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第19話:懐かしき過去の思い出

エリス達や町のみんなと別れ、町を出た聡史達。


ヘスカ「この辺りまで来れば大丈夫か」


聡史・紗江「?」


キョトンとしている聡史と紗江。


ヘスカ「昨日襲ってきた魔物達について話がある」


突然そう告げたヘスカなのであった。


そんな頃、久々のリアル世界では・・・。


マリー「・・・」


いきなり何やら不機嫌そうなマリー。


拓也「さすがですね・・・」


拓也も驚きながらそう呟いていた。


マリー「一週間・・・あんたはそう言ったがな・・・まだ数日・・・その中で・・・」


マリーは何度も画面を眺めていた。


マリー「両世界の影響もごく最小限、かつ対象者への負担もほぼ無し・・・」


ファルコ「ご満足いただける内容の仕上がりになりました・・・しかし」


最後にそう告げたファルコ。


拓也「しかし?」


ファルコ「時間がかなり限られます。これでも負担をなくしてより長くやってみたのですが・・・」


マリー「それは私の予想範囲内だ。完全なシステムを起動するには向こうの協力がいる。今回はその為の下地作りだからな」


そう説明するマリー。


ファルコ「システムはオッケーです。後は使用者の気持ち次第ですよ」


拓也を見ながらそう告げたファルコ。


拓也「躊躇いとかはありません。これが今の俺に出来る最大の事なら全力でやっていくだけです」


そう言い放つ拓也。


マリー「なら急ぐぞ。直哉達にはまだ知られたくないからな」


そんな訳でマリーとファルコは、作業の最終段階を行っていった。


マリー「拓也、出番だ」


真剣な表情で拓也を呼ぶマリー。


ファルコ「この装置の中に入ってもらいます。後は気付けばあちらの世界というわけですね」


拓也に説明するファルコ。


マリー「気持ちは強く持っておけ。多少は成功に繋がるだろうしな。それと向こうでは・・・」


更に付け足して何か言おうとしたマリーであったが


拓也「はい、用件を最優先にやりますよ。それが次に繋がる訳ですから」


すでにその表情と瞳には、強い意思が込められていた。


ファルコ「念のために転送時に装備を付加させておきました。それで上手く対処してください」


拓也「はい、ありがとうございます」


そして、装置へと入っていく拓也。


マリー「カウントダウンはしないぞ。じゃあ・・・希望の欠片を解き放つ」


そして、拓也は瞬く間に装置の中から消えたのであった。


その頃、ガイラスの本拠地の地下。


いつものように姫巫女の監視をやっていたアスト。


だがその時、突然目の前に光の塊が現れ全身を鎧で装備した騎士のような人物が姿を現したのだった。


アスト「!?」


とっさに剣を抜こうとしたアストであったが、その前にアストの首元に剣先が向けられていた。


アスト(今の動き・・・あのヘスカ以上か・・・)


そう感じていたアスト。


拓也「すみません、しばらく大人しくしてください。今は危害を加えるつもりはありませんから」


アスト「なら、何用だ?」


拓也「姫巫女に話があるだけです。短時間ですが・・・」


そう告げた拓也。


アスト「・・・」


とアストは、剣にかけていた手を離した。


拓也「・・・」


それを見た拓也は多少警戒しつつ剣を戻した。


アスト「俺がかなりの悪だったら、今の一瞬でお前は真っ二つだったはずだが・・・」


拓也「悪・・・でしたらね。すみません、すぐ終わりますから」


そう言うと牢の方へ向かう拓也。


アスト「・・・」


するとアストは逆を向き、牢があるこのエリアの出入り口に向かって歩き始めた。


拓也「・・・」


アスト「別に誰も呼びはしないよ。逆に見張っててやろうってな」


そう告げると行ってしまったアスト。


姫巫女「貴方は・・・」


拓也「今なら大丈夫ですね」


拓也は兜を取った。


姫巫女「・・・」


しばらく無言で拓也の顔を見ていた姫巫女。


姫巫女「先代の記憶の中に・・・貴方が七海拓也さんですね」


拓也「はい、本来なら貴方を助け出したいのですが時間がありません」


姫巫女「貴方が突然現れたこと・・・私がリアル世界にもたらした私の魔力を・・・」


拓也「察しがいいのですね。とりあえず簡潔にこちらの内容を伝えます」


そして拓也は姫巫女に全てを伝えた。


姫巫女「リアル世界の人達もそこまで進歩していたのですね・・・あとは」


拓也「姫巫女様の力が必要です・・・」


姫巫女「しかし私は囚われの身、ここから出なければサポートも何も・・・」


姫巫女がそう告げると


拓也「大丈夫ですよ。先代が俺達を呼んだ時のように、貴方が呼んだ彼等はきっと貴方を助け出しますよ」


自信を持ちそう言い放った拓也なのであった。


話もほぼ終えた頃、アストが見張りから戻ってきた。


アスト「終わったか?そろそろやばいかもしれんが」


そう警告したアスト。


姫巫女「アスト・・・何故ですか?」


アスト「ガイラス様に報告してないことか?ただの気まぐれと・・・興味が出てきたからな」


拓也を見ながらそう告げたアスト。


と、その時拓也の身体が淡く光り始めた。


拓也「そろそろ時間のようですね、姫巫女様」


姫巫女「では、その時が来るのを楽しみにしていますね」


アスト「・・・お前名を聞かせろ」


拓也「拓也・・・七海拓也ですよ」


アストの言葉にそう返した拓也。


アスト「拓也か・・・また会えるのか?俺はお前とも本気で戦いたくなった」


拓也「いつか・・・といったところですよ」


アスト「そうか・・・ヘスカや聡史達・・・最近は面白い奴等と出会えてこれからが楽しみだ」


拓也「ヘスカ・・・ミラの妹のヘスカか・・・懐かしいな・・・」


姫巫女「私の記憶の中にもありますよ。拓也さん達やミラさんを含めたネメシス世界人の協力者達・・・」


そして、更に光っていく拓也の身体。


拓也「俺にはまだブランクがある。だけど君が俺と戦いたいなら俺もただじっと時を待っているだけじゃダメだな」


そう考える拓也。


アスト「あぁ、もっと強くなって俺の前に来い。全力で相手してやる」


すでにやる気になっているアスト。


拓也「では姫巫女様・・・次に会える時を・・・」


そして拓也の姿は静かに消えていったのだった。


【リアル世界】

マリー・ファルコ「!?」


装置に反応があり、拓也が戻ってきたことを知る二人。


ファルコ「予想より長い時間でしたね」


マリー「これぐらいは拓也の精神面を考えれば範囲内だろ・・・さて」


そして二人は拓也から向こうでの話を聞いた。


ファルコ「後は・・・」


マリー「あの子らの役目だな」


拓也「はい、姫巫女を助け出せた時・・・それからがまた俺の出番ですね」


そう意気込む拓也。


そして、マリー達の陰からの行動はこれからも続いていくのである。

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