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山と風、そして山

OLの藤堂雅子は休暇をとって一人旅に来ていた。

しいな ここみ様主催『純文学ってなんだ? 企画』参加作品です。

 藤堂雅子は、車窓から流れる景色をぼんやりと見つめていた。東京の喧騒を離れ、一人で旅に出るのは初めてのことだった。

先日までの仕事に追われる日々は嘘のようだ。やりがいを感じながらもガムシャラに働いてきたが、存外に疲れていたようだ。


 心の静けさを求めて旅先は古都を選んでいた。新幹線から在来線に乗り換え、緑豊かな風景の中を電車が走る。

窓の外には、田園風景が広がっている。


 遠くに見えるずっしりとした山々の影が、乱れていた心を落ち着かせてくれる。

雅子はふと目を閉じ、大きく深呼吸をした。車内のアナウンスが目的の駅への到着を告げると、雅子の胸は少し高鳴った。

何か新しいものに出会える予感がしたのだ。


 電車がゆっくりと停車し、雅子は静かに立ち上がってドアの方へ向かった。

ホームに降りた雅子は、改札とは異なる方向に歩き出した。この駅のホームに足湯があると元カレから聞いていたのだ。

目的の足湯はすぐに見つかった。その近くに着物用の生地を柱にしたオブジェが並んでおり、周囲の景色と相まって独特の雰囲気を醸し出している。


 木の椅子に腰かけ、裸足を暖かい湯に入れた。ポカポカとしたエネルギーが全身に広がっていくような気がした。

心地よく昇天してしまいそうになる。


 足湯でゆっくりと長旅の疲れをいやした後、改札からでた。駅の外では清々しい風が彼女の頬を撫でた。

その駅の小さなホームは、都会の駅とは違い、どこか懐かしさを感じさせる。


 雅子は駅前に広がる景色に一瞬立ち止まり、周囲を見渡した。東京とは違う風が吹いている。

駅からまっすぐ伸びる道を進み、目的地である竹林へと向かう。元カレがここは絶対に見ておけと推していたところだ。

道中、雅子は土産物店やカフェを通り過ぎる度に、その土地の独特の雰囲気を味わった。


 やがて、竹林の入口が見えてきた。天にまで届きそうな背の高い竹が生い茂る小径は、まるで別世界への入口のように感じられた。

雅子は一歩、また一歩と足を進め、吸い込まれるように竹林の中へと入っていった。

竹林の小径は、薄暗い静寂の中で、竹の葉が風に揺れる音だけが響いていた。雅子はその静けさに心を委ね、ゆっくりと歩を進めた。

ここから世界が広がっていくのだ。足元に敷かれた石畳が、彼女の一歩一歩をしっかりと支えてくれる。

一人静かに歩きながら、雅子は竹林の透き通るような美しさに心を奪われていた。



 しばらく歩いた先に、少し開けた場所が現れた。

そこでは、外国人っぽい観光客たちがガヤガヤとしゃべりながら、膝ぐらいの高さの石にスマートフォンを向けていた。

さきほどまでの静けさとは対照的に、喧騒な雰囲気になっていた。


 ここから離れようかな? 雅子がそう思ったとき、一人の男性がカメラを構えている姿が目に入った。

彼は真剣な表情で竹林を撮影していた。大きなレンズがついた一眼レフのデジタルカメラだ。元カレが持っていたやつより高級そうだ。

その姿がどこか印象的で、雅子は少しの間その場に立ち止まって彼の様子を見守っていた。


 しばらく見ていた後、雅子がきびすを返し、歩き出そうとした。


「こんにちは」


 突然の声に、雅子は少し驚いて振り返った。さきほどカメラを構えていた男性が微笑みながらこちらを見ていた。


「こんにちは」


 雅子も笑顔で返す。


「写真、お好きなんですか?」


 彼は興味深そうに尋ねた。


「ええ、見るのも撮るのも撮られるのも好きです。あなたは?」


「僕は船岡悠太。地元の写真家です。このあたりの風景を撮り続けています」


 雅子の東京の勤務先では関西出身のものが何人もいる。その人たちと船岡の言葉のイントネーションが似ているなと感じられた。


