第31話:反応ロスト!?不安なスタート
ヘスカ「それは本当なのか?モノルス」
通信機でモノルスと話をしていたヘスカ。
モノルス『ノイトスの話だとっすけど・・・』
と、通信機を受け取ったのかノイトスが話し始める。
ノイトス『俺の能力の感知は一度俺と会っていれば多少条件はあるが感知は可能だ・・・それ以外は特別な力なら未接触の奴でも感知可能・・・つまり』
ヘスカ「聡史達の世界から来た他のメンバーがこの世界に来た際、身体に纏っていた姫巫女様の魔力が消えたと・・・」
ノイトス『そんなところだな。前に渡した地図で反応のあった場所に向かい、そこからは自力で探し出すしかないな』
そう告げたノイトス。
ヘスカ「大変だな・・・まぁ、何かまた状況が変わったら頼む」
モノルス『了解っすよ、ヘスカ姉さん』
そんなこんなで通信を終えるヘスカ。
ヘスカ「まずはこの情報を聡史達に伝えないとな」
・・・・・・
聡史「反応が消えたって・・・」
ヘスカ「ノイトスでもこれ以上は無理らしい・・・」
美那「そう言えばボク達の世界の人って、あと何人いるんですか?」
パーティーに加入してまだ間がない美那が尋ねた。
ヘスカ「ノイトスからの地図だとあと二人・・・だがどちらの反応もロストしている・・・」
紗江「何とかなるって、大抵が町にずっといるだろうし・・・」
そう考える紗江。
聡史「でもヘスカさんと出会った僕みたいに町の外に出てることもあるよ」
紗江「むぅ・・・」
ヘスカ「どちらにしても止まっていては意味がない・・・準備をしてすぐにここを出よう」
そんな訳で一度解散するパーティー。
聡史(僕も・・・きっちり答えを示さないといけないよね)
そして聡史はロクラスから受け取った通信機を起動させるのであった。
そして、こちらの世界でもネメシス世界同様に時は流れていた。
この日、日曜日で学校が休みの拓也は街の中を走っていた。
拓也(今、ネメシス世界では大変な戦いが起きている・・・姫巫女の所にいたあの魔物も・・・まともな戦いなら勝てるかどうかわからない・・・次に俺が行ける時が来るまでに少しでも・・・)
そんな事を考えながら走っていると
颯人「若者は元気があり余っているみたいだね」
丁度通りがかった颯人が声をかけてきた。
拓也「颯人さん・・・」
・・・・・・
颯人「ほら」
颯人からペットボトルのスポーツドリンクを受け取る拓也。
拓也「颯人さんも若いんですから・・・」
颯人「まぁな・・・だけど本部で偉い立場にいると自分が若いって感じじゃなくてな」
自身もスポーツドリンクを飲みながら話す颯人。
拓也「・・・」
颯人「直哉達も出来る限りの事はしている。君のそれも同じなのだろう」
拓也「!?・・・颯人さん」
少し驚いた拓也の表情を見て颯人は確信していた。
颯人「これでも偉いおじさん・・・いやまだお兄さんだな、まぁそう言うわけだからわかるんだよ。マリー君達と何かをしようとしている・・・」
拓也「颯人さんは何処までを・・・」
颯人「それを言うなら最初からかな・・・元々、ファルコ君を招いたのは私だからね」
拓也「全ては計算の中ですか・・・俺が再びネメシス世界に向かおうとしている事も・・・」
颯人「私も三年前、ネメシス世界に行ければと思ったさ・・・だけど何とか出来るとしたら三年前に活躍した君達しかいないだろうね」
そう告げる颯人。
拓也「でも活躍したのは【三年前】。今の俺は・・・」
颯人「まぁ、無理をしない程度にな。身体を壊したらそれこそ意味がないからな」
そう告げると立ち上がる颯人。
拓也「ありがとうございます。俺達の事・・・」
颯人「力になれるのはマリー君達だけじゃないからな、拓也君」
拓也「はいっ」
そして颯人は爽やかに立ち去っていった。
ネメシス世界で戦う少年達を想いながら、拓也は力をつけるために走り続けていく。
そして、聡史達もまた・・・。




