3. 新田真剣佑
新田真剣佑が好きな『モトヤ』と『ソウマ』の何気ない日常。
また『モトヤ』がズレたことを言っているので『ソウマ』が困っています。
こっそり...聞いてみましょう。
【モトヤ】俺さ、最近「真剣佑」になりたいんだよね。
【ソウマ】急になに言い出してるんだよ。
【モトヤ】いや、真剣佑ってもう名前からカッコいいじゃん?名前がさ、刀みたいで斬れそうじゃん。
【ソウマ】斬れそうではないけど、まあカッコいいけどね。
【モトヤ】でもただ名前が真剣佑でも中身が俺のままじゃダメでしょ?やっぱり中身も真剣佑になりたいわけ。
【ソウマ】中身もって簡単に言うけどさ、どこから真剣佑に寄せるわけ?
【モトヤ】まず見た目からいこうと思って、昨日美容院に行ったんだよ。
【ソウマ】お、いいじゃん。真剣佑みたいにカッコよくなった?
【モトヤ】いや、俺が「真剣佑にしてください」って言ったら美容師がパニック起こしちゃって。
【ソウマ】そりゃ急に真剣佑にしてくれって言われてもな。
【モトヤ】「無理です、うちは美容室です」って断られた。
【ソウマ】いや、美容室以外のどこで頼めばいいんだよ。
【モトヤ】仕方ないからその後、服買いに行ったんだけどさ。
【ソウマ】いいね。真剣佑みたいにオシャレな服を選んだの?
【モトヤ】もちろん。「真剣佑っぽい服ありますか?」って店員さんに聞いたら、「ありますよ!」って持ってきた服が全部『るろうに剣心』みたいな服だったんだよ。
【ソウマ】そっちの「真剣」じゃないんだよ。店員さん、完璧に勘違いしてるな。
【モトヤ】いや俺も一瞬迷ったんだよね。「こっちの真剣もアリだな」って。
【ソウマ】いやアリじゃないよ。真剣佑に剣術要素は要らないんだよ。
【モトヤ】だからもう外見は諦めて、中身から真剣佑を目指すことにしたの。
【ソウマ】内面か。真剣佑って色々才能があるから難しいぞ。
【モトヤ】調べたら、真剣佑って趣味が「ぬか漬け」なんだって。だから俺もぬか漬け始めたのよ。
【ソウマ】いいじゃん、健康的で。
【モトヤ】でもさ、俺のぬか漬け、なんか異常に臭くて。
【ソウマ】漬けすぎだろ、それ。
【モトヤ】それがさ、ぬか床作ったつもりが間違えて土嚢作ってたんだよ。
【ソウマ】なんでぬかと土間違えるんだよ。防災用じゃねえか。
【モトヤ】だからいくら漬けてもキュウリが固くなるだけなんだよね。
【ソウマ】当たり前だろ。漬け物じゃなくて化石になっちゃうよ。
【モトヤ】でさ、趣味がダメなら特技に挑戦しようって思って。真剣佑って空手がすごいんだって?
【ソウマ】極真空手な。アメリカの大会で入賞するくらいだよ。
【モトヤ】俺も空手道場に行って、「真剣佑のようにしてください」って頼んだら、道場主が感動してさ。
【ソウマ】おお、嬉しいじゃん。
【モトヤ】「君も世界を目指すんだな?」って言われて。
【ソウマ】期待されたな。
【モトヤ】「いや、まずは名前を真剣佑に変えたいんです」って言ったら破門された。
【ソウマ】当たり前だよ。空手道場は役所じゃねえんだからさ。
【モトヤ】だから俺、改名するために役所にも行ったんだよ。
【ソウマ】マジで行ったのかよ。
【モトヤ】「名前を真剣佑に変えたい」って言ったらさ、「すみません、その名前はもう存在します」って言われてさ。
【ソウマ】そりゃ真剣佑本人がいるんだからな。
【モトヤ】「じゃあ、『鬼丸国綱』で」って提案したら、「それはただの刀の名前です」って断られた。
【ソウマ】いや役所の人も刀に詳しいな。
【モトヤ】結局俺、真剣佑にはなれない運命なのかもしれない。
【ソウマ】まあそうだな。でもさ、そもそも何で急に真剣佑になりたかったの?
【モトヤ】それは、真剣佑になれば新田真剣佑の弟、眞栄田郷敦と兄弟になれるから。
【ソウマ】いや、違うよ。真剣佑になったとしても、お前の弟はお前の弟のままだから。
【モトヤ】え?じゃあ、俺の弟はずっとあの弟のまま?
【ソウマ】そうだよ。
【モトヤ】弟に申し訳ないことしたな…。
【ソウマ】なんでだよ。
【モトヤ】俺が真剣佑になれれば、弟だって郷敦として新たな人生を歩めたのに…。
【ソウマ】兄弟そろって改名するな。弟は弟のまま幸せだからいいんだよ。
【モトヤ】真剣佑になる道って険しいな…。
【ソウマ】そもそも道が間違ってるんだよ。
ありがとうございましたー!!!!
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では、また明日!