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第27話:新情報と新大陸

クローザ「何いってんだ、お前」


モノトーン「嘘じゃない・・・これでも幹部クラスの一人だ・・・それぐらいの情報は・・・」


クローザ「命乞いならもっとマシにやりな」


そう言い、爪を更に押し当てるクローザ。


モノトーン「エンブレムの情報だ。お前らにとって必要だろう」


そう告げたモノトーン。


美那「待ってお兄ちゃん」


クローザ「その呼び方やめろって、美那・・・しかしお前も甘い方か?」


美那「確かに悪い人だよ・・・でも・・・」


クローザの瞳を見ながら話す美那。


ヘスカ「人ではなく魔物だが・・・私達にとってエンブレムの情報は貴重だ。話を聞く価値はあると思うが・・・クローザ」


クローザ「・・・昔の俺なら雷速で問答無用に仕留めてたってのに・・・ミラに言われてるみたいで調子が狂うな」


そう言いながら爪を引っ込めたクローザ。


聡史「クローザさん・・・」


クローザ「話すなら早くしな」


そう告げるクローザ。


モノトーン「あぁ、まずは地属性のオリジナルエンブレムだ」


聡史「地属性の・・・」


ヘスカ「在処を知ってるのか」


モノトーン「今、エンブレムはガイラス様が持っている」


ヘスカ「どういう事だ?オリジナルは認められたものにしか手に出来ないはず」


ヘスカがそう言うと


モノトーン「ガイラス様もそう言っていた。だが、何かに封印されてれば別だ・・・とな」


そう話すモノトーン。


クローザ「敵の手にあっちゃ話を聞いてもすぐに入手は無理だろが。無駄な時間だったな」


そう言い放つクローザ。


モノトーン「ま、まだあるんだ。今度は俺達も手にしていない・・・樹属性のエンブレムだ」


美那「それって・・・お花とかの力を使えるの?」


モノトーン「く・・・詳しいことはわからないが、恐らくは・・・」


と、モノトーンの話を聞いていた美那の瞳がキラキラと輝いていた。


クローザ「入りやがったな・・・厄介なんだよ・・・こいつのこの状態は」


そう呟くクローザ。


美那「ねっ、場所は何処なのっ」


紗江をも凌ぎかねない勢いで聞く美那。


モノトーン「この先の大陸の海沿いにあるらしいとガイラス様が・・・」


美那「ねっ、ねっ。次はそこ行こうよ!」


テンションMAX状態を見て、何だか諦めているクローザ。


ヘスカ「元より次の反応の地も次の大陸だ・・・そこへ向かうぞ」


そう決断をしたヘスカであった。


聡史「クローザさんも一緒に・・・」


クローザ「俺はいかねぇぞ、元からな」


そう告げたクローザ。


美那「えっ、どうして?」


テンションMAX状態から戻った美那が尋ねた。


クローザ「お前がここにいる限りの条件でお前を保護する役目をしてたからな・・・ここを出る以上俺も自由にやるぜ」


美那「・・・」


と、大人しくなる美那。


ヘスカ「わかった・・・機会があればまた会えるだろうからな」


クローザ「さぁな・・・」


そんな訳で、この街を出発することにした聡史達。


美那「よっと、おじさん達に挨拶してきたよ。あと、これボク達にって」


カバンいっぱいに食料が入っていた。


ヘスカ「戦いが終わったあとにでも顔を見せに来ればいい」


美那「うんっ」


笑顔で頷く美那。


クローザ「まぁ、気を付けな。船の上が一番危ないからな」


聡史「クローザさんは次の大陸に行かないんですか?」


クローザ「しばらくはこの大陸にいるだろうな・・・美那・・・」


美那「え?」


クローザ「仮の保護者として言っとくぜ。ちったぁ自身の感情もコントロールしないとな・・・」


美那「お兄ちゃん・・・」


美那がそう呼ぶと、不機嫌な顔を見せるクローザ。


クローザ「ヘスカ・・・」


ヘスカ「何だ?」


クローザ「しっかり面倒見やがれよ」


ヘスカ「お前に言われるまでもないさ・・・じゃあ、行くぞ」


そしてヘスカ達は、街とクローザに別れを告げ出発した。


わりと時間がかからずに港へと辿り着いたヘスカ達。


聡史「船は二度目ですね」


紗江「海はどの世界でも変わらないみたいね」


美那「海は広くて大きいんです」


そんな雑談をしている間に、ヘスカが手続きを終えて戻ってきた。


ヘスカ「すぐ出発だそうだ。急ぐぞ」


すぐさま船に乗り込む四人。


聡史「次の大陸、新しい仲間・・・そう言えばウォルさんもいるかもしれないんだ」


美那「誰なんですか?」


ヘスカ「前に力を貸してくれた青年だ。風のレプリカエンブレムの使い手・・・」


紗江「風か・・・そう言えば・・・」


モノトーンとの戦いで、美那が発した不思議な風の力を思い出す紗江。


ヘスカ「ゆったりとはいかないが、焦って失敗するよりはいい。私達のやれる事をやりながら・・・そうだろ、聡史」


聡史「はい!」


そして船はゆっくりと進みだす。


聡史達にとって未知の場所目指して・・・。

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