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彼らは何で倒れたの?

謎に一月の間、語尾を「にゃん」にされたにゃ…

……可愛いかにゃ?

「リノ様。この度は私どもの嫌疑を晴らしくださりありがとうございました」


 ゴブリンの集落の中央、小鬼姫の大木へと着き一息つくと小鬼姫が開口一番、こう言ってボクに頭を下げた。


「いや、気にしなくていいよ」


「いえ、そういう訳には行きません…今夜は歓待させて頂けませんか?」


 そう言うと小鬼姫は側仕えの様なゴブリンに伝令を任せた。

 …これは……決定事項みたいだね…

 別にお礼なんていいのに…


 夜。日も沈んで暗くなった頃、森の中に燿が灯った。

 1つから始まったその燿は2つ、3つと増えていきゴブリン集落全体が明るくなった。


 普通の人間が見たら卒倒するような光景ではあるが、この場にいるのは異形の者と神だけ。

 つまり、誰も気にしないってこと!


 狩ってきた獲物の肉を豪快に焼き、育てた野菜と採ってきた果物をふんだんに使ったタレで食べる。

 この集落式の宴でボク達は多いに楽しんだ。

 ボクの造った(だした)お酒も大人気で飲めや歌えやの宴会となっていった。


 が、ここで1つ問題が発生した。


「リノしゃま〜!もう離しゃないのでしゅよ〜」


 小鬼姫がめちゃめちゃお酒に弱かったのだ。

 他のゴブリン達は弱い者でも顔が少し赤みが刺すくらいで、基本的にかなり強いんだけどなぁ…


 しかも、小鬼姫はボクの出したお酒を飲んで完全に酔っちゃったんだけど、その場所がボクのすぐ近くだったんだよね。

 集落のゴブリン達は小鬼姫がお酒に弱いのを知ってたらしく、ボクの側から離してお酒を取り上げようとしたみたいなんだけど失敗しちゃったみたい…


 そんな訳で、現在小鬼姫に絶賛抱きつかれてますよ…


 そして、君たち!

 何でこの状況見て鼻血垂らしてるんですか…?!

 …いや、美少女が中性の可愛い子に抱きつかてる絵は素敵ですがね…?


 と、そんなくだらない事を考えてると何か嫌な予感がした。


 振り向くと、ボクと小鬼姫の後ろにアーラとエリーが立っていた。

 しかも、何故か2人ともお酒に酔わないはずなのに顔を赤くして呂律も怪しかった。

 ……何で酔っちゃってるんだろうね?


 と、ボクが思考をずらした瞬間、


「リノしゃ〜ん!!」


「主、しゃま…!」


 2人が小鬼姫と同じようにボクに抱きついてきた。

 よそ見をしてたボクに躱すことなど出来なくて、為す術なく2人にも抱きつかれてしまった。


 そして、先程鼻血を流してた方々はと言うと ── 鼻血を盛大に吹き出したながら後ろへ倒れ、幸せそうな笑顔で気絶していた。


 …なんかそんな予感はしてたよ…

 でも、さっきまでは全然普通だった人達の中にも顔を赤らめてる人がいる…?

 しかも、うっすらと血を流してる人も……

 何でだろう?


 ドサッ


 またしても人の倒れる音が聞こえた。

 あれ…?ほんとに何でなの?


 ドサッ


 …しかも今度は10人くらいが一気に倒れてしまった。

 病気とか毒とか襲撃じゃ無いから本当に原因が分からないなぁ…


 と、ボクが不思議がっていると1人のゴブリンがボクの元へ震えながらやってきた。

 そのゴブリンは小鬼姫の側仕えさんだった。


「リ、リノ様…!そのお姿は強すぎます。どうか解いてくださいませ」


 …?

 どういうこと……?


 あっ、もしや………

 でも、本当にこれが原因か分からないし一旦、試してみるかな。


  ── ドサッ


 やっぱりこれがみたい原因だね…

 そして、普段は問題無い…はず……だから、半分はお酒の所為だよね!

 皆酔っちゃってるんだもん!


 実際、首を傾げるだけで何でそんなになるの…?

 ちなみに、さっき10人以上が倒れた時は首を傾げた上に指を顎の辺りに持ってきたんだよね。


 ……何かボクだけ見れないの嫌だな…


 よいしょっと!

 とりあえず、鏡があればある程度は解るでしょ。


 こてっ


 首を傾げてみた。


 うっ…!

 これは確かにヤバい…

 何がヤバいって美少女に抱きつかれた、これまた美少女のような美少年のような子が首を傾げるのだ。


 もう、語彙力がなくなるくらいにはヤバい……


 ついでだし、指も……


 くっ!

 この破壊力は本当にヤバい!

 どれくらいかな…?

 あっ、〇英社が著作権を気にしなくていいよって言うくらいヤバい。


 …伝わりづらいね…


 まぁとにかくボクのこの身体で首を傾げるってのが物凄いパワーがあるって解っただけでも良しとしよう!

 これからはあんまりやらないようにしないとね〜。

 …なんかしょっちゅう首傾げてるから本当に気をつけないと……


 あっ!勿論、あの破壊力の原因は他にもあるよ。

 そりゃ、ボクが首を傾げるのも凄く絵になってたし最高だけどさ…

 今は、ボクにしがみついて寝息をたててるエリー達を忘れちゃダメだよ!

 美少女3人とその中央に超美しい中性の子が首を傾げてる…って図だもん!!


 …って!何くだんない事考えてんだか……

 まぁ、いいか。動けないわけだし。


 それにしても、本当にこの集落のゴブリン達は凄いよ…

 しかも、小鬼姫がいなければ普通のゴブリンなのかなって思ってたんだけど、小鬼姫はあくまでも1人で全体を回してくれるってだけみたい。

 いた方が楽だけど、いなくても協力して回していける…そんな風に感じるなぁ…

 この集落の王…ってよりは、皆の推しみたいな感じだね。


 ボク以外が倒れてる中、ボクは1人そんなことを考えていた。


 広場の中心に設けられた大きな篝火は消えることなく、暖かな光でボクらを照らしていた。

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