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あばずれローニャ  作者: 黒神譚
第4話
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初めての共同作業 14

神官騎士の固有スキル勇気付与(ハブコーレッジ)

集団戦闘に()いては、ある意味LV5の魔法よりも厄介な存在だ。

腰抜けも、無気力者も、病人も、怪我人も、敗北を認めた者ですら、神官騎士に鼓舞された時、死をも恐れぬ軍団となる。アリが自分が踏みつぶされることも恐れずに巨大な生物に襲い掛かって食い殺すように兵士たちは信じられないほどの戦果をもたらす。


先ほどまで迷子の子猫のように怯えていたナタリアたちも既に戦士の目に戻ってしまっている。

神官騎士LV.5とは伊達じゃないな・・・。

俺は改めてアルバートが天才であることを思い知った。


「ここからは例の賭けは無しだっ!

 ローニャっ! 作戦は続行だ。私達、戦闘系が前に出て龍虫をかく乱する。

 君はナタリア配下の魔法使い達を指揮して攻撃しろっ!」


「はいっ!!」


俺の返事を聞いたアルバートはナタリアたちに指示を下す。


「これから私が岩場を出て突撃するっ! 

 龍虫のかく乱が目的だ。

 諸君ら戦士は私と共に駆けだし、私が合図をしたら左右に分かれて龍虫の胴部を攻撃しろ。龍虫はより早く動く重い物を狙う。奴の頭部は私を狙ってくる。だから安心して行動しろ。わかったな?」


「はいっ!!」


ナタリアを含む4人の戦士はリーダーと認識したアルバートの命令に絶対服従の姿勢を見せた。

そして俺の方はと言うと、こちらもナタリアの女たちは俺の目を信頼した目で見つめていた。

・・・ここまで信頼されたら仕方ない。それじゃ、お姉さんが魔法を使っての戦い方って奴を教えてあげましょうかっ!!


「皆、いいっ? アルバート様が動く方向に龍虫は動く。

 先ずは、首を狙って皆で魔法攻撃をしてっ! 大丈夫、落ち着いてやれば絶対に外さないっ!! わかったわね?」


「はいっ、ローニャお姉様っ!!」


意思の疎通ができている。これならこれほどの大物相手でも誰も死なずに済むかもしれない。特にこちらにはナタリア部隊の神官の娘がいるし、アルバートもいる。


・・・ん? ローニャお姉様っ?

見た目は多分、全員俺より5~6歳は上のはずなんだけどなぁ・・・。百合(こっち)の世界の上下関係ってわからないなぁ。ま、いいけどね・・・。


何て、バカなことを気にしているとアルバートがナタリアたちを引き連れて岩場から外へと駆け出していった。

5名の振動を感じた龍虫は地中からそれを察知して、アルバート達を食おうと地表へと顔を出した。

・・・こいつは本当にぶっ壊れている。

理性がある奴はアルバートの恐ろしさをファーストアタックで感じ取り、こんなに容易く罠には引っかからない。

龍虫は脇目も振らず、獲物を追う。それを察知したアルバートは手旗信号でナタリア達に左右に分かれるように指示を出す。

そして、アルバートの予想通り龍虫はナタリアたちには気も止めずにアルバートを追った。そのためナタリアたちは何の苦も無く、龍虫の胴部側面に一撃を入れることに成功する・・・が、


「きゃあああっ!!」


ナタリアたちの攻撃は龍虫にとっては針の一刺しのように脆弱(ぜいじゃく)で逆に跳ね飛ばされてしまうのだった。

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