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あばずれローニャ  作者: 黒神譚
第3話
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女子風呂での決闘 5

自分が無意識のうちにアルバートと結ばれようとしていることに気が付いた俺は

(もう、俺・・・。だめかもしれない。

 男に戻れないかもしれない。色々な意味で・・・)と、凹んだ。


そんな気分から逃れるために周囲を見渡し、女体鑑賞してみる。

(・・・それにしても・・・・。

 当たり前の話だけど、女の裸ばっかりだな。)


女湯の中は女体にあふれていた。暑過ぎずヌル過ぎない蒸し風呂の中では肌を隠す単衣(ひとえ)やタオルは薄地ゆえに湿気に濡れ、肌が透けて見えてしまう。

本来は身を隠す目的の布が用をなしていないので、皆、裸同然だった。しかもどういうわけか平均点がかなり高い美女ぞろいだった。


(・・・ああ。皆、魅力的な体つきしてるなぁ。

 いいなぁ。)


そんな事を考えながら、他人の裸と自分の裸を比べてみていた。


(あら、他人の身体が羨ましいのぉ? ママ。)


そう言ってチャームは俺にその女体を見せびらかせるために霊体になって姿を見せる。何気に俺よりかなりプロポーションがいい。胸もかなり大きい方だし・・・。


(大丈夫よ。ローニャ。女の価値は胸では決まらないわ。)

(うるさいな。いいんだよ! 俺はっ!!

 いつか男に戻るんだし。それにここにいる誰よりも俺、可愛いし!!)


持つ者の余裕ほど、苛つくものはない。

長風呂は俺のストレスになる。そう思って立ち上がろうとしたときだった。聞くとなしに聞こえてしまう風呂場の女たちの会話が耳に入ってきた。


「皆、しっかり骨休めするんだよ!

 明日はいよいよ龍虫(ワーム)退治に行くんだからねっ!!」

「はいっ!! ナタリアお姉様っ!!

 初の女性だけのパーティで龍虫退治と言う偉業を達成してみせましょう!!」

「私、今から興奮してます!」


・・・冒険者風のメンツだと思ってたけど、龍虫退治? 女だけで?

その情報が聞こえてきた瞬間、俺は言わなくてもいい忠告をしてしまった。


「女だけで龍虫退治? バカ言え、死にに行くようなものだ。」


風呂場に響く俺の言葉は女冒険者たちの耳にも無事に届いたようで、リーダー格と思わしき「ナタリアお姉様」が俺の言葉に反応した。


「なんだってっ!?」


女性にしては長身のナタリアは単衣さえ着ていない全裸姿で発言者の俺の前までノッシノッシと歩み寄り、仁王立ちとなって俺を見下ろす。


「・・・いくら女同士だからって、さらけ出すのはやめたら? 隠すところは隠しなさいよ。」


女同士でも布で隠す場所すら隠さず腕組して睨むナタリアは、目のやり場に困って目線をそらした俺の言い分を聞いて吹き出した。


「あはははっ! なぁに? 随分、初心な子じゃないかっ!

 アタイの体は子供には刺激が強すぎたかしら?

 でも・・・。」


そう言ってナタリアは無造作に右腕を伸ばし


むにゅっ


と、俺の乳房を鷲掴みにした。


「アンタも美味しそうな極上の胸してるわよ。」


「きゃあああっ!!」


まさかのナタリアの行動に俺は反応が出来ず、思わず悲鳴を上げてから

「なにすんのよっ!!」と、彼女のほっぺを引っ叩いてしまった。

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