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第21話:大地の力と竜

ロクラス「オリジナルが扱いづらいのは経験して知っているだろうが、レプリカも誰でも使える分工夫次第で幅広く使える」


そう説明していくロクラス。


聡史「僕は武器・・・剣につけてたけど」


ロクラス「攻撃の用途を広げるならそれが効果的だな。だがレプリカの特長は何処にでもつけられる点だ。これは俺が試している」


そう告げるロクラス。


聡史「オリジナルは手の甲にってヘスカさんに教わったけど・・・」


そう言いながら手袋をはずしエンブレムを見せた聡史。


ロクラス「例えば地や氷といった固形系のレプリカを自身につければその力で防御を高めることができる。タイミングとか難しい要素はあるがな」


聡史「力を纏う感じか・・・」


頭の中で色々とイメージしてみる聡史。


ロクラス「実際には実践してみなきゃわからないものだからな、次の機会にでも試しながらやっていけば・・・」


ロクラスがそう言った時、突然辺りの大地が震え始めたのだった。


聡史「えっ、何!?」


ロクラス「こいつは・・・まさか」


この時のロクラスの嫌な予感は、見事に的中することとなった。


一番大きな振動と共に、壁を突き破り大きめな姿の魔物が現れた。


聡史「これって・・・」


ロクラス「走れ!」


そう叫ぶと同時にエンブレムの力で壁を作り遮断させたロクラス。


聡史「やった・・・」


しかし、魔物は何度か壁に激突し粉砕してしまった。


ロクラス「一つじゃ大した時間稼ぎには・・・!?」


そう言ったロクラスは、隣で剣を構えている聡史に驚いた。


ロクラス「おい!そいつに会ったら逃げろって・・・」


と、剣に付加された燃え盛る炎。


聡史「一点集中!紅炎斬!」


鋭い斬撃が魔物にヒットした。


しかし、斬撃によるダメージを少し与えただけで付加されていた炎は魔物の皮膚に弾かれてしまっていた。


ロクラス「こいつは地竜系の魔物・ゴドンだ。その皮膚の防御は高く魔法系の攻撃は弾かれる」


と、次の瞬間足を地面に叩きつけ衝撃波を起こし聡史達を弾き飛ばすゴドン。


ロクラス「ちっ・・・」


とっさに大地に手をつき岩野腕を出現させ自身と聡史を受け止めさせた。


ロクラス「疲れすぎるが・・・仕方ねぇ」


と、地面を抉りながら自走していく二本の腕。


更に岩の腕を通して、周りの大地から壁を出現させてゴドンを足止めさせるロクラス。


しばらく走り続ける岩の腕達。


ロクラス「厄介な展開だな・・・」


そう呟くロクラス。


聡史「ロクラス・・・辛そうだけど・・・」


心配そうに見ている聡史。


ロクラス「タフすぎるだろ・・・こっちの限界は近いってのに」


そんなことはお構いなしに、力の限り向かってきているゴドン。


ロクラス「・・・」


と、何かを考えるロクラス。


聡史「ロクラス!こうなったら二人の力を合わせて・・・」


ロクラス「ありがたい申し出だが、それでもこいつは止められないだろうな。せめて有効属性があれば・・・」


聡史「ロクラス・・・」


色々と考えていたロクラスだったが、結果的に辿り着いた答えは一つだけだった。


ロクラス「こいつを受けとれ、聡史」


と、聡史に何かを投げ渡したロクラス。


ロクラス「そいつを耳につけ、そっちは左手首にでもつけていればいい」


聡史「ロクラス、これって・・・」


ロクラス「特製の小型通信機だ。モノルスが持ってる物よりも高性能だ」


聡史「ロクラスが作ったの?」


ロクラス「エンブレムで土いじりする魔物の唯一の特殊能力。俺はどんな機械も作れる力がある。そいつもこの洞窟内で拾った物で作り上げた」


聡史「モノルスの一族ってそれぞれ特殊能力持ってるんだったっけ」


ロクラス「時間がないから簡単に説明する。そいつはどんな通信機ともつなげられるが認証が必要だ。手首につけたそれでやれる」


と、説明をしていたところでゴドンが距離を詰めてきていた。


聡史「ゴドンが」


ロクラス「絶対・・・生き残れよ・・・」


と、ロクラスは聡史を乗せた岩の腕だけを先へと行かせた。


聡史「!?」


そしてロクラスは腕から降り、その腕をゴドンに向かわせた。


聡史「ロクラス!」


叫ぶ聡史。


そんな時、貰った通信機から声が聞こえてきたのであった。

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