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奴らは醜い生き物です

ぼちぼち学年末なんよね…

「嫌です」


 ボクが豚ども、もとい男どもにきっぱりと断ると男どもは大騒ぎしだした。


 1人曰く、ボクらは局長権限で共同組合連合会登録証(ギルドカード)を剥奪される、と。


 1人曰く、女は男に従っていればいい、と。


 1人曰く、ボクらに*@*&&&##@。** を ♯®ღ¿✤ しろ、と。


 そんな事を喚き散らしていた。

 それが1分ほど続いた時、もう潮時だろうとボクは録画魔法を止め、豚というのもおこがましい下等生物どもに弱めの電撃を当てた。


 それほど強く売ったわけじゃないけど、耐性値が低いのかやつらは動けなくなっていた。

 そして、ボクは自分の登録証(カード)を出すと奴らに見せつけた。


 …今回はほんとに容赦しないよ?


「さて、散々ボクらに言ってたけどこれを見ても同じこといえる?」


 奴らの内2人は、ボクの手の中にある金色に輝く登録証(カード)を見ると途端に顔色を変えた。

 そして、ボクに土下座して謝りだした。

 だけど3人いた内のもう1人、何を隠そう例の中将はボクが見せた登録証(カード)の意味を理解していないのか、


「貴様らは全く…あの登録証(カード)がなんだと言うのだね。たかが小娘の冒険者なんぞ無理やり手篭めにすればいいのだよ」


 そう抜かすと、中将はいやらしい顔と声と動きでボクに掴みかかってきた。


 まぁ、触れたくないから魔法かな…

 初級魔法の《風刃(ウィンドエッジ)》でいいよね。


 そんな感じで雑に魔法を選んだが、《風刃(ウィンドエッジ)》はすっと中将の肩に吸い込まれ、伸ばした勢いのまま腕が10cm程進むと床に落ちた。


 うわっ、きたない…

 ボクは吹き出してきた血がボクらにかからない様にそれも適当に発生させた風で中将にかけてあげた。


 さっきまで怒りで赤かった顔も青くなったが、血で赤く染まり直していた。

 喚き散らす中将に消音魔法をかけて、一応止血はしておいた。


 死なれても困るんだよね…

 こんなのでも軍では上の方だし。


 3分くらいすると、多少なりとも落ち着きを取り戻したのか、今度はなんか喋り始めた。

 一応聞こえるように消音魔法を解除すると、


「おい小娘!貴様よくも儂の腕を…!!これは帝国そのものを敵に回したことになるのだぞ、貴様は確実に葬ってやる」


 と、まだ怒ってらっしゃる様で…

 というか、金色の登録証(カード)を見ても気づかない奴には説明しないといけないの?


 そんなふうに思っていると、とうとう我慢の限界に近いエリー達が目に入った。

 皆、めちゃくちゃ不機嫌そうなオーラを出してるんだよね…

 それも、いいよって言ったらすぐにでも中将を殺しそうなくらい……


「さすがに、殺すのはダメだよ?でも、多少は分からせてあげなきゃだよね」



 その後のことはいえないね…

 ボクから言えるのは、中将はきっちり反省したし局長達も大人しく言うことを聞いてくれるようになったってことくらいかな。


 つまり、エリー達は怒らせたらダメってことだね。

 まぁ、ほら…神の怒りってやつ?


 途中から少し血なまぐさくなったけど、本来の話は解決したし帰ろうかな…って

 なんでこんなことになったのか、中将なら分かるんじゃないかな?


「ねぇ、君たちに聞きたいことがあるんだけど全部話してくれるよね?」


 手のひらに青白い炎を浮かべながら笑顔でそう言うと、中将達はさっきの拷m…もといお話の時と同じくらい青い顔になって、しきりに頷いた。


 中将達から得られた情報では、


 ・以前から軍議で対立していた総帥が、不満のあった軍部や貴族を味方につけた

 ・総帥についてない軍部は辺境に配属された

 ・軍部のトップ、総帥が皇家を捕縛している

 ・まだ皇族は1人も殺されていない


 との事だった。

 中将達にはボクらの事を忘れるように魔法をかけて眠らせたあと、ボク達は冒険者共同組合連合会(ギルド)を後にした。


「全て帝国の手の平の上で転がされてる気がしますね」


 とりあえずとった宿屋の一室でエリーがそう零した。

 ボクも含め皆が頷いていることからもその予想で一致した。


 さて、これからどうしようか…

 このまま乗り込むのも違う気がするし、何より、予想が正しい確証もないんだよね。


「先ずは予想の検証からしないとだね。とりあえず潜入してみる?」


 そう聞いてみたところ、満場一致で今夜潜入してみることになった。

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