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第8話:暗躍する者

新大陸へと降り立った聡史とヘスカ。


道中、何度か魔物達に襲われるも問題なく突破していた。


そして今現在二人は、近くに見つけた小屋で小休止を行っていた。


聡史「前の大陸じゃ外では魔物に会わなかったのに・・・」


ヘスカ(姫巫女のいる大陸で魔物の出現・・・)


何かを考えているヘスカ。


聡史「・・・行きましょう、ヘスカさん」


ヘスカ「聡史?」


聡史「悩んだり考えたりするのは先に進めなくなった時でいいんです。まだ僕達にはやることがありますから」


そう語った聡史。


ヘスカ「少し不安になっていたようだ。すまない聡史、よし!一気に次の街まで行こう」


強い思いを胸に先へと進んでいく二人。


そして最初の目的であった姫巫女のいる城の手前にある城下町に辿り着いたのであった。


聡史「広いですね・・・」


ヘスカ「城はこの街を抜けゲートをくぐった先にある。まずは城に向かうぞ」


休むまもなく城を目指す二人。


聡史(賑やかだな・・・紗江だったら、思い切りはしゃぎそうだけどね)


紗江の事を思い出し、少し笑みを浮かべる聡史。


そして二人は、大きなゲートの前にやって来た。


兵士「何用だ・・・ここは・・・」


ヘスカ「姫巫女様に御用があり参りました」


そう説明するヘスカ。


兵士「旅の者のようだが、そんな奴等を姫巫女様がお相手には・・・」


そう言い放つ兵士に対しヘスカは


ヘスカ「リアル世界から来た者と一緒だとお伝えしていただければ・・・」


静かにそう告げた。


ヘスカ「隣の彼がリアル世界の・・・わかりました、すぐに姫巫女様にご連絡・・・・・・」


兵士がそう告げた瞬間、城の上部でいきなり爆発が起こったのであった。


聡史・ヘスカ・兵士「!?」


突然の出来事に驚く聡史達。


そして、瞬発的に駆け出すヘスカ。


ヘスカ「中へ向かうぞ、聡史!」


聡史「あっ、ヘスカさん!」


慌てて後を追う聡史。


兵士「姫巫女様・・・こうしてはおれん。兵を集め我々も」


慌ただしく動く兵士。


そして一番先に進んでいたヘスカは、城の扉を思い切り開け放った。


ヘスカ「この・・・」


聡史「ヘスカさ・・・!?」


聡史も城の中の状況を見て驚いていた。


城の中には何体もの魔物達が徘徊していた。


ヘスカ「姫巫女がいる最上階まで一気にいくぞ」


そう言いながら走り出しているヘスカ。


そして聡史も城の中へと突入していくのであった。


ヘスカ「私が道を作る。後ろを走れ聡史」


聡史「はいっ」


置いていかれないように必死に走る聡史。


そして二人が城の中程に辿り着いたとき、中型クラスの魔物が行く手を阻んできた。


ヘスカ「急いでいる時に・・・」


魔物「ここから先には俺等の主がいる。通さない」


身体が大きめなその魔物は、自分自身で先の通路を進めなくしていた。


聡史「ヘスカさん、クラトパスの時みたいに僕の炎で・・・」


そう提案する聡史。


ヘスカ「鈍そうな魔物だからな・・・通用するか・・・だが、こいつを倒して行かなければならない」


聡史「うん・・・」


決意を固め、剣に炎をまとわせる聡史。


だがその時、後方から何かが飛んできて魔物に当たると爆発を起こした。


兵士「ひるむな!あとに続け!」


と、突撃してきた兵士達。


聡史「さっき、ゲートの所にいた人もいる」


と、向こうも聡史達に気付きこちらへやって来た。


兵士「遅くなりました。我々が道を開きます。お二人は先へ・・・」


ヘスカ「お前達・・・」


兵士「姫巫女様を頼みます」


そう言うとその兵士は戦いへと戻っていった。


そして、兵士達の頑張りにより魔物は通路から引き離された。


聡史「ヘスカさん!」


ヘスカ「行くぞ!」


そして先を急ぐ二人。


と、またしても爆発が上部で起き辺りが振動した。


ヘスカ「どけっ!」


迫ってくる魔物を蹴散らすヘスカ。


そして、ようやく最上階にある部屋の前に到着した。


ヘスカ「警戒は怠るな、聡史」


聡史「・・・」


緊張しすぎているのか、剣を握る手は汗をかいていた。


そして、勢いよく扉を開くヘスカ。


その瞬間、部屋の中から大量の煙が通路へと流れ込んでいった。


聡史「煙で何も・・・見えない」


ヘスカ「二回の爆発の影響か・・・あいつ等のボスは」


辺りの気配を探るヘスカだが、それほどの強い気配は感じ取れなかった。


と、その時部屋の壁が破壊され外から魔物達が侵入してきた。


魔物「ようやく追いついた。主いないけど止める」


聡史「兵士さん達が戦ってた魔物」


ヘスカ「ダメージはあるが無理矢理上がってきたか・・・逃げ場がないな」


流石のヘスカも戸惑いを感じていた。


魔物達がジリジリと近付いていった。


『ようやくいらしたのですね』


聡史「!?」


そんな声と共に、聡史の炎のレプリカエンブレムが輝き出したのだった。


聡史「これって・・・」


いきなりの現象に困惑している聡史。


ヘスカ「これは・・・ただのレプリカの輝きじゃない」


『感じてください・・・貴方が最初にここへ来たのは・・・偶然じゃありません』


聡史「またあの声・・・」


ヘスカ「声?私には聞こえないが・・・」


そんな会話をしている間にも、魔物達は一斉に仕掛けるタイミングをはかっていた。


聡史「感じる・・・この輝き・・・」


と、剣を高く掲げた聡史。


一瞬、聡史のその行動に退いた魔物達。


『そう・・・素質ある貴方なら・・・きっと・・・』


聡史「ヘスカさん・・・これからどうなるかわからないけど・・・」


不安そうに聡史がそう言うと


ヘスカ「仲間に気をつかうな。自分がやりたいようにやれ。私が出来る限りサポートしてやるよ」


魔物「何もさせない。する前に倒す」


と、中型クラスの魔物が先行して襲いかかってきた。


ヘスカ「さっきは先に進むために戦いを避けたがな・・・」


ヘスカは剣で魔物の突撃を止めた。


ヘスカ「今なら遠慮無しにやれる」


魔物「たった一人の人間に・・・」


そんな戦いがあっている間に、聡史は聞こえる声とレプリカエンブレムの輝きの導きからその元を探っていた。


聡史「確信はないけど・・・」


聡史は剣をある方向に向けた。


ヘスカ「こいつを利用して道を作る・・・行け!聡史!」


そう叫ぶと力を込めてくる魔物を受け流すように自身の力をコントロールするヘスカ。


そして、中型の魔物を他の魔物にぶつけ一掃させた。


それと同時に聡史は駆け出し魔物達の包囲から抜け出した。


魔物「あいつは許せない・・・あいつだけでも潰す」


まわりの魔物を蹴散らし、ヘスカを狙う中型魔物。


聡史(ヘスカさん、少しだけ・・・)


そう思いながら、感じる場所の前に飛び込みその箇所に剣を突き刺した。


その瞬間・・・。


部屋全体が赤い光に包まれていった。


その光に目が眩む魔物達。


それはヘスカも同様であったが


ヘスカ(この感じ・・・懐かしいものだな)


そう言いながら右手で左の手の甲に触れるヘスカ。


そして、この光の中で聡史は・・・。

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