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ヤツはやっぱりやってくる

他のさ、小説も書きたいけど、再来年度かなぁ

 後ろをふりかえってみると、軍服を着て藍色の長髪を下ろしている女性が門の前に立っていた。


 その女性はボクらの方へ近づいてくると張った声で、


「帝都のすぐそばで騒ぎがあると聞いてやってきた者だ。貴様らがその騒ぎの原因とみた、同行せよ」


 と言い、さらにボクらに近づいた。

 かなり近くまで来るとボクらにしか聞こえない声で、


「悪いようにはしない。済まないが同行していただけないだろうか?」


 と、打診した。


 いきなりのことにボクらは顔を見合わせたが、直ぐに了承することにした。

 断ったら面倒なのが追手になりそうな気がしたからね…

 それに、同行って事は中に入れるって事だもんね。


 そんな訳でボクらはこの軍人の女性について行った。

 当然のことながら門にいた兵士にはさっきの張った声が聞こえていて、ボクらはスムーズに帝都内へ入れた。


 ただ、門を通る時に浴びせられた視線はとても不快だった、と言った方がいいのか悩むとこだね…

 しかも、騒動の容疑者であるボクらだけじゃなくて、軍人の女性にまでその視線が向かってたのはどうかと思っちゃうよね……


 そんなセクハラ(?)空間を抜けてボクらは皇城付近まで連れてこられた。

 まぁ、拘束されてはいないから逃げられるけどさ…


 そして、連れられて建物に入るとそこは冒険者共同組合連合会(ギルド)だった。

 ボクらは冒険者と名乗っていたし、帝国法的には犯罪じゃないから苦情が来てるであろう共同組合連合会(ギルド)に来たらしい。

 それに、本部に報告もしといた方が良さそうだしね。


 ほんとにありがとね。


 お礼を言ったら、当然よ、とかっこいい一言が聞けた。

 ほんとにいい人だね。


 さて、中に入ったボクたちだが、ほぼ少女で構成されている上に女性軍人も一緒という異質な組み合わせに冒険者達(ここにいるのはランクも低そうな人だね…盗賊崩れみたいな人が多いもん…)も静かになった。


 そして、ボク達が受付までいくと、何故かそのまま奥に通された。

 …およよ?

 これはもしかして…


 ボクらが通された部屋は小さな会議室みたいな簡素な部屋だった。

 机と椅子が10脚くらいあるね。


 と、その時。

 1人の兵士がボクらの後ろからやってきて例の軍人さんに何か耳打ちした。

 すると、血相を変え、ボクらに一言すまないと言うと走り去った。


 これは……何かあった感じかな…まぁ、あの軍人さんだし、嵌められた!みたいなことにはならないと思うんだけど…


 あの中将がやらかしてそうだよねぇ


 とかなんとか思っていると、ボクらが入ってきた扉とは違う扉からとてもでは無いが引き締まったとは言えない中年の男と、小賢しそうな細身の男、そして件の中将が入ってきた。


 …なんか、いるだけで不快になってくるね…

 それに、うん、とりあえず撮っとこうか…


 ボクはしっかりと隠蔽魔法を使った上で撮影用の魔法を発動させた。


 ボクの行動に全く気がつく素振りもなく、男達は席に座ると中将が口を開いた。


「此度の儂に手を挙げた件どのように責任をとるのかね。勿論、共同組合連合会(ギルド)でも庇いたてできますまい?」


 そんな事を宣いながら中将はまたも下卑た笑いを浮かべた。

 そして、


「うむ、そうであるな。こいつらのような不埒な者は共同組合連合会(ギルド)もうんざりですからな」


 と、例の中年がこれまた品性の欠片もない気色悪い笑みを浮かべて言った。

 そしてもう1人も、そうですな、と頷いている。


「そこでだ、本来なら除名処分になるんだがな、この中将様が貴様らを気に入ったようでな。それ相応の誠意を見せてくれるなら、上層部に掛け合ってくれると言うのだよ。ほれ、礼をせい」


 …は?


 あ、いけないけない!危なく殺気が漏れ出るところだったよ…

 殺しちゃうのは良くないからね、、、


 と、思いつつもエリー達の方を見ると全員めちゃめちゃ怒ってるよ…

 とはいえ、表には出てないんだけどね。

 まぁ、もういいか。


「嫌です」


 ボクがそう言うと、男どもが喚き出した。

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