「そうなんですね。ここは本当に美しい場所ですね」


「ええ、特にこの竹林は心を癒してくれます。よかったら、一緒に散策しませんか? 少し人が少ない場所も案内できますよ」


 雅子は少し驚いた。騒がしさが苦手なことが顔にでていたのかもしれない。

船岡の温かい笑顔に心を打たれ、頷いた。


 こうして、二人は竹林を共に歩き始めた。新たな出会いと共に、雅子の心にはまた一つ、新しい光が差し込んでくるように感じた。


 雅子は、船岡に案内されながら、小径を進んでいた。風に揺れる竹の音が、二人の足音とともに静かに響いている。

船岡はカメラを肩にかけながら、周囲の風景を楽しむように歩いていた。


「外国人が増えましたね。観光客が増えるのは経済的にはいいのでしょうけど、少し増えすぎだと思います」


 雅子がいうと、船岡はにこっと笑った。


「僕は外国の方にも、ここの良さが伝わるのは大歓迎ですよ」


「そういうものですかねぇ。ところでさっきの人たちは石を写真を熱心に撮ってましたね」


「あれは和歌を彫った句碑ですよ。小倉百人一首をご存じでしょうか。あれもこの近くで作られましたので、句碑がたくさんあるんですよ。ほら、ここにも」


 船岡を言うとおり道端に大きな石があり、天智天皇の名と和歌が彫られていた。


  秋の田の かりほの(いお)(とま)をあらみ わが衣手(ころもで)(つゆ)にぬれつつ



 秋の収穫前の田のほとりに草の掘っ立て小屋を建て、その中で農民が田を見張っている。

たわわに実った稲穂が小鳥や米泥棒の被害にあわぬように、夜明かしで見張るのだ。

粗い草の小屋は寒風が吹きこみ、寒さに耐えている様子を歌にしている。

百人一首の最初の歌だ。でも、天皇が詠むような内容じゃないな……雅子はそう思った。



「百人一首ってそんなにいいものでしょうか。私も和歌は嫌いではないですが……」


 言いかけた雅子は口ごもった。ここが百人一首発祥の地だとすると、変なことを言うと地元の人には失礼かもしれないと思ったのだ。


「わかりますよ。そういう意見も珍しくないんです。歌集としてみた場合、小倉百人一首は勅撰和歌集などと比べると一段劣る歌も入っています。さらに言うと、その歌人の最高傑作でも代表作でもないものが選ばれているんです」


「ですよね。それにこの句碑の歌が選ばれているのも変です。この歌は『詠み人知らず』で、天智天皇が作ったものじゃないですよね。藤原定家が集めた百人一首は、大半は藤原家かその縁者の歌が入っています。天智天皇の怪しい歌を入れるぐらいなら、盟友の藤原鎌足の歌を入れるべきだと思うんです。鎌足は藤原家の創始者なのに、選ばれてないですよね」


 天智天皇は天皇になる前は中大兄皇子という名前であった。それまで政治の実権を握っていた蘇我氏を打倒し、大化の改新を行った。

中大兄皇子の活動を手伝ったのが友人の中臣鎌足で、後に藤原鎌足という名前になった。


「藤堂さん、お詳しいですね。百人一首での和歌の選定理由は、いろいろな研究者が仮説を立てています。僕が一番気に入っっているのは『歌織物説』です」


「うたおりもの……ですか?」


「百枚の歌を縦横十枚ずつ並べます。この時、上下左右の隣り合う歌で、同じ言葉や似た音を含むようにうまく並べると、ある場所の情景が浮かぶのです」


「あら? そうなんですか? その場所って……」


「ここの市街からは南方のところです。百人一首で九十九番の歌人・後鳥羽天皇、その息子で百番の歌人・順徳天皇の離宮があった場所です」


「まぁ……ということは百人一首って、その二人の天皇をテーマにしているのでしょうか」


「僕はそう思います。後鳥羽天皇と順徳天皇の親子は都から追放されて島流しとなり、不遇の人生を送りました。対して一番の歌人・天智天皇、その娘で二番の歌人の持統天皇の親子は輝かしい経歴をお持ちです」


