ボクらは町で何をする?
テストもあと少しなのにゃ!
…もうすぐ夏休み…?
「転記が完了致しました。ありがとうございました。そして、改めましてようこそ冒険者共同組合連合会へ、Sランク冒険者リンビオセラス様」
受付の方はそう言うと再度、大きく礼をした。
そして、顔を上げると
「さて、新たなメンバーの共同組合連合会登録証の手続きも完了しましたので、何か依頼をお受けになりますか?リネリア様」
と、ボクへ声をかけた。
確かにボク達のパーティーってリーダーがボクだからね…
…あんまりリーダー向きの性格じゃないけど…
まぁ、いいか。
それにしても、依頼かぁ…
今日はもう暇だから少し受けてもいいね!
「何か良さそうなのってありますか?」
そう尋ねると、どう受け取ったのか受付の方は少し悩んだ後1枚の依頼書を棚から出した。
「そうですね…金ランクのパーティーですから、あまり皆さんに丁度いい難度では無いかもしれませんが、こちらはいかがでしょうか?」
そう言うと、棚から出した依頼書をボクらに見せた。
その依頼の内容は、公都まで荷物を運ぶというものだった。
…なぜ?
なんでこれをボクたちに持ってきたんだろう…?
それこそ、荷物がやばい…とか、道中にめっちゃ強いのがいる…とかだと思うんだけど…
ボクとリン、そして数メートル離れた柱の横から耳を済ませているアーラやエリーも全員が困惑してしまっている…
そんなボクらの様子を見てか、受けの方は
「こちらの依頼ですが、公王から皆様への指名依頼なのです。先方は、リネリア様方の都合がつきそうな時に依頼してくれと仰ったそうです」
と、教えてくれた。
なるほどね…
ボクらと関わるのは反発する人達がいるから、少し回りくどいけどこうしたんだね…
ボクらに襲撃とかは意味無いし国家権力だって気にすることも無いからあんまし関係ないけど、それで仲良くなった人が死んじゃうのはね…
それにしても、ここまでして会いたいんだね。
まぁ、エリーはホーツィコーダの王女ってのもあるかもね〜。
そこまで考えたボクは、エリー達3人にどうしたいか目で聞いてみた。
すると、全員が笑顔で頷いた。
…よし!
じゃあ、受けようか!
「それでは、受注という事で処理させて頂きます。なお、この依頼で運んで頂く荷物なのですが、今から出しますので少々お待ちください」
そう言うと、受け付けさんはエリーの後ろにあった鍵付きの金庫を開けると中から小箱を取り出した。
「こちらが依頼のあった品です。どうぞ」
「ありがとうございます。それでは行ってきますね」
ボクはそう言ってから皆に声をかけ、出発しようとした。
しかし ──
「あっ、先方より御言伝がございます。ゆっくり見て回って来てください、との事です」
と、受付さんに言われた。
その後、ボクはお礼を言ってエリー達と合流して冒険者共同組合連合会をでた。
1度宿に戻った際、ボクは言伝を思い出していた。
ゆっくりでいいってことは、この荷物って急がなくていいものなんだね。
……一応、確認だけしとくかぁ…
だってほら、ないと思うけどこれで生物だったりしたら運びかたも変わるしね…
《解析鑑定》
あれ?ダメだね…
上級魔法でも弾かれちゃうんだ…
じゃあ、
《任意解析》
おっ、さすがにいけたね!
それで中身は…ん?
これは…魔力だね。
ものすごくしっかり保管されてるけど、これは魔力そのものだよ。
それに、この魔力って公国の建国者の魔力なんだよね。
そして、公国って建国者の魔力質に1番近い人が公王になるって言う制度らしいんだよね。
つまり、次期公王ってこれがなきゃ決まらない…
えっ、やばいじゃん…!
でも、一旦どういう状況なのか知らないと始まらないね…
急ぐべきなのか、別に気にしなくていいのか……
「それなら、町で聞き込みしますか?」
うん、そうだね。
……?
えっ?!
「あれ?!なんでエリーがここにいるの?」
そう、ボクは宿の部屋に居た訳で…
しかも、エリー達はお出かけ中だったから一人なはずなんだけど…
「いえ、いまさっき帰ってきたんですよ。リノさんが魔法を使ったのが分かったので」
あ〜!たしかに、魔法使う時に隠蔽はしてなかったしね…
「あれ?それならアーラとリンは?」
そう、魔法のことは良いがこの部屋にはエリーしか来ていない…
アーラ達はどうしたんだろう?
「2人にも念話してますよ。……それに、じゃんけんで ── 」
…なるほどね。3人でじゃんけんして、エリーが勝ったわけだ。
まぁ、それはいいとして。
「まぁいいや。それなら3人にも伝わってる事だし、皆で聞き込みしよ〜!」
「「「はい!わかりました!」」」
そんなわけで、ボクら4人は聞き込みを開始した。
________________________________________________
《任意解析》
必要魔力量:1〜
無属性である《解析魔法》の最難関魔法の1つ。任意の対象に対して基本的にその全ての情報を得ることができる。ステータスの他に、感情や次の行動を見ることもできる。
この作品はフィクションです。実在する人物・団体などとは、関係ありません。
少しでもいいなと思ったら、ブックマーク・評価をしてください。
こんなキャラクターが欲しい、こんな展開がいい、と思ったら、感想で教えてください。
合わせて、誤字・脱字などがあったら教えてください。
主にツイキャスにて同じ名前で配信しているので、宜しければ遊びに来てください。
Twitterにてお知らせを出したりもしますのでそちらの方でも仲良くしてください。
よろしくお願いします。




