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中二病患者よ、永遠なれ

 突然だが、ぼくは地球を破壊することにした。理由は試験で九十九点しか取れなかったからだ。地球よ壊れよ。ぼくの隠れし魔の力で。

 わたしは誰からも好かれたい。でも誰もわたしのことなんか愛してくれない。わたしってなかなか可愛いと思うのに。そうだ。ブログに彼氏と撮ったプリクラ載せなきゃ。

 俺は軽蔑する。洋楽より劣る邦楽を珍重する、それどころか洋楽を知りさえしないアホな同級生たちに。俺にはピストルズがいる。俺にはセックス・ピストルズだけが音楽だ。若者よ反抗せよ!

 私は本を読むのが好き。『源氏物語』も『枕草子』も全て原文で読んだわ。私って何て賢いのかしら。将来は学者になるわ。

 僕はこんな同級生たちを軽蔑する。彼らは中二病だ。彼らが中二病だと見破ることのできる僕は、何て鋭いんだろう。ああ、早く帰ってインターネットの掲示板の連中を「釣る」作業に戻らないと。

 かくて中二病患者たちは己の周りが見えざりき。とはいえ中二病患者の何と純真で愛しきことであろう。中二病患者よ、永遠なれ。

《了》

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