「そういわれると……。百人の最初と最後の歌人は見事な対比に見えますね」


「藤堂さん。今回の旅行でお時間がありましたら、その離宮跡にも行ってみてください。こことは違った趣がありますよ」

 

 雅子は船岡に、歌織物説の場所をきいた。




 船岡と別れ、竹林を後にした藤堂雅子は、近くの寺院を訪れた。

船岡にも教えてもらったその寺院は、歴史ある庭園が美しいことで有名だという。


 雅子は静かな気持ちで、その美しい庭園を見てみたいと思った。

世界遺産にも登録されたその寺院への道は、群れなす観光客で賑わっていた。が、雅子はその喧騒の中でも心を静めることができた。

門をくぐり、広大な庭園に足を踏み入れると、一瞬で異世界に迷い込んだかのようだった。


 雅子はゆっくりと庭園を歩いた。地面を覆う緑のコケがさらに美しさを引き出している。

この庭園は日本で最初に特別名勝地に選ばれたらしい。


 しばらく歩いて、池のほとりで立ち止まった。水面には美しい蓮の花が咲き、錦の色どりで着飾った鯉が静かに泳いでいる。

周囲の木々が風に揺れ、ささやくような音が聞こえる。雅子は深呼吸をし、その美しい光景に心を委ねた。


 ふと、池の反対側に一人の老婦人が立っているのが目に入った。彼女は雅子に気づくと、微笑みを浮かべてこちらに歩み寄ってきた。


「こんにちは」


 老婦人は優しい声で挨拶した。


「こんにちは。美しい場所ですね。池も、お庭も」


「ほんまやね。この庭園は昔から変わらんと美しいわ。私はここに来るたんびに、心が洗われるような気になるんや」


 老婦人は池の方を見ながら言った。


「私もそう感じます。ここに来て、本当に良かったです。今まで暗いところで生活してたのが嘘みたいです」


 雅子は静かに答える。この穏やかな気持ちはいまだけしか味わえない。

旅行が終われば、またあの色あせた日々に戻るのだろう。


 老婦人は雅子の顔をじっと見つめ、ふと何かを思い出すように言葉を続けた。


「人生には、光と影があるんやで?」


 雅子はその言葉に驚き、老婦人の顔を見つめた。


「光と影、ですか?」


「そうや」


 老婦人はゆっくりと頷いた。


「私たちの人生には、幸せな時と辛い時が交互に訪れるんや。まるでこの庭園のようになぁ。光が差し込む場所もあれば、影に包まれる場所もあんのや」


「でも、どうして影があるのでしょうか?」


 雅子は真剣な表情で尋ねた。


「そらな。影があるからこそ、光の美しさが際立つんや」


 老婦人は微笑みながら答えた。


「光だけでは、その価値を感じられへんのや。影があるから、私たちは光の温かさや優しさを感じられるんやで」


 雅子はその言葉に深く考えさせられた。


「私は最近、仕事に疲れてしまって……。東京の忙しさに追われて、自分自身を見失っていたかもしれないですね」


 老婦人は雅子の手を優しく握りしめた。


「そやからな。こうして静かな場所で自分を見つめ直せばええんや。いっぺん心をからっぽにしてみい。その中で自分自身を大事なもんを見つけようや」


 雅子は老婦人の手の温かさに心を癒された。


「ありがとうございます。何かわかってきたような気がします」


「どういたしまして」


 老婦人は穏やかに微笑んだ。

雅子は老婦人に頭を下げ、もう一度礼をいった後、寺院を後にした。




 次の日、雅子はそして元カレに紹介された景勝地に来ていた。

雄大や山陰を背景に穏やかに川が流れ、そこにかけられた木の欄干の橋が周囲の景観と調和していた。


「藤堂さん?」


 その声に振り向くと、カメラを肩にかけた船岡悠太だった。


「船岡さん。またお会いしましたね。教えてもらった寺院、とてもきれいでしたよ。お庭も池もすてきでした」


「それはよかったです。あの寺院ほどではないですが、この辺りは観光客も多いでしょう。でも、あなたは静かな場所の方がいいんですよね。ここから少し行くと、人があまり来ない静かなところがあるんです」


