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第7話:船上大激戦!?

-ネメシス世界-


手続きを終えた二人はすでに船に乗り込んでいた。


ヘスカ「しばらくはゆっくり出来るか・・・」


聡史「そう言えば・・・」


聡史の言葉に振り向くヘスカ。


ヘスカ「どうした?」


聡史「三年前の話で魔物達が悪いことしに来たのはわかったんだけど・・・今はもういないのかなって・・・」


疑問に思っていたらしい聡史。


ヘスカ「完全にいなくなったわけじゃないが・・・モノルスみたいに人との共存を可能にした魔物もいる・・・」


聡史「もし戦いになったら・・・この剣とレプリカのエンブレムで何とかなるのかな・・・」


少し弱気な発言をする聡史。


すると、ヘスカが


ヘスカ「お前は一ヶ月間の特訓をこなして強くなった。自信をもって挑めば大丈夫だろう」


そんな風に聡史に告げた。


と、その時船が揺れだし出発した。


聡史「海の向こうに・・・お姫様と仲間がいる」


自らの目的を心に刻んでいる聡史。


ヘスカ「これからの為にレプリカでもいいからエンブレムを集めなければならないか・・・」


そう呟くヘスカ。


そして、何事もなく船は進んでいた。


聡史「この世界にも色んな人がいるんですよね・・・」


自分の近くを通る人を見ながらそう告げる聡史。


ヘスカ「まぁ、そうだろうな・・・しかし・・・」


と、ヘスカがそう言った時何かの衝撃が船を揺らしたのだった。


聡史「なっ・・・」


ヘスカ「この揺れは・・・」


驚いている二人。


と、その時


男「なっ、何だあれはっ」


と、外からそんな声が聞こえてきて騒がしくなっていた。


ヘスカ「聡史!」


聡史「はいっ」


急いで船上に向かった聡史とヘスカ。


そして、船上についた二人が見たものは巨大な海の魔物の姿であった。


男「あの魔物は海獣・クラトパス・・・本でしか見たことない魔物だぞ」


そう言う男。


ヘスカ「クラトパスだと」


聡史「知ってるんですか?」


ヘスカ「本来は海底に住んでいる魔物だと聞いたことがある。見たのは初めてだが・・・何故こいつがこんな所に」


わずかに頭を見せていたクラトパス。


すると、海の中から二十もの足が出現した。


聡史「まさかこの船を・・・」


ヘスカ「構えろ!聡史!」


叫ぶと同時に剣を抜いたヘスカ。


そしてクラトパスは容赦なくその足を伸ばして攻撃を仕掛けてきたのであった。


船上にいた人が、船内へ逃げていく中ヘスカは向かってくる足の一つを切り落とした。


と、切られたクラトパスの足は力を失い海中へと引っ込んだ。


ヘスカ「足を切られたらその足は使い物にならなくなるのか。まぁ、恐らく再生するだろうが」


そう分析するヘスカ。


そして、聡史もヘスカのように足に向かい剣を振るった。


だが、聡史の剣は足を切ることなく弾かれてしまった。


さらに、別の足からの攻撃で弾き飛ばされる聡史。


ヘスカ「モノルスの館の魔物達とは質が違うんだ。気合いを入れろ、聡史」


聡史「なら・・・」


と聡史は、炎のレプリカエンブレムの力を発動させた。


すると、聡史の周辺にいたクラトパスの足が自然と聡史から離れていっていた。


ヘスカ「こいつは火が苦手か、聡史!剣撃より炎の力をメインで使え!クラトパスはうかつに近付けないからな」


聡史「うん、わかった!」


剣に付加されたエンブレムから放たれた炎は、聡史の周囲へと広がっていった。


ヘスカ「さて、聡史のサポートがあるとはいえクラトパスの相手を一人でするのは・・・」


とりあえず辺りを見渡してみるヘスカ。


しかし、すでに他の人達は逃げており人の気配もなかった。


ヘスカ(この場面・・・姉なら・・・)


と、ヘスカはクラトパスを睨み付け剣先を向けた。


ヘスカ「聡史を倒させるわけにはいかない・・・私の全力でお前を退ける!」


そしてヘスカが何かをしようとしたとき、何処からか斬撃が飛んできてクラトパスの足を一つ落とした。


聡史「今、誰が攻撃を」


男「こんな所で船を沈まされてたまるか」


そう言って姿を見せた一人の若い男。


その男は短剣を構えていた。


ヘスカ「お前、今の攻撃は」


男「あの子供と同じだぜ・・・属性は違うけどな、持ってるんだレプリカをな」


そう告げると男は短剣につけられたエンブレムを見せた。


ヘスカ「風の・・・レプリカエンブレムか」


援軍の登場に多少戸惑っているクラトパス。


聡史「ヘスカさん・・・クラトパスの額・・・」


ヘスカ「額・・・?」


聡史が何かに気付いたらしくヘスカに教えた。


聡史「さっきから感じてた・・・嫌な感じは・・・クラトパスじゃなくて・・・」


聡史がそう言うと笑みを浮かべるヘスカ。


ヘスカ「この一ヶ月、向上したのは力だけじゃなく感覚もか・・・この戦いの、勝機が見えた」


そう言い放つヘスカであった。


聡史「勝機って」


ヘスカ「お前名前は?」


ウォル「俺か?俺はウォル。ウォル・ハーミルンだ」


そう自己紹介するウォル。


ヘスカ「私達ではあいつの額に攻撃を当てるのは難しい・・・」


ウォル「なるほどね・・・レプリカでも役に立てることもあるんだな・・・」


ヘスカ「聡史!ウォルのサポートにまわれ!」


聡史「はい!」


ウォルを守るように陣形をなす聡史とヘスカ。


聡史の炎でクラトパスを近付かせないようにし、ヘスカが剣撃で出来る限りの攻撃を行っていた。


ヘスカ「まだか、ウォル」


ウォル「足よりも距離あるからな・・・力も狙いも集中させなきゃいけないからな」


と、ウォルの短剣に集中して付加された風の力。


聡史「風って本来見えないのに・・・まるで風の剣みたいに・・・」


ウォル「よし、行くぜ!」


ウォルの言葉と共に風の斬撃の通り道を作る聡史達。


そして、渾身の力で短剣を振るうウォル。


鋭い風の斬撃は一直線にクラトパスの額目掛けて飛んでいった。


とっさに動かした足で防ごうとしたクラトパスだったが、斬撃は足を切り裂きそのまま額に直撃した。


と、何かが破壊されたような音がしてクラトパスの足の動きが止まった。


聡史・ヘスカ・ウォル「・・・」


三人が状況を見守っていると、クラトパスは何事もなかったかのように海底へと沈んでいったのだった。


それからしばらくして船は次の大陸へと到着した。


ウォル「ここで別れか。俺は次まで乗っていくからな」


そう告げたウォル。


聡史「ありがとうございました。ウォルさんがいなかったら・・・」


ウォル「また機会があったらよろしくな」


ヘスカ「レプリカだがそのエンブレム、大事にしろ」


ウォル「言われるまでもないさ」


そしてウォルは聡史・ヘスカと握手を交わした。


聡史達をこの大陸で降ろし、船は次の港へと出発していったのだった。


ヘスカ「いよいよだな」


聡史「はい・・・お姫様と仲間と・・・ですね」


ヘスカ「モノルスの仲間もこの大陸にいるからな・・・忙しくなる」


聡史「僕もヘスカさんやウォルさんみたいに頑張ります」


互いに意気込みを見せながら、新大陸を歩み始めるのであった。

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