ボクらは元を探します
テストも一段落!
……一ヶ月後にまたあるけど…
…頑張ろ〜
「敵対せずに出てきてくださりありがとうこざいます。私はこの集落、人の言葉だとそうなりますね…の長をしている者です」
会話が成り立つ程の距離になると、小鬼姫はそう言って一礼した。
「こちらこそ、不躾に入り込んでしまい攻撃されてもおかしくない所を対話という形を取って頂きありがとうこざいます。金ランク冒険者、で通じるでしょうか?をやってますリネリアです」
「同じく金ランクのエルデミナです」
「同じくアーラです」
やっぱり、名乗られたら返さなきゃだよね!
…そういえば、金ランクって最高位だったような。……やらかしたかな…?
そんな心配は杞憂だった様で、小鬼姫はボクらを大木の中へと案内すると中にあった椅子を勧めた。
勿論、断る理由も無いので座ると小鬼姫は自らお茶を淹れた。
全員が一息着いたタイミングで、小鬼姫が口を開いた。
「本日はどのような御用件でいらっしゃったのですか?想造神リネリア様」
あら…ボクのこと知ってたんだね……
え〜…口調とかどうしよう…知らないなら敬語も違和感ないけど、知ってるのに敬語はさ…
「私ごときへの口調はお気になさらないでください」
あっ…ならいいか…
「ありがとう!じゃあ、ボクからも1個お願いするね。想造神ってあんまり呼ばないでね!あんまり知ってる人もいないから」
「か、かしこまり ── 」
そう言いかけた小鬼姫だったが、ボクが少し不機嫌そうな雰囲気を出したからか
「 ── わかりました」
と、言い直した。
「リノさん、そろそろ本題にいきませんか?」
ボクと小鬼姫との駆け引き(?)も一段落した所で、エリーが話の路線を戻した。
……それに本題だからね…いつまでも巫山戯てる訳にはいかないのよ…
「それじゃぁ、エリーもこう言ってるしそろそろボクらがここに来た目的の話をしてもいいかな?」
「はい。お願いします」
小鬼姫も流石はリーダー、切り替えはキチンとしていた。
そんな彼女(?)にボクは駆け引き無しで話を切り出した。
「実は、この森の近場にある村で畑の野菜が盗まれてるみたいなの。そして、村の人曰くたくさんのゴブリンを見たらしいんだよね」
「なるほど。それで多くのゴブリンがいるこの場所に来た訳ですね。ですが、件のゴブリンは私共では無いと思います」
う〜ん…そこなんだよね……
この賢い小鬼姫に率いられたゴブリンはそんな事しない…と、言うか自分達の畑もあるから盗ってくる必要も無いし。
でも、ここ以外にゴブリンの反応は無いしなぁ…
ゴブリン以外なら……って!
いたわ!ゴブリンじゃないけどゴブリンなやつが!
「リノさん?どうしました?」
突然、動きをとめたボクへエリーが尋ねた。
「もしや主様は今回の件の犯人が解ったのでは?」
「さ、流石ですリノ様!」
…あれ?何でボクが原因が解ったのが伝わってるんだろう?
まだ何も言ってないような…
……まぁいいか。
「心配かけちゃったのはごめんね。でも、今回の件は解決しそうだよ。今から行こうと思うけど小鬼姫は来る?」
「連れて行って下さるのであれば行きたいです。ゴブリンを騙った者に言いたいこともありますので」
じゃあ小鬼姫も参加だね〜。
「よし!それじゃぁ行くよ!」
村の中、農耕器具の物置の片隅にボクらが探す犯人はいるようだった。
ボクらが村へ戻ってきた為、村の人達はもうゴブリンを倒したのかと驚いていたが、犯人は村の中にいると伝えると皆困惑していた。
まぁ、そうだよね…
だって、その犯人は幻惑系の魔法が使える訳だもん。
こんな田舎で幻惑魔法が使える人がいたらお祭り騒ぎだよ…
そんな訳もあって困惑していた村人達だったが、ボクらがその犯人の元へ行くときには後ろから着いてきた。
物置のあまり建付けの良くない扉を開けると、物置のなかは草原が広がっていた。
所々に薄く白い雲がある青空に、見渡す限りの黄緑の草原。
まぁ、端的に言えば最高の景色の1つ、だよね。
ボクらの肩や頭越しに見ていた村人は目を丸くして驚いていた。
でも、この草原も幻影なんだよね…
とはいえ、この魔法って難関魔法だから実物のような感触とか広さとかに感じるんだよ。
まぁ、超圧縮した魔力(つまり神力だね)をぶつけてあげれば壊せるから使い勝手は微妙な気もするけど…
そう思っていると何故かアーラとエリーに白い目を向けられた…
何でだろ…?
あっ、そんなことより解除しなきゃね。
……っと!
ボクが軽く神力をぶつけると幻影の草原は消え去った。
ちなみに、神力が直接村人に当たるとまずいから操作は完璧にやったよ!
しかし、パッと見では物置の中には何も無い。
そのため、村人達は先程よりはマシではあるがやや困惑した様子だった。
「リノさん。居るのは分かるんですが、どうやって捕まえればいいのかわからないです…」
どうやら、エリーは今回の犯人の今の場所は分かるが出てきてもらう方法が思いついていないようだった。
アーラや小鬼姫も同じ様で、この3人も少し戸惑っていた。
「大丈夫だよ。今から出てきてもらうから」
そう言うとボクはその犯人へボクの正体と来た理由を念話で伝えた。
同時に、土属性の魔力をベースに金属属性・水属性・光属性・闇属性の魔力を少量追加し火属性・風属性の魔力を微量加えて1つの魔力球を作った。
「はい、これでとりあえずは大丈夫だと思うよ。お話しよ」
そう言うと本当に小柄な人影が空中に浮かび上がり、ボクらの前へと来た。
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