 船岡はそう言って雅子に微笑みかけた。


「そうなんですか? 楽しみです」


 雅子も微笑み返した。

船岡に続いて歩くと、少し細い道に入った。昨日のような竹林だが、人気はほどんどない

歩くたびに竹の密度が増し、光がさらにふわふわと柔らかくなったように感じられる。


「ここは観光客が少ないから、ゆっくり写真を撮れるんですよ。この光と影の具合が本当に美しくて、僕は何度もこの場所に来ているんです」


 船岡はカメラを構えながら言った。

雅子は周囲を見渡して、感慨深げに言った。


「本当に静かで素敵な場所ですね。都会の喧騒とは全然違います」


「藤堂さんは東京からいらっしゃったんですよね」。


「はい、仕事で疲れてしまって。少し一人で静かな場所に行きたくて、ここに来ました」


「それなら、ここはぴったりですね。僕もここに来ると、自分自身と向き合えるように思います」


 船岡は雅子に一瞬視線を向け、その後再びカメラに目を戻した。


「船岡さんは、どうして写真を撮るようになったんですか?」


 船岡は少し考えるようにしてから答えた。


「僕は昔から自然が好きで、その美しさを誰かと共有したいと思ったんです。写真はその手段の一つです。昨日のこの竹林も、見るたびに新しい発見があります」


「新しい発見……ですか?」


 雅子は首をかしげた。同じ場所で長年写真を撮り続けてそんなに変わるものだろうかと、不思議に感じたのだ。


「そうです。光の角度、風の強さ、季節によって表情が変わるんです。それを写真に収めることで、その瞬間の美しさを永遠に残せる。それが僕にとっての喜びなんです」


 船岡は情熱を込めて語った。

雅子はその言葉に感銘を受けた。


「なんだか素敵ですね。私も何かを残せるような仕事をしてきたのか、考えさせられます」


「きっと、雅子さんにもそういう瞬間があるはずです。自分の心に素直になって、見つめ直すことが大切だと思いますね。って、僕、偉そうなこと言ってますね」


「いえいえ」


 二人はしばらく無言で歩き続けた。周囲の竹が風に揺れ、笹葉の擦れる音が心地よく響く。船岡がふと立ち止まり、雅子に示した。


「ここです。僕が一番好きな場所」


 雅子はその場所を見渡した。竹が密集する中に、一本だけ太くて古い竹が立っていた。

その竹の周りは柔らかな苔で緑に彩られ、おごそかな空気が漂っていた。


「はぁ……。独特の雰囲気があります。ここは本当に特別な場所ですね」


 そう言って雅子は息を呑んだ。


「ええ。この竹を見るたびに、自分の存在を感じます。時間の流れと共に変わらないものもあるんだと」


 船岡はカメラを下ろし、その竹を見つめた。

雅子はその言葉に深く頷いた。自然の中で、彼女のくたびれた心も少しずつ癒されていくようだった。


「ありがとう、船岡さん。ここに来れてよかったです」


「どういたしまして。これからも、自分の心に素直に旅を続けてください。」


 船岡は優しく微笑んだ。


 挿絵(By みてみん)


