第15話:ヘスカ先生のエンブレム講座
次の目的地に向けて歩み始めた聡史達。
道中フィールドを徘徊する魔物との戦闘を何回かこなしたが、仲間が一人増えたこのパーティーには何の問題はなかった。
紗江「はいは〜い。怪我した人はこちらで〜す」
と、聡史に向けて話す紗江。
聡史「でも凄いよね紗江。怪我の治療まで出来るって」
治療されている聡史がそう言った。
紗江「何か、頭の中にイメージがあったんだよね。んで、やってみたら出来た」
そう告げた紗江。
ヘスカ「聡史が精神世界でエンブレムに宿る魂に会ったように、紗江にも同じ事が起きた・・・」
と、ここで聡史が
聡史「ヘスカさんが氷のエンブレムと出会った時ってどうだったんですか?」
ヘスカ「昔の・・・二年ほど前の話だな・・・ならついでにここで色々教えておこうか」
突然そんな事を言い出したヘスカ。
休憩がてら、ヘスカが聡史と紗江にエンブレムについて教えてくれるようである。
ヘスカ「聞きたいことがあるなら答えられる範囲で答えるぞ」
そう言ったヘスカ。
聡史「じゃあ・・・エンブレムって何なんですか?魂が宿ってたりとか」
まず始めにそんな質問をした聡史。
ヘスカ「エンブレムがいつから存在しているのかはわからない。しかし、とある古本には初代の姫巫女が生み出したもの・・・という説が書いてあった」
紗江「何のためなんですか?」
ヘスカ「世界の安定のため・・・その考えが一番強いだろう。代々強い魔力を持つ姫巫女とはいえ、世界全てを守りきれるものじゃないからな。だから、世界安定の為の協力者に・・・」
聡史「それが・・・持ち主を定める魂を宿したエンブレム・・・」
何となく理解した感じの聡史。
紗江「ヘスカさんのエンブレムの魂ってどんな人だったんですか?」
ヘスカ「名前をロストと言っていたな・・・あまり話さない奴だったが・・・今となってはこの力を受け取って感謝している」
そう語るヘスカ。
聡史「ヘスカさん、僕達が二つ目のエンブレムと契約する事ってあるんですか?」
再び質問する聡史。
ヘスカ「可能だ。その場合は右手の甲にエンブレムが描かれるがな」
そんな感じでヘスカからエンブレムについて学んでいった聡史と紗江。
その中、話の舞台はまたまたリアル世界へと移っていく・・・。
マリー「誰だお前は」
ファルコ「私はファルコ。今日からここの一員になりました」
自己紹介するファルコ。
拓也「海外の人ですね・・・」
ファルコ「貴方の事も知っていますよ。三年前の件・・・」
マリー「拓也と話す前にまずは私との話を終わらせてからだ・・・で、何用だ?」
そう聞いたマリー。
ファルコ「貴方の力になるために来たのですよ」
マリー「別に私は頼んじゃいないが・・・」
面倒そうに告げるマリー。
ファルコ「でも、今行き詰まっていますよね。私なら問題解決の力に・・・」
マリー「いきなり来た奴に私の大事な研究に触れてほしくはないな」
何やら火花が散りそうなムードになりつつあるなか、話に入れず様子を見ていた拓也。
ファルコ「ではこうしましょう。貴方がやろうとしている事・・・初めから私がプログラムしてみせますよ。もちろん完成した形でね」
マリー「それは私への挑戦か?」
ファルコ「あくまで私の力を見てもらうだけですよ、マリーさん」
そして、しばらく沈黙の時間が流れた。
マリー「・・・まぁ、あと一歩って所なんだがな・・・ファルコだったか・・・本当にやれるんだろうな」
強くそう言ったマリー。
ファルコ「全力でやりますよ。私はその為に来ましたから」
それを聞いたマリーは諦めたような表情を見せた。
マリー「一応信用してやる。だが、のんびりとした時間はない」
ファルコ「でしたら・・・一週間と言うところでしょうか」
自信たっぷりの顔で言い放つファルコ。
マリー「拓也、悪いがそう言う予定になった。一週間以内に準備を進めてくれ。あと、秘密にな・・・ファルコ・・・お前もだ」
マリーの言葉に了承する拓也とファルコ。
マリー「じゃあ、始めるか・・・」
かくして本部内の裏で動き始めたマリー達。
そんな中、ネメシス世界では的が新たな動きを見せようとしていたのであった。




