」

ルシファーに向けて斧を振りかざすメサイア。鎌と斧が激しく交錯するが、鎌と斧では重量が違う。

ギンッ!という音とともにルシファーの鎌がついに限界を迎えた。

そして、その一瞬のスキを和也は見逃さなかった。

「いっけえぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!」

その瞬間、メサイアを覆っていた装甲がいっせいに開いた。和也は、装甲だけでなくその中までもイメージしていたのだ。

中から出てきたのは小型ミサイル。総数は120発にも及ぶ。それがいっせいにルシファーに向けて発射。

直後、爆音と閃光があたりを埋め尽くした。


 和也たちにはルシファーと呼ばれている機体は、所属でもそう呼ばれている。メサイアに匹敵する機動性、そして、強靭な装甲はパイロット、カグラの持つ超能力エネルギーを増幅させて機体に送り込むことで成り立っている。超能力エネルギーを機体に送り込む、という点はエクスカリバーと同じだが、増幅させるという点ではカグラの世界(・・)は地球より技術が進んでいるのかもしれない。

「チッ!くそがぁっ!」

だが、そのルシファーでも、120発のミサイルの一斉発射には耐えられなかった。装甲にはところどころにひびが入り、センサーカメラは使用不能となっている。

だが、それでもまだ戦う。カメラが使えないなら、肉眼でとらえればいい。レバーを引き、コックピット正面の装甲をはずす。相手からは、コックピットが狙えるがかまわない。だが、そこに通信が入る。

「カグラ、もうよい。さがれ。」

「あぁん!?何言ってんだおっさん。これからがいいんじゃねえか。」

「ここでルシファーとお前を失うわけにはいかん。」

カグラは、少し黙り込んだがおとなしくしたがうことにした。

「チッ。わーったよ。」

機体に帰還命令を下し、帰るべき場所へと帰還した。


 「消えた!?」

つい先ほどまで戦闘をしていたルシファーが、すっと消えたのだ。だが、それはいい。とりあえず帰ってくれたのだから。だが、問題はそこではない。

「なんで・・・・・なんで俺が乗っていたんだ(・・・・・・・・・)!?」

ここで俺という言い方は適切ではないかもしれない。が、事実それしか言いようがない。和也とまったく同じ顔(・・・・・・・)をしていたのだから。

「あれは、平行世界の同一人物というものだ。」

それに答えたのはバルキリーだった。

「平行世界の同一人物・・・・!?てことは、まさか、やつらは・・・・・!」

「ああ。この世界とは別の次元から来ている(・・・・・・・・・・)。」

「!!」

(別の次元から来ている?それはつまり、やつらは異世界からの侵略者ってことか?)

何もかもが信じがたい話だった。

「詳しいことは、艦に戻ってから全員に話す。」

「ああ・・・・・。」

とりあえず、いったん艦まで戻ることにした。


先ほど戦闘開始の報告をしていたので艦は和也が出発した地点からだいぶ移動していたので、着くまでさほどの時間はかからなかった。

「和也!」

「大丈夫かっ!?」

「ああ・・・・。」

「本当でありますか?」

戦闘があったということでいても立ってもいられなかったのか、3人は寄ってきた。平静を装ったつもりだったが、今はこうしていられるのが限界だった。

「それと、香奈枝さん。」

「何かなぁ?」

「みんなに話しておきたいことがあるから、あとで艦長たちを格納庫に呼んでもらえませんか?2時間後くらいに。」

「いいよぉ。」

話というのはもちろん例のバルキリーの話である。

「ちょっと、どこ行くのよ和也。」

「疲れたから少し寝る。時間になったら起こしてくれ。」

「ったくもう。わかったわよ。」

そのまま部屋へ向かってベッドに寝転がると、俺はそのまま寝てしまった。


 「調子はどうだ?」

そんな声で俺は目覚めた。だが、ここはヘリオスの俺の部屋ではない。どこかの施設なのだろうか?あいにく先ほどの声の主の顔は見えない。

「はっ!被検体1号の状態は良好です。」

続いて別の男・・・・研究者とおぼしき男がこっちを向いて喋った。こちらもマスクで覆われていて素顔は見えない。

「うむ。では、つぎの実験を始めろ。」

「はっ!」

実験?一体何なんだ?そもそも、ここは一体どこなんだ?

「があぁぁぁぁぁぁっ!」

叫び声が聞こえた。そして、これは間違いなく俺の声であった。だが、同時に俺の声でもなかった。

そして、見た。俺の正面にある水槽のようなものから、

俺とまったく同じ顔をした男が作り出される(・・・・・・)のを。

さっき見たものは、そこで終わった。


「・・・・ずや!和也!和也!」

「!!」

今のは・・・・・・夢?

「和也、今のって・・・・・・。」

「大丈夫だ。ただの夢だ。心配するな。」

「そう・・・・・・。ならいいんだけど・・・・。」

おそらくは今の夢を見ていたのだろう。心配するのも無理はない。

「それより、陽子。なんで俺の部屋にいるんだ?」

「あのねぇ。あんたが時間に起こしに来てくれって言ったんでしょうが。」

そういえばそうであった。もう時間になっていたとは。

「あぁ、そうだったな。ありがとな。」

「さっさと行くわよ。みんな待ってるんだから。」

そうだ。話してもらはなければならない。事の真相を。

も~い~くつねーるーとーじゅーけーんせーい~。皆々様、お久しぶりです。

もう4月なんですね。4月・・・・4がつかぁ・・・・・・・。今まで自由気ままに遊び暮らしていられましたが、いよいよ受験生なんですね・・・・・・。あぁテロップができれば・・・・・・。なんで現実逃避したっていつかはやってくるんですよね・・・・・・。

さて、まぁまた中途半端なところで終わってしまいましたが、一応次は考えてあります。考えて・・・・・・・・・・あるつもりです。では皆さん!また次回にお会いしましょう!

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