 そして雅子は船岡に案内されて、美しい風景の見える場所を歩いた。

歩きながら雅子は勤め先でのことを船岡に話した。


 雅子はまじめで頑張り屋、そして間違ったことが大嫌いだと自負しており、それを誇りに思っていた。

ただ、それが必ずしも周りに良い影響がでるとも限らないのだ。

自分の真面目さや潔癖さを他人にも要求し、無自覚に他者を見下していたかもしれない。


 今回の休暇は、上司から半ば無理やり取らされたようなものだった。

仕事以外でも個人的にショッキングな出来事があって、心の傷を癒す必要もあったのだが。


 次々に沸いてくる後悔の念を雅子は船岡に語った。寺院で出会った老婦人のことも、『光と影』についても船岡に話していた。

船岡は雅子は話をききつつ、穏やかな口調で自身の意見を伝えた。


 船岡は鞄から、自分の撮った写真を見せた。

同じ場所、同じ構図で撮った写真が季節ごとに全く違った表情を見せていた。


 雅子は写真をみてため息をつく。


「四季折々の美しさがあるんですね。まるで人生みたいです」 

 

「そうですね。人生もまた、四季のように移り変わります。それぞれの季節にはそれぞれの美しさと意味があります。僕はその美しさを写真に収めることで、永遠に残したいと思っているんです」


 雅子はその言葉に深く感銘を受けた。もしかすると、自分の人生の美しさを見失っていたのかもしれないと思ったのだ。





 この旅では雅子は宿で二泊した。周辺に女性に人気のある寺社があり、充実した旅を満喫できた。


 旅の最終日、宿を出た雅子は心地よい疲労感を抱えながら、最寄りの駅まできていた。

ふと、駅前のベンチに座る一人の老婦人が目に入った。その姿に見覚えがあることに気づき、雅子は近づいていった。


「こんにちは。再びお会いできるなんて」


 老婦人は穏やかな笑みを浮かべて雅子を見上げた。


「こんにちは、お嬢さん。旅はどうやった?」


「とても素晴らしかったです。嵐山の自然の美しさや、いろんな人との出会いがありました」


 雅子は心からの感謝を込めて答えた。

老婦人は優しく頷いた。


「それはええこっちゃ。こないだより顔が明るくなったみたいやな」


 雅子はその言葉に深く頷いた。


「はい、いろいろなことを気づかされました。特に、あなたの言葉が心に残っています。『人生には光と影がある』と」


 老婦人は微笑みながら続けた。


「そらそうや。影があるからこそ、光が際立つんや」


 雅子はその言葉を聞きながら、これまでの自分の人生を振り返った。

東京での忙しい仕事の日々、成功や喜びもあれば、辛い失敗や挫折もあった。

仕事に追われ、自分の本当の気持ちを見失いかけていた日々。しかし、この旅を通して、自分の心と向き合うことができた。


「ありがとうございます。あの言葉は私にとって本当に大切なものになりました」


「どういたしまして」


 雅子は深く一礼し、老婦人に別れを告げた。そして、電車の時間が近づく駅のホームに向かった。

心の中には、光と影が織り成す人生の美しさと、その中で見つけた新たな自分があった。


 電車が動き出し、風景が遠ざかっていく。街を囲む遠くの山も見えなくなるだろう。

雅子は鞄から時刻表を取り出した。


「帰りの新幹線の予約は変えられるかな……」


参考文献

林 直道『百人一首の秘密 驚異の歌織物』

http://www8.plala.or.jp/naomichi/hyakushu/utaorimono.html


『純文学ってなんだ? 企画』の他の参加作品は、この下の方にあるバナーをクリックすると表示されます。


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― 新着の感想 ―
[一言] 光と影、そして四季。 人生には色々な局面があって、いつもいいことばかりが起きるわけではありませんが、それを耐えた先にはきっと光が射し込むはず。 雅子の心が段々とほぐれていくさまに、読みながら…
[良い点] 主人公の雅子さんの心情や感覚、それに竹林や庭園などの情景が丁寧に描かれていて、素敵でした。 雅子さんと船岡さんとの静かで温かな交流がとてもいいですね。 歌織物説などの知識も勉強になりました…
[良い点] 企画から参りました。 旅、そしてその土地の人の親切。 心癒されますね。 旅先にはそれぞれ歴史があるので、それが文学にも通じるところがあるのかなあ……読んでいて、そんなことを思いました。 …
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