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第25話:自然を愛する少女の奇跡

モノトーン「ぬっ・・・」


ヘスカ「何だ」


突然の光に反応するモノトーンとヘスカ。


モノトーン「他に仲間がいやがったのか」


ヘスカ(聡史達の方で何か・・・)


と、光と聡史達を心配していたヘスカはモノトーンが行動を起こしていた事に気付かなかった。


モノトーン「お前は後だ!」


足元に攻撃し、辺り一面に土煙を舞わせて視界を悪くさせたモノトーン。


ヘスカ「しまった・・・聡史達が」


あとを追おうとするも、他の魔物達が集まり行く手を塞いでいた。


そしてこちらは聡史達。


紗江「今のって・・・何」


ガッツ「合図さ・・・まぁ、直に・・・」


ガッツがそう告げた時、突如家の壁を破りモノトーンが突っ込んできたのだった。


美那「えっ、今度は・・・」


慌てる美那に対し、聡史は


聡史「紗江っ!」


紗江「聡史の言う事わかってる!」


そう叫ぶと同時に、紗江は美那の手を取り外へ飛び出した。


そして、モノトーンの動きに警戒しつつ外へ出る聡史。


モノトーン「よく知らせたな。弱い配下の魔物より使える人間だ」


ガッツ「そりゃどうも・・・」


そう呟くガッツ。


紗江「聡史、さっきみたいに連携でいこう。ヘスカさんが合流するまでの時間稼ぎには・・・」


紗江がそう告げた時、モノトーンが家をぶち壊し突撃してきた。


聡史「紗・・・」


聡史が言い終わる前に、美那を聡史の方にパスした紗江。


そしてすぐさま水のエンブレムの力を発動させ目の前に大きな水玉を作り出した。


身構える紗江に対し、モノトーンは容赦なく水玉に正面から激突していった。


紗江「!?・・・何、この力・・・」


モノトーンがぶつかった衝撃はある程度受け止めきれたものの、勢いは止まらず水玉ごと紗江を弾き飛ばしてしまった。


聡史「紗江っ」


紗江「大丈夫、直接のダメージは防いだから・・・でも」


先程の衝撃の影響が腕にきていて少し辛そうにしていた紗江。


モノトーン「俺を出し抜こうとした代償はでかいぜ。まずはどいつから・・・」


モノトーンがそう告げると


聡史「僕が相手になる!」


迷いなき意思で言い放った聡史。


ガッツ「無茶な選択だな、おい・・・」


そう呟くガッツ。


聡史「証明してみせます。まだ、この世界に希望があるってことを」


ガッツにそう言うと、剣を抜きモノトーンに向け構える聡史なのであった。


モノトーン「あの女も気に入らなかったが、動きはまあまあだったな・・・だが!」


聡史を睨み付けるモノトーン。


聡史「・・・っ・・・」


紗江「聡史・・・」


モノトーンの気迫に気圧されそうになるも、何とか立て直す聡史。


ガッツ「あいつ・・・」


聡史「行きますっ」


そう言い駆け出した聡史。


モノトーン「ふん!!」


と、大地に自らの足を叩きつけるモノトーン。


すると辺りに振動が起こり、聡史はバランスを崩され転倒してしまった。


紗江「敵味方関係無しに・・・」


モノトーン「この程度の奴に俺が直接攻撃をするまでもない」


紗江「聡史なら出来るから・・・だって・・・聡史が一番経験積んでるでしょ!」


そう叫ぶ紗江。


聡史「ありがと、紗江。ヘスカさんがこの場にいない以上、僕がやるんだ・・・ガッツさんに証明するためにも」


モノトーン「何をしようが無駄な足掻きだ!俺の大地の振動一つで動けなくなるひ弱な人間が」


聡史「大地の振動・・・」


その時聡史は、ある事を思い出していた。


聡史「紗江っ、悪いけど戦う準備を」


美那「でも荒井先輩は手を・・・」


そう告げる美那。


紗江「思いついたんでしょ。だったら任せといて」


そう答える紗江。


美那「先輩・・・」


聡史「いくよ、紗江」


そう告げて再び駆け出した聡史。


モノトーン「バカな奴だな。こいつで止まってろ」


また大地を振動させるモノトーン。


しかし、何故か聡史の動きは止まらなかった。


モノトーン「なにっ」


美那「荒井先輩・・・結城先輩の右足が・・・」


美那があることに気付き呟いた。


紗江「聡史の足が・・・岩に!?」


モノトーン「何だ、その力は」


聡史「地属性のエンブレム・・・これを使って装備してる右足に大地を纏わせ振動にも耐えられるようにした・・・そして」


聡史は足にかけた力を解除すると同時に、今度は大地から地柱を足元から突き上げさせ自身を高く跳ばさせた。


モノトーン「空中じゃ振動攻撃は通じないが、格好の的だ。この一撃で・・・」


聡史「そうはならないよ・・・」


紗江「だって仲間がいるもんねっ」


モノトーン「!?」


モノトーンが気付いたときには自身の背後に大きな水玉が迫っていた。


そしてそれは、抵抗を無視してモノトーンの身体を全て包み込んでいったのであった。


モノトーン「ぐっ・・・」


そして聡史は紗江の水のクッションで着地しモノトーンを見た。


聡史「上手くいったね」


紗江「ナイスコンビネーション」


そう言ってハイタッチする紗江。


ガッツ「お前らその程度でモノトーンが止まると思ってるのかよ」


そう告げたガッツ。


モノトーン「そうだ・・・この俺を・・・甘く見るな」


と、水に包まれたまま歩み出すモノトーン。


紗江「動き止まらないの?」


モノトーン「こうなったらこの街を潰してやる・・・俺を怒らせた報いだ」


と、モノトーンの最初の狙いは・・・。


美那「おじさん達の・・・」


聡史「紗江、何とか止めて!」


紗江「水をコントロールしてるけど、あいつ・・・」


聡史「止めないと早乙女さんの・・・」


そう言う聡史だが、現状では一番の戦力である火の力は無力だった。


美那「ダメだよ・・・そんなこと・・・ボク達に優しくしてくれた・・・」


無意識に一歩前に出ていた美那。


聡史「早乙女さん、落ち着いて」


美那を制止させようとする聡史。


その間にも破壊するために動くモノトーン。


水の球体の中で腕を振り上げるモノトーン。


美那「絶対に・・・ダメーッ!!」


美那の強い思いが込められた叫び。


その瞬間、樹々がざわめきだし風が辺りを吹き抜けていった。


聡史「早乙女さん・・・?」


美那「大事な人の家を壊さないで!」


美那の新たな叫びは、風に変化をもたらせた。


風は意思を持っているかのようにモノトーンの周りに集った。


そして、水の球体ごとモノトーンを宙に浮かしたのだった。


紗江「聡史、美那ちゃん・・・どうしちゃったのよ」


この事態に驚く紗江。


現在美那の瞳には光が宿っておらず、まるで風の精が乗り移っているかのごとく美那の意識はなくなっていた。


モノトーン「身体が動かせん、何故だ!」


と、突然下から凍り出していく球体。


ヘスカ「お前のパワーは大地にいればこそだ。だから今の状態では水の力になす術がないと言うわけだ」


そう説明しながら現れたるはヘスカだった。


聡史「ヘスカさん」


ヘスカ「お前には謝らなければならないな・・・先程は全力で戦えず悪いことをした・・・」


モノトーン「貴様・・・ぐぅっ」


それからしばらくして、モノトーンは完全に氷中に閉じ込められてしまったのであった。

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