ボクは魔法で打倒する
遅れました…( ˃ ⌑ ˂ഃ )
ボクらが森に入り進み続けること三時間。
ソレは突然降ってきた。
ステラさんたちウェーラヴェルニアのみんなとボクが臨戦態勢を取り待ち構えていると、もうもうと立ち込める土煙から──
「グアアアアァァァァァァァ!」
十メートル程の黒いドラゴンが出てきた!
何言ってるか分かんないし煩いよ!
何か造れないかな?
おっ!出来ちゃったよ被想造能力『全言語修得』!之があれば、ダレとでも話せるねっ!!しかもパッシブ発動みたい。便利だね。
え〜と……なになに?
「進化したから、飛んでみれば落ちるとは。しかしエサが目の前に五匹もおるわ。貴様ら、動くでないぞ」
いや〜。何とか平和的解決出来るかと思ったらこれは無理っぽいね。というか、ボクが神ってるって解らないのかな?
あ、魔法で偽装してるんだった…
はぁ〜。倒すかなぁ。
「何でこの森に闇龍が居るのよ!?アタシたちじゃSランクはキツいよ。リーダー、撤退しよう」
などと考えていると、アルムさんが撤退を提案してた。
でも、
「私もそうしたい所だけど、無理よアルム。逃げても追いつかれるわ」
そう。ステラさんたちだとやられてしまうだろう。
なぜなら、闇龍のステータスは____________________________________________
名前 :パラヴィーシュ
種族 :闇龍
性別 :男性
年齢 :20
称号 :成龍・やんちゃ坊主
所属 :龍の郷
ランク :C
適正所有 :闇
魔法属性 :
ステータス
体力量 :98635/98674(C)
魔力量 :75463/75496(C)
物理攻撃力:100043(B)
魔法攻撃力:73642(C)
俊敏性 :364295(B)
器用性 :50341(C)
神の加護 :なし
修得済み
無属性魔法:強化系魔法▽
各種耐性
物理攻撃 :100031(B)
魔法攻撃 :96874(C)
状態異常 :49372(D)
____________________________________________
だから
「では、ボクに任せてください。まだ、進化したばかりの様ですし倒せます」
「「「「えっ?!」」」」
「まぁ、見ててください」
そう言うとボクは闇龍へ向かって行く。
そして、闇龍へ
「退いて貰えませんか?」
と、尋ねるけど多分……
「無理な話よ。大人しく我が食事となるがいい」
だよね。ま、わかってたけどさ。
さて、何で倒そうかな。素材になるだろうし丸ごとかな?
ん〜…コレならいけそう。
え〜と…まず『想造』とリンクさせてっと……
よし!準備完了!
ちなみに、ボクがのんびりと準備してる間に闇龍はボクに攻撃して来ていた。しかし、爪、尻尾そして自慢のブレスも効かないボクを見て動揺してる様だった。
「貴様、人類の癖に何故我の攻撃が一切通らないのだ!?」
「それはね、ボクが人類じゃないからだよ」
「な、何だと?!では、貴様は何者なとのだ」
「知らなくて良いと思うよ。だって君─────死んじゃうし」
ボクはそう言った瞬間、魔法を発動させる。すると、闇龍の姿が消えた。
「みなさん、終わりましたよ」
「う、うん。それはいいんだけど、あの闇龍はどうしたの?」
聞かれるとは思っていたけど、アルムさんが聞いてきた。他のみんなも頷いてるし、聞きたいらしい。
「時空間魔法《擬似世界》で空気のない世界を造り、閉じ込めて時間を加速させたんです」
「ふ、ふ〜ん……」
何とかアルムさんは納得してくれたようだが、シルシュさんやステラさんは納得してくれ無さそうだな〜……
実は、アルムさんに話した内容は半分くらい嘘で、時空間魔法《擬似世界》を『想造』とリンクさせてサナの能力、つまり精神のない世界を造ってそこに闇龍を入れることで、生物としては殺された状態にしたんだ。
嘘を話すのは申し訳ないんだけど……
でも、ボクの予想に反して特に何事も無くルギゾネアまで戻ってきた。今日はもう宿屋で休むらしい。ボクは寝る必要も無いし部屋で魔法とかの開発しようかな。
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ステマティル・ワーシュネン・リーフルグン視点
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今日、私たちウェーラヴェルニアは昨日礎の森で会って、新しく加入した男の子とも女の子とも分からないけど、とっても可愛い子の実力を見に礎の森へ来ていました。
共同組合連合会では、Aランクと伝えられていたので途中の弱い魔物はアルムが戦っていました。
そろそろその子、リノさんに変わって貰おうかという所で私たちAランクが十人いても倒せないSランクの闇龍が現れたのです。
撤退したいですが、礎の森は街に近く、被害がでる可能性があります。何より、私たちでは逃げるにも相応の代償を払う必要があるのです。
そもそも、どうして此処に闇龍がいるのでしょうか?この森は、Aランクの魔物までしか確認されたことがありません。
しかし、そんなことはお構い無しにとリノさんは一撃で闇龍を消していました。しかも、闇龍と話をしていることもありました。
闇龍を倒した魔法をリノさんは、時空間魔法《擬似世界》の空気を抜いたと言ってましたが、龍は呼吸などしません。ですので、リノさんが嘘をついている意味は魔法の秘匿でしょう。
まぁ、実を言うとリノさんと初めて会った時に言っていた山奥育ちも嘘と知っていました。
ですが、それだけなら何の問題もありません。人には隠したいことの一つや二つくらいあります。かくいう私も……
しかし、リノさんが問題なのは私たちではリノさんに相応しくないということなんです。正直、リノさんはスゴすぎるのです。
ですので、街に戻った後、宿で私たちは話し合った結果…
決めました。
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