ボクらは話を聞いてみたい
え、なんか出せてなかったんだけど…
なく…
アルゲテーラさんを起こしたボクたちはとりあえず公城へと戻ることにした。
当然ながら転移で戻り、今日の所はのんびり過ごすことにしたのだった。
王妃さんと楽しそうに話しているアルゲテーラさんを見てると疑問が湧いてきた。
なんであんなに元気な精霊が死んだことになってお墓まで出来てるんだろう?
…当の本人は寝てた訳で本当のことかは分からないが、公国に伝わる伝承から推察できた。
伝承では、
曰く、初代の死を悲しみ後を追い永き眠りについた、と。
曰く、眠った場所はそのお力で神聖な場所となり公族以外は入れない、と。
曰く、その眠れる場所に印を付けた、と。
この伝承は4代目の頃に出来たそうらしい。
つまり、4代目辺りまでは初代王妃が生きていることは伝わっていたらしい。
となると、5代目辺りからはこの伝承を聞いてもう亡くなっているとされたのかもしれないね。
「…あれ?
この伝承って、初代王妃が精霊であることはわかんないんじゃない?」
ボクの一言に公族が固まった。
どうやら、精霊であることは伝わってなかったらしい。
さらに言えば、血としては初代王妃と公族とに何ら関わりが無いことも伝わって無い様だった。
「まぁ、初代が転生する事だけは伝わってたから良かったのかな…?」
ボクのつぶやきにまさくんは大きくうなづいていた。
もし、伝わってなかったらホラ吹きもの扱いになっちゃうね。
あれ?
そうなるとさ、湖底の神殿のことは伝わってなかったのかな…?
気になったボクがまさくんのお兄さんに聞いてみると、神殿の場所は伝わってないが、
然るべき場所へ王のみが入りし時初代公王は蘇る。
との伝承があるとの事だった。
まぁ、何はともあれこれでまさくんも永遠の命な訳で、公国も安泰かな〜。
そんな話もカップの中身が無くなる頃には終わり、ボクらは解散となった。
その夜、ボクが部屋で魔法の改良していると、誰かが扉をノックしていた。
どうやら、夜のお客様らしい。
まぁそんな冗談はともかく、まさくんが来たようだった。
「こんな時間にどうしたの?」
ボクは部屋に入ったまさくんにソファを勧めながらそう聞いてみた。
「いや、僕がこの世界に来たのは1024年前なんだけど、日本での最後の時ってどれくらい違うのかなと思って…。あと、日本の話がしたかったんだ」
まさくんは少し寂しそうにそう言った。
そっか…
大半の間は転生体の中で意識は無いとはいえ、こっちに転移してから1024年も日本の人とあえてないんじゃね…そりゃ寂しいよ。
まさくんは微かに微笑んでいたがけどそれでも、やっぱり悲しそうな儚い笑顔をしてた。
そしてボクらは朝まで転生・転移前の日本の話で時間を潰した。
その話のなかで、ボクが転生した時とまさくんが転移した時ではそれほど時が変わっていない事がわかった。
具体的に言うと、ボクが転生した2日後にまさくんは転生したらしい。
以外と近かったね。
あれ?そうすると、まさくんは1024年前に飛ばされちゃったって事なのかな…?
だとすると、サナたち以上に介入してる神がいるのかな?
後で聞いてみよっと。
それにしても、まさかボクよりも後にまさくんが飛ばされてるなんて…
しかも、その飛ばされ方も結構酷かったみたい…
まさくんは学校がえりに近所の公園を通り抜けたらこの世界に迷い込んだとか。
しかも、召喚された訳でもないから全く状況は掴めない上、繋げたであろう神からも何も干渉はなかったらしい…
めっちゃハードモードだよね…
幸いなことに、まさくんは漫画とかアニメとかには割と詳しくてそこの主人公達のように知識チートかまして、更には成長チート持ちでなんとかやっていけたらしい。
ものすごく主人公だよね、まさくん…
まぁ、そんなまさくんのおかげでマヨネーズとかは伝わったらしい。
ただ、千年経ってるから今もあるかは分からないよね…
とまぁ色々と聞けてボクらは満足しながら頷きあった頃にメイドさんが朝食の時間を伝えに来たのだった。
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