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君に待つ花言葉  作者: 夜月 真
12/15

12月7日

この短い話の中にも小さな伏線を入れています。

読んでいただけましたら幸いです。

12月7日


 あれから僕はマスターの言葉を思い返しては考え、答えの出ない日々に窮屈さを感じていた。夏の暑さが残る日も、季節外れの台風の日も、枯葉が落ちきった日も、僕はただ頬杖をついて窓の外を眺める日々を送っていた。

 翠さんとの連絡は毎日のように行っている。

 しかし半月が三日月になるように、僕の中で何かが失われた。そしてそれは自分が感じているよりも、大きな存在だった。

 12月に入り、マフラーをして登校をする生徒が増えた。

 翠さんからの連絡で、冬休み直前の土曜日に再び会うこととなった。どこにいくかの話になると、それっぽいところ、とだけ返事が来た。

 大地に話をして、どこか良いところを訊くと、驚きを露わにした。

「お前、それクリスマスデートじゃねーかよ。冬休み直前の土曜日は確か24日だぞ」

 大地に言われて気づいた。

 しかし翠さんのことだ、予定の関係でたまたまイブに被っただけだろう。

 そんな妄想のような理屈を否定し、改めて大地に訊くと、イルミネーション一択だと言った。

 よく考えると大地も女の人とデートなどした事がない。不安は残るが、確かに他に思い当たる節も無いし、それで良いかと妥協した。

 その後、僕と大地でイルミネーションの有名な場所を調べたが、家からさほど遠くない遊園地が妥当だった。

 帰宅後、僕は翠さんへ連絡をして24日の約束を得た。


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