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あいつは胃袋を掴まれた

「霞さん最近嬉しいことあった?」

「私、結婚が決まりました」

 私は川崎茜かわさきあかね、龍神と人間の混血だ、現在『川崎薬局』の店長をやっている女だ。今、最近外食することが多くなったと思ったら知り合いがいつの間にか結ばれていた。

「えぇ、おめでとうお相手は?」

「“Lewis Schofield”(ルイス・スコフィールド)さん」

「あぁ、青のレストランの従業員さん」

「店長です」

「じゃあ経営者か!」

「はい、そうです」

「あそこの料理美味しいもんね」

赤いロングヘアの霞神楽かすみかぐら、今まで多くの男にに告白して全て撃沈していた。強引すぎるんだよなぁそのせいで乱暴な女という囲誤解されていた。それが今は男の人と結ばれるなんてルイスさんとは何回か霞さんの肉屋で見かけたこともあるしはなしたこともある。

「他の男みたいにビビって逃げ出す人じゃないんだね」

「帰ってくれないか」

「ビビるって言うか、あっちから放っ仕掛けてきたんですよ不思議ですよねぇ」

「何が不思議なの?」

「山や川で獲った動物の生臭い肉売ってんのに毎日のように来てたので」

「確かに生臭いもんね...」

「私みたいなの普通は敬遠するはずなんですけどね」

「ところでで何食べたの?」

「スープと肉系の物をいくつか食べさせてもらいました」

「いいなぁ」

「今度案内しますよ」

 “Lewis Schofield”(ルイス・スコフィールド)。あの施術女と同じ『ダルタニア公国』出身の白人男性だしかも元同級生らしい。すごくない?

「こんにちは茜さん今日は何にします」

「じゃ、これにしようかな?」

「ご注文ありがとうございます」

「あの!」

「どうしました?」

「エブリンとよくここに来ます?」

「あいつは、負けず嫌いですからああ見えて。最後はエリオットに懐いちゃいました...」

 いわゆる三角関係って奴だ。噂をしていればレストランのドアが開いた。入ってきたのは紫のロングヘアのエブリン・スカーレット”Evelyn Scarlett”本人だ。

「エブリン...」

「ルイス、久しぶりね」

「今日何にする?」

「私はあとででいいわ」

「分かった...」

 突然の再会に困惑しながらもルイスさんはプロの手捌きであっという間に料理が出来上がった。神楽こんなおいしい物を食べていたのか。

「ところで注文は?」

「結婚おめでとう」

「どこでそれを?」

「知り合いから聞いた。本人嬉しそうにしてたわ」

「そうか...」

「エリオットはどうなった?」

「戦死」

「自分だけ生き残ってしまった...」

「彼の分も精一杯生きなさい。そして彼女大事にしなさい。じゃあね...」

 いつも真顔でふるまっているのに今日は寂しそうだった元恋人同士か...ドラマを見ているような気持ちになった。



 


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