やっぱり予想は当たるらしい
もうバレンタインらしいね…
チョコ戦争参戦しようかな?
カカオから作ったら面白くない?
支度を整えたボクらは51階層へと入って行った。
階段を下りて道が見えると、一見すると驚く様な光景があった。
煉瓦の壁で囲われた行き止まりだったのだ。
「えっ……リノさん、これって行き止まりですか?」
エリーはダンジョンにも関わらず、通路の正面に壁があることに驚いた様だった。
「そうだね。でも、今までの事を考えると…」
ここまでの道のりでボク達が通って来たのは
迷路・森・洞窟・火口・水中…
最初の迷路を除くと、風・土・火・水となっていて基本4属性になってたんだよね。
昨日も思ったけど、10階層ごとに属性が変わってるみたい。
ということは、ここからの10階層は行き止まりでは無く…
「「…空間ですね、リノさん!」」
「うん。2人とも正解だと思うよ。だってほら…」
ボクはそう言いながら手のひらサイズの石を創り、それを壁に向かって投げた。
すると、壁と接触した瞬間に石は消えてしまった。
「ね!…それじゃぁ、行こうか!」
「「はい!!」」
ボク達はその壁へ向けて歩き出した。
そして、壁に触れると目の前の景色が変わった。
先程まで目の前にあった壁。それと全く同じ材質の壁がこの先を迷路の様に張り巡らされていた。
しかも、ご丁寧に空魚などの空間系統の魔法を使う魔物(魔獣)まで出てくる様になっていた。
この迷路は行き止まりばかりで、その行き止まりからはワープするという仕組みらしい。
実をいうと、ボクは何処から行けばいいか知ってるんだよね…
魔力的に繋がってるから、その全てを把握すればゴールに着いてそこから逆算してあげるとすぐにわかるんだ!
って、事でボクは2人がどうやって見極めるか見てることにしようかな。
そんな事を考えてるとエリーが
「リノさんは何処から行けばいいか解ってますね?」
と、的確な質問をしてきた。
もちろん嘘をつく必要もないので肯定すると、少し安心した様な声色で、
「そうですか。私も見つけてみせます!」
と意気込みを顕にした。
その後、アーラ、エリーの順にルートが解った様でボク達はその道へ向かって行った。
ちなみに、1番遅かったエリーでも10分もかかって無かったりする。そして、3人とも10階層分の迷路を突破するルートを導き出していたりもするけど、それはもう済んだ話って事で気にしないでね。
そんな訳で、60階層までの行き方が解ったボク達はそのまま攻略して行った。
途中に出てくる空間系の魔物達は 次元切断 を使って3人の持ち回りで倒していた。
60階層のボスだった空竜帝もその姿を確認された次の瞬間にはバラバラにされていた。
ボスの討伐後はおやつを食べてから、次の階層へ行くことにした。
おやつはバターたっぷりのクッキーと紅茶、そしていちごを出した。
いちごもかなり甘いのだったからクッキーが甘いくても美味しく頂けた。
ふぅ〜、美味しかった!
さて、行きますか!!
と、いうことで61階層に入ったのだがそこはただただ広い部屋だった。
見たところ階層丸ごと1部屋になっているようで、奥の方には階段が見えた。
なんかさ、嫌な予感するよね…
進まない訳にもいかないので、ボクらはフロアへと足を踏み出した。
途端、床・壁・天井に仕込まれていた魔法陣が起動しこれまでの階層にいた魔物達が出てきた。
各魔方陣から1000体近く湧いており、合計5000体もの魔物がフロアに現れた。
ボク達を感知した魔物達は一斉にこちらへと向かってきた。
その2分後、何とか全部を倒したボクらは階段の前に来ていた。
『何とか』なんて言いながらそんなに掛かってない等の苦情は受付ないからね!
なんて茶番は兎も角、この召喚エリアは結構キツいね…
「リノさん。コレが続くんですか…?」
「そうだね…。アーラも大丈夫?」
「えぇ、大丈夫です主様。ただ、これ以上の仕様になると少しキツいかと…」
あっ…アーラも同じこと思ってたんだ。
そして、少し疲れた様子のエリーもボクとアーラが何を考えてるか解った様で少し青い顔をしていた。
そう。今の61階層は1度魔物を召喚したきりだったが、この後にはもしかすると継続で湧かせる仕組みになっているのかもしれないのだ。
進み続けること4階層。仕様がわかったボクらは65階層までをあっという間に通り過ぎた。
杞憂だったのか61階層と仕様は変わらなかった。
66階層もこれまでと同じようなただただ広い部屋だった。
そして、いつも通りに魔物が召喚され戦闘になった。
しかし、とうとう来てしまったのだ。
そう、再召喚である。
えぇ〜……今?
あ〜…半分終わったからってことかな?
それにしても面倒くさすぎるね、これ。
とか思ってると、魔力の元になってる場所を発見した。
部屋の右上の角。その天井と壁が成す直角の所にあった。
いや、それはないでしょ!
いくら何でもそれに気づける人は少ないって!!
とまぁ言いつつもそれを壊して事なきをえた。
その後、70階層までは同じ仕様で無事に踏破できた。
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魔法解説
次元切断
必要魔力量:20000
時空属性の上位魔法。対象を空間だけでなく過去や未来に渡って切断することが出来る。また、異空間へ逃げても切断出来る。
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魔物・魔獣紹介
空魚
討伐推奨ランクB
魚が魔獣化したものの進化形。空間属性を持っており、空中を移動する。また、攻撃時や退避時には空間を連結させ短距離の転移を行う。それによる突進はかなり強力で群れると全方向から攻撃される。その為、群れの推奨ランクはA。
空竜帝
討伐推奨ランクS
竜の中でも、空間属性に傾いた個体が進化したもの。空間属性を付与されたブレスは空間・時空以外の属性で防ぐことは困難を極める。また、別な場所にいる配下の竜を転移で呼び出すこともある。
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