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ボスはやっぱりあの方です

少し短いです…

 200階層にいるボス。

 それは勿論擬似創造神(にせアン)擬似想像神(にせサナ)だった。


 そして、ボクを後衛にしてエリーとアーラがそれぞれを受け持った。

 エリーは偽アンを、アーラは偽サナに相対しこのダンジョン最後と思われる戦いが始まった。


 2人曰く、ボクが戦えばあっという間に終わってしまうからボクには2人がピンチになるまでは見ていて欲しい、との事だった。



 偽アンと相対したエリーは無詠唱で魔法を行使していた。

 ただその尽くを偽アンは武具を創造する事で防いでいた。


 エリーは無詠唱魔法をここまでの道中でものにしていた。

 そこだけ聞くと、凄ってなるよね。まぁ、実際に凄いんだけどさ。

 ただ、エリーの神能(スキル)はアンに近いもので魔法よりも物質創造に長けてるんだよね…


 エリーは炎弾や招雷などを偽アンへと放った。

 弾かれた弾は地面へと着弾し、炎や雷を放出し荒れ狂う魔子(マナ)や土煙などで視界や魔力視を妨害した。


 この意味の無いような攻撃だったが、エリーは近づけさせずにこの魔法を構築する為だったようだ。


熱核収増砲サーモニュークリアバースト発射(ファイア)!!」


 エリーが放ったこの魔法は炎属性の難関魔法で、簡単に言えば核融合反応生まれたエネルギーを収束・増幅して相手へと撃ち出す。そんな魔法だった。


 もちろん、周囲の被爆を防ぐ様にする事も可能で今回はただ高密度の超エネルギーを射出したらしい。

 まぁ、放射線ごときじゃここにいる人は全員ノーダメージだけどね…


 エリーの放った魔法は瞬時と言っても過言では無い程の速度で偽アンへと迫った。

 しかし、偽アンは持っていたロングソードを犠牲にしながらも相殺した。

 核融合への対応は核融合だった様で、お互いに放射線は出さない様にしていた様だがぶつかった際に少々漏れ出ていた。


 そして、魔法を相殺して視界が悪くなっている中的確にエリーへと迫り創造したツーハンドソードで横なぎにした。


「きゃっ!」


 幸いなことに障壁は間に合ったようだが、エリーは壁まで吹っ飛ばされてしまった。




 エリーが偽アンと戦い苦戦している頃、その少し離れたところでアーラも偽サナに苦戦していた。


 アーラは魔法も使うのだが、魔法よりも物理で殴りに行く事の方が多かった。

 その為、アーラの攻撃は障壁で弾かれたのちその僅かな硬直に合わせて的確な一撃を受けてしまっていた。


 しかし、大きな隙にはなっておらず偽サナの魔法もあまり溜めのかからない軽い魔法がメインの様で、大ダメージにはなっていなかった。

 ただ、細かい攻撃がチクチクと当たりかなり煩わしそうにしていた。


 と、ここでアーラがとんでもない暴挙に出た。

 なんと、 擬似世界クリエイテッドワールド を剣に纏わせたのだ!


 これには見ていたボクもびっくりして、思わず声を出しそうになった。

  擬似世界クリエイテッドワールド は空間を作りその中の法則を自由に出来る魔法だけど、いくらなんでも剣はキツくない…?

 と思ったのだが、その後のアーラの攻撃をみてボクの考えが間違っているとわかった。


「千手一突!!」


 アーラは剣身を擬似世界へいれ、その出入り口を剣身のあった空間に大量に作ったのだ。

 そして、こちらでの動きが反映された世界で剣身が僅かに動くと、その剣先が全ての出入り口からとんでもない速度で出てくる。

 そんな風にして使っていた。


 この使い方の良さは一撃で複数の攻撃が行えることだが、あくまでも物理攻撃のため物理障壁で防げてしまう事が難点だった。

 ただ、アーラの手数のおかげか偽サナの障壁をかなり損耗させて10撃目に割ることが出来た。


 とはいえ、高々障壁を1枚破っただけなので再び展開され、しかも偽サナの反撃が強くなった。

 偽サナは炎弾と氷弾を出すと、擬似世界へといれた。

 そして、自身の手も擬似世界へといれ、その中で1つの弾を指で弾いた。


 すると、異常な程の炎弾と氷弾がアーラを襲った。

 さしずめ、万撃一触とでもいいそうな技だった。


 そんな圧倒的物量の攻撃をくらったアーラはエリーとは反対の壁へと吹きどばされた。


「くっ…!」



「エリー!アーラ!!今ボクが ── 」


「「いえ、リノさん(主様)はまだ手を出さないでください!まだ私たちは戦えます!!」」

戦闘シーンって難しいね…


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