ボクらがサクッとやりましょう
もう七夕らしい…!
えっ?!早くない…?!
…曲作り頑張ります…!
星空が覗き、温かな光が町に灯り始める頃。4人の小柄な人影が宿の一室に居た。
灯りをつけていないにも関わらず、4人は全く躓く様子も無く部屋にある机を囲んだ。
…そう、部屋に備え付けの机があるのだ。その事だけでもこの宿が底辺の安宿では無いとわかる。
………うん。こんな変なこと考えてないで聞き込みの報告会始めようか。
ボクは頭の中で始めた茶番を早々に切り上げると、残りの3人、エリー達へ聞き込みの結果を尋ねた。
「そうですね…あまり大した情報もありませんでした。現公王陛下はまだ28歳で至って健康ですし、時期公王候補の方々も仲が険悪などということは無いとの事です」
と、エリーが最初に話すとアーラ、リンもエリーの言葉に頷いていた。
どうやら皆同じような事を聞いていたらしい。
「それと、公兄殿下も謀反など起こすような方ではなく兄弟仲は非常に良好と聞きました」
さらに続いたエリーの言葉にもアーラ達2人は頷いていた。
それにボクの方も同じ感じだったし、急がなくても良さそうだね。
まぁでも、こんなに大事な物をいつまでも預かっておく訳にもいかないし、急ぎはしないけどなるべく早く届けなきゃだよね…
エリー達も同意の様で、3人とも頷いていた。
翌朝、6時くらいに宿を出たボクらはそのままこの町、 フェントサセプタを後にした。
…やっぱりさ、町の名前酷くない?
この国って電子殻みたいな感じだけど、いくらなんでも〔5番目の47〕なんてさ…
ちなみに、エリーはボクと同じく疑問に思ってるらしいが、アーラやリンは全く気にしてない。
曰く、人間ってそんなもんだよね…との事だった。
…まぁ、番号の方が管理は楽だよね。
そして、エリーが言うには次にボクらが向かっている町はフェイダイオクトと言うらしい。
〔4番目の28〕って意味だね…
音的にはギリシャ語に近い気もするけど、ややこしいよ…
そして、相変わらず番号なのね…
そんな事をわいわい話しながら進んでいくボクらだが、突如として緊張が走った。
前方1km先に関所があるのだが、そこが襲撃されているのだ。
普段は情報処理とかめんどくさいし、そんなに遠くの情報はいらないから探知範囲絞ってたけど仇になっちゃったね…
まぁ、助けなきゃいけない訳じゃないけどエリーは行きたそうだしなぁ。
結局ボクらは各々の転移系の魔法で現場にとんだ。
襲撃とは言っても、1眼巨人や赤竜がいるだけなのでさくっと倒せばお仕事は終了!
どっちかと言うと、片付けの方がめんどくさいね…
まぁ、しまえばいいか。
……それにしても、なんで此処に1眼巨人とか赤竜がいるんだろう?
生息域じゃないよ…
しかも、召喚獣ではないしさ…
運ばれたのかな…?
と、ボクら4人が粗方片付けや修繕も終わった頃に騎士団がやってきた。
この町の騎士団なのかなと思ったら、公都にいる騎士団らしい。
どうやら公国は各町や街に転移陣があって、緊急時には公都から駆けつけるらしい。
今回、襲撃が始まって5分で到着したみたいだから本来なら悪くないのかもね…
今はボクらがいたから処理まで終わったけど…
そんな事を考えていると、町の人に聞いたのか騎士団の人達がこちらへやってきた。
「今回の襲撃に対処して頂きありがとうございます。此度の件の御礼もしたいと考えておりますので公都へ御一緒しませんか?」
騎士団の中で1番地位の高そうな人がボクらの方へ来ると、そう誘った。
ありがたい話だよね。急ぐ訳じゃないけど、依頼で荷物を預かってる訳だし…
機会は逃したらダメだよ……
“ 3人ともそれでいい? ”
“ “ “ はい!” “ ”
エリー達に念話で聞いてみると全員ともいいみたいなので、
「ありがとうございます。御一緒させて頂きますね」
と、笑顔で返した。
「それでは、修繕もして頂けているので早速ですが参りましょう」
そう言って騎士団の偉そうな人、どうやら女性騎士みたいだよ、は元来た道をゆっくり進み始めた。
ボクら4人は彼女と話をしながら町の中心近くの騎士団の施設へと向かった。
話の中で公国の騎士団は魔法を得意とするものも多く、彼女もその1人だとか。
とはいえ、剣術(武器は普通のロングソードらしい)も普通に扱えるらしいが…
さて、そんな話をしている内に目的地へ着き、そのままボクらは奥にある転移の間まで案内された。
全員が部屋に入ると、先程の女性騎士 ── どうやらこの騎士団の部隊、第1部隊の隊長が床の魔法陣へ魔力を流した。
なんか恒例になってるけど、光が溢れ出し、それが収まると周りの景色は一変した。
公都の騎士団本部にある転移陣は万が一を考慮し、先程の場所とは大違いな作りだった。
転移の間の周りには格子が嵌められているのだ。しかも、この格子は一定以下の魔力を通さない為、かなり安全になっている。
いや、結構厳重だったね…
ボクらにはあんまり意味無いとはいえ、龍を複数相手どれるくらいないと突破出来なさそうだよ…
そんなことを考えている間に手続きを済ませ、格子を開けた隊長さんはボクらを応接室へと案内した。
「すみませんが、私は少し外しますのでゆっくりと寛いでいてください。何かありましたら此方の副隊長へなんなりと仰ってください」
そう言って若い男性の騎士を残して彼女は部屋を後にした。
この作品はフィクションです。実在する人物・団体などとは、関係ありません。
少しでもいいなと思ったら、ブックマーク・評価をしてください。
こんなキャラクターが欲しい、こんな展開がいい、と思ったら、感想で教えてください。
合わせて、誤字・脱字などがあったら教えてください。
主にツイキャスにて同じ名前で配信しているので、宜しければ遊びに来てください。
Twitterにてお知らせを出したりもしますのでそちらの方でも仲良くしてください。
よろしくお願いします。




