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第30話:クオラの誘い

ヘスカと同じグラン一族の子孫であるクオラ。


彼女との接触は、多少なりとも影響を及ぼしていた。


そんな中、船は次の大陸へと到着した。


紗江「早く四人目が見つかるといいね」


そう願う紗江。


ヘスカ「聡史、クオラの事は一先ずおいておけ。それにこれは私達の問題だからな」


少し元気のない表情をしていた聡史に声をかけるヘスカ。


港町に入りまずは情報を集めるべく動くヘスカ。


その間、聡史達は宿屋にいた。


聡史「何してるんだろうね・・・僕達」


紗江「あいつのせいで嫌なムードになるし・・・」


そんな事を言う二人を眺める美那。


聡史「あれ?」


と、何かに気付いた聡史。


聡史「ポケットに・・・」


聡史はポケットに入っていた何かを取り出した。


美那「手紙ですね」


聡史「誰からの・・・」


手紙を見てみて誰からのものか理解した三人。


紗江「あの、クオラって人。でもいつの間に・・・」


聡史「見てみるね」


聡史は手紙の内容を見た。


美那「結城先輩・・・」


聡史「うん・・・」


ただ聡史は静かに頷くだけだった。


今日はヘスカの情報収集のみで、とくに行動はしなかった。


そして、この日の夜中・・・。


聡史(紗江や早乙女さんには行かないよって言ったけど・・・僕だってヘスカさんのために何か・・・)


そんな思いが聡史を動かしていた。


そんな聡史がやって来たのは、町の中央に建てられている教会だった。


静かに中へ入る聡史。


クオラ「いらっしゃい・・・聡史君」


教会の椅子に座っていたクオラが声をかけてきた。


聡史「・・・」


無言のままクオラの側に向かう聡史。


クオラ「てっきり誰か付き添いで来るかと思ったけど・・・」


聡史「紗江や早乙女さんにはここへは行かないって言ってあります。話なら手短に・・・」


クオラ「じゃあ、単純に簡単に・・・貴方達、ヘスカから離れて私の元に来なさい」


そう告げたクオラ。


聡史「どうしてヘスカさんじゃダメなんですか?」


クオラ「グランリートの一族がバラバラになった事も理由の一つだけど、一番の理由は・・・グランリートの才に弾かれたのよ・・・ヘスカはね」


そう言い放ったクオラ。


月の明かりが教会の中を照らす中、聡史はクオラの言葉に驚きを隠せないのであった。


聡史「才に弾かれたって・・・」


クオラ「じゃあ聡史君。貴方は今までヘスカが炎の力を出してるところ見たことある?」


聡史「それは・・・」


答えを返せるわけがなかった聡史。


クオラ「更には炎とは正反対の氷のエンブレムと契約してるしね・・・一族の力を失った以上、これからの戦いでは生き延びれないわよ」


聡史「でもヘスカさんは・・・」


クオラ「お姉さんの二の舞になったとしても・・・聡史君は後悔せずにいられる?」


聡史「!?」


以前ヘスカから聞いた過去の姉の話。


聡史「仲間を守って・・・命を・・・」


クオラ「私はヘスカを仲間とは認めない。だから私は聡史君達だけ欲しいのよ」


聡史「・・・」


何も答えれない聡史。


クオラ「すぐに答えを出せとは言わないわよ。あの女の子達にの意見もあるし。だけど、ヘスカの事に関しては真実だからね・・・良い返事を期待しているわ」


聡史「クオラさん・・・一つだけ・・・」


それからしばらくして教会を立ち去った聡史。


多少暗い表情をしながら宿へと戻っていく。


だが、聡史も・・・クオラも気付いていなかった。


夜中抜け出した聡史の行動を、ヘスカが見ていたことに。


ヘスカ(聡史達が例え私を選んだとしても、今の私ではこれからの力になりきれないのは事実・・・考えなければな)


そう思いながらヘスカも宿へと戻るのであった。


翌日。


紗江・美那「・・・」


二人はじっと聡史を見ていた。


聡史「あの・・・えっと・・・ゴメン」


素直に謝った聡史。


紗江「聡史の行動なんて丸分かりだから一緒に行こうとしたけど寝ちゃったって、私の事はおいといて・・・」


美那「結城先輩、どうするんですか?」


聡史「心配かけてゴメン。だけど、大丈夫だから」


聡史・ヘスカ・クオラの思いが交錯しているこの町。


そんな中ヘスカは、モノルス・ノイトスから新たな情報を聞き驚いていたのだった。

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