タイムアウト四話
一通りの駄菓子を食べ終わり、ツリーハウスに戻った。
「もう夕方だな」
「そうだね」
「作戦話すの明日にするか」
「どうして?」
「もうすぐ夜になるし、今話したって決行はあしただし」
「それでも聞くだけ聞きたい」
「まぁまぁ、焦るなって、妙に気張っても失敗するだけだって」
「そう言うもんなの?」
「そういもん、そういうもん、経験者が語るんだから」
「そんなに言うなら今日はいいや」
「そうそう、僕も準備したいことがあるしね」
「何準備するの」
「内森が気にすることじゃないから」
「そう?」
「そうそう、じゃ明日の13時にツリーハウス集合ね」
「わかったわ」
「それじゃ」
「じゃあね」
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次の日
「来たよー影森」
影森を読んでも返事がなかった。
「ツリーハウスの中はいるよー」
そしてツリーハウスのなかに入るとソファの上で影森が寝ていた。
「影森ー起きて」
そう起こすと影森が目を覚ました
「ふぁー、内森今何時?」
「もう一時かよ」
「昨日どんだけ遅くに寝たのよ」
「7時くらいかな」
「午後?」
「いや午前」
「もっと早く寝なさいよ、そんなに昨日言ってた準備に時間かかったの?」
「いや、準備はすぐ終わったんだけどその後私用でちょっと」
「私用って、あんた普段何してるのよ」
「色々」
「色々って何よ」
「………まあそんなことより作戦の話をしよう」
「はなしそらしたー」
「うっさい」
「でどんな作戦なの?」
「どんな作戦かだって?めちゃくちゃ簡単よ」
「内容はどんなの」
「シンプルに殺されそうなときに武藤君を助ければいいだけだ」
「そんなシンプルなことですくえるの?」
「それがなんと救えちゃうんです」
「なんで?」
「前に時間の修正力があるっていっただろ?」
「うんうん」
「殺される直前に助けちゃいば殺されるタイミングがなくなって、修正しきれなくなるってことよ」
「なるほど」
僕は少し嘘をついた
「殺される時刻は二時ごろだろ」
「そうよ」
「じゃあ十二時にツリーハウス集合ね」
「わかったわ」
「じゃあ」
「もうお開き?」
「特に話すことないしな」
「もう少し、ツリーハウスいちゃダメ?」
「ダメじゃないけどどうして?」
「私暇だし」
「ならいいよ」
「それじゃあ、ツリーハウスの案内して欲しい!」
「まあ、いいよ」
「やったー」
「どこから行きたい?」
「向かい側にある小屋はなに?」
「あそこは僕の自室兼物置だよ」
「何が入っているの?」
「まあ、色々だよ」
「影森って色々って言ってはぐらかすこと多いよね」
「そうか?」
「そうそう」
「多分後で分かることだから、気にしなくていいよ」
「まあ、わかったわ」
「次はどこがいい?」
「じゃあ、メインの建物の隣ある建物は?」
「あそこは元々ツリーハウスを作ったときに手伝ってくれた橋本の部屋だよ。中多分なんもないけど」
「橋本君は今もツリーハウスに来てるの?」
「いやーあいつ転校しちゃったからさ、今どこで何してるのかもわかんない」
「ここは今誰も使ってないってこと?」
「まあ、そう言うことになるな」
「じゃあさじゃあさ、ここ私の部屋にしていい?」
「急にどうした?」
「なんかさ、このツリーハウスにいると落ち着いてさ、いいかな?」
「まあ、いいよ」
「やっっったーー」
「ずいぶんと溜めて言ったな」
「いいじゃない、嬉しいんだから」
「それなら何より」
その後もツリーハウスのルームツアーをした。
「そろそろいい時間になったし、お開きにするか?
「そうね」
「最後に一つ」
「なに?」
「覚悟はいいか?」
「もちろんよ」
「よし、明日絶対成功させような」
「うん!」