彼はやっぱりそのようです
最近忙しくてもう疲れちゃってますね…
翼皇はボクらに初代公王、柏原匡暎との契約が人間同士のものに近いのだと教えてくれた。
「 ── そして、私は万が一の際に公国を援助する代わりに、来るべき時に訪れるとある方をお待ちする場所、つまりこの神殿を貰ったのです」
と、すると翼皇は誰を待ってるんだろうね?
そんな人(?)がいるんだね〜…
ボクが首を傾げていると、
「想造神様以外の方はお解りのようですね」
と、翼皇がさらっとそんなことを言った。
ほんとにボク(寝てるからまさくんも)以外、みんな気づいてるのか確認するために振り返ってみんなの方を見ると…
全員が首を縦に振っていた。
えっ?!なんでみんな分かるの!?
謎すぎるって…
「想造神様、後ほどお教え致しますので少々お待ちください。それに、もうすぐ柏原匡暎が目を覚ましますよ」
翼皇の一言に皆が倒れているまさくんを見ると、ちょうど意識が戻り頭を抑えつつも起き上がる所だった。
「いてててて…っと、どうしたの?」
「お父様…!!」
意識が戻ったまさくんに暎薙さんが抱きついた。
まさくんは混乱しつつも暎薙さんをしっかりと受け止めた。
でも、どうしてこうなってるかはわかっていない様でボクらの方へ視線で助けを求めてた。
そんなまさくんを尻目に
「お主がきちんと記憶を取り戻せるようにしたのだ。感謝しといてくれ。それに、きちんと今回までの記憶も引き継げておるようだしな」
と、翼皇が呆れてそうな声でそう言うとまさくんも
「そうみたいだね。ありがとう、翼皇」
と謝辞を述べた。
それにしても、魂が同じだからなのか性格は記憶が戻っても変わらないね…
環境とかで左右されるって聞いてたんだけどそうでもないのかな?
そう思っていると、まさくんがボクの方を見てから親指を立てた。
まぁ、何とかなってるみたいだね。
そういえば、まさくんの記憶が戻ったわけだけどこの後はどうするんだろ?
気になったボクはまさくんに聞いてみた。
すると、
「今まで僕のせいで迷惑をかけて来たからね。このまま公王として生きてくよ。…あ!暎薙、見聞を広める旅にでも行っておいで。1番安全に出来そうな人達とね…!」
まさくんはそう言うと語尾に星でもつけているかのようなポーズを取った。
それにしても、まさくんは何で意味深な感じにやったのかな…?
まぁ、わかんないけどいっか…!
無事に公国の謎も溶けたわけだし。
……あれ?
そういえば、翼皇が言ってたことってどういうことなんだろ?
「無事にまさくんの件や公国の謎は解決したんだけどさ…まだ1個大事な話が残ってるよね…?」
気になったボクがそう聞くと、まさくんだけが首を傾げていたが彼もすぐある事を思い出したようで直ぐに納得していた。
そして、
「たしか…『そうz ─ ぐはっ!」
何か言おうとしてたまさくんが瞬時に接近した翼皇に翼でボディブローを入れられていた。
しかも、娘の暎薙さんも翼皇のしたことには何も言わなかった。
「全く、これだから匡暎は…」
まさくんを吹っ飛ばした翼皇はそう零すとボクの方へと向き直った。
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