ボクらは東に行くのです
もう年末…
まさくんと話をしてから数日、ボクたちは公城でくつろいでいた。
何でも、次に行こうとしていた大陸東側の栄峯カナータマコニット帝国が少しきな臭いらしく、ボクらはその情勢を見つつまさくん達とのんびり過ごしていた。
そして件の帝国なのだが、その東側には海が広がっているもののほか3方は標高10000m級の山脈に囲まれており天然の要塞となっているらしい。
他にも、自国内で物事が完結できるためにあまり外交政策は精を出しておらず、極一部の超強硬派を除いて侵略には反対しているとか。
しかし、最近では超強硬派が謀反を企んでいる…そんな話がどこからともなく流れてきて、今のボクらみたいに静観する所が多いようだった。
そして、ボクらがお昼ご飯を食べている時、食堂(とは言っても、公族ようだけどね)の扉を開けて1人の兵士が駆け込んできた。
その兵士は赤い羊皮紙を手に持っており、今にも倒れそうなくらい疲れた声で
「て、帝国にて、む、謀反が発生致しました…!」
と、言うとその場で倒れてしまった。
流石に目の前で死なれるのは気持ちのいいものでもないからボクは蘇生魔法を発動させて倒れた騎士を蘇らせた。
蘇った騎士は一瞬自分の身に何が起こったのか分からなかった様だったが、ものの2秒くらいで状況を把握するとまさくんに、
「改めましてご連絡致します。帝国にて超強硬派による謀反が発生。その結果、皇家が全て皇城に幽閉されました。また
、超強硬派は帝都の貴族を人質にとる形で地方への支配を進めようとしている模様。なお、民間人への略奪は確認されませんでした」
と、多分持っていた紙に書いていた事を報告した。
それを聞いたまさくんはいつの間にか王の顔になっていて、
「よくぞ伝えてくれた。後程褒美をとらせる、今は下がって休むがよい。あとは任せよ」
とその騎士へ言った。
…普通にかっこいいやん
流石にこのままのんびりと食事を続ける訳にもいかなくなったので、ボクらは早急に食べ終えると対応を考え始めた。
「帝国で反乱が起きそうなことは掴んでたけど、思ってたより早いんだよね…」
と、まさくんが零した。
さらに、
「人を出すしかないか…とはいえ信頼と腕前がないとまずいしな……」
と呟いていた。
あれ?ボクが行けば完璧じゃない?
遠距離で連絡とるのもできるし。
それに、ボクは帝国の様子を見たいしね!
そう思ってまさくんに聞いてみると、すぐに賛成してくれた。
そして、エリー達もいく気満々の様だったので、ものの5分でボクたち5人が出向くことになった。
そうと決まればあとはあっという間に準備がすすみ、1時間後にはもう出発できるようになっていた。
しかも、国境あたりまでまさくんが転移で送ってくれるらしい。
…さすがに転移で帝国内へ入るのは外交的にも宜しくないらしい
そんなこんなで諸々を済ませ、ボクたち5人は報告から1時間半で国境へとついた。
そして、特に何か悶着があるでもなく帝国内へと入っていった。
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