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第22話:ロクラスの覚悟

ロクラス『聞こえるな・・・聡史』


通信機から聞こえてきたロクラスの声。


聡史「ロクラス・・・何で・・・」


まず一番聞きたいことを尋ねた聡史。


ロクラス『お前が・・・っ・・・再来の子だからだよ』


ゴドンとの戦いが続いているためか、ロクラスの辛そうな声が聡史にも伝わってきていた。


聡史「僕は・・・誰も犠牲にしないって・・・ヘスカさんの話を聞いてそう決めたのに・・・」


ロクラス『別に聡史の意思で決めたことじゃない・・・俺の・・・自分勝手な行動だ』


聡史「・・・」


ロクラス『一つだけ言っておく。一応生き残れるようやるつもりだ・・・だからお前もここを抜けるようやれ!』


強くそう言い放つロクラス。


聡史「絶対に・・・またここに来るから・・・」


ロクラス『あぁ、待ってるぜ』


最後にそう告げたロクラス。


そして、聡史の乗っていた腕への力を解除。


聡史「!?」


腕が崩れ始めたのに気付き腕から降りる聡史。


聡史「ロクラス・・・無事でいて」


静かにそう願い駆け出していった聡史。


ロクラス「さて・・・もう気を使う必要はないな・・・ゴドン」


迫り来るゴドンの姿を眺めるロクラス。


そして・・・。



聡史「・・・っ・・・」


少なからず何かがあったとされる衝撃音が通信機から聞こえた。


その直後、通信機から音声は一切届かなかった。


聡史「ロクラスは絶対無事だから・・・」


そう自分に言い聞かせ、涙を堪え走り続ける聡史。


ヘスカ「聡史!」


と、突然名前を呼ばれ横を見るとヘスカと紗江の姿を見つけた聡史。


紗江「やっと見つけたんだからっ」


と、聡史に飛び付く紗江。


聡史「紗・・・紗江。ゴメン、心配かけちゃって」


とりあえず謝る聡史。


ヘスカ「さっきから洞窟内に振動が起きている。まずはここを抜けてからだ」


そんな訳でヘスカ・紗江と合流した聡史は出口へ向かった。


と、奥に見える目映い光。


それは、外から流れ込んできている日の光だった。


聡史「・・・っ」


聡史は最後に一度だけ後ろを振り向くと、ヘスカ達と共に洞窟の外へと飛び出していったのであった。


そして、それからしばらくして手のひらサイズの小さな魔物が二体・・・洞窟に出来ていた隙間から外へ飛び立っていったことは誰も知らないのであった。

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