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龍は人になれますか?

もう2月期も終わりですね…

時が経つのが早すぎますよ…

 初の眷属になったアーラを含め、ボクら3人は礎の森(ティけルディア)を出る事にしたがここで問題が発生した。

 そう、アーラの姿である。


 流石に街へそのままの姿で入ると騒がれてしまう。

 だから、ボクはアーラにボク自身にも掛けている《任意偽装(ケイムフラージェ)》を使って貰うことにした。


「アーラ、出来そう?」


 中々に苦戦している様子のアーラに声をかけると、後一歩で発動させられそうだと言うのでとりあえずボクがアーラに掛けてみようという事になった。


 《任意偽装(ケイムフラージェ)


 途端、荘厳な龍が縮んだかと思うとそこには100人中100人が絶対に振り返る程の美少女が立っていた。

 絹の様に白く透き通った肌、足首まである白みの強いプラチナブロンドの髪、そして金の瞳に薄桃色のドレスという美の1つの頂点を体現していた。


 ちなみに、幾らボクが魔法を化粧掛けたとはいえボクの趣味だけでこうなった訳じゃないからね。

 ボクの眷属である為その事を示す様な見た目になってしまうのだ。


 その後、感覚を掴んだアーラはすんなりと発動出来た。

 しかし、その姿はボクが魔法を掛けたときから少し違った。

 基本的には白の美少女のままなのだが、龍の尾が生え、耳が上向きに尖り、頭からは20㎝程の捻れた純白の角が生えていた。

 その姿は 人間 ではなく、 竜人 に似ているものだった。


 めっっっっちゃ可愛い!!!

 え!?最高なんですけど!!


 ……失礼しました。

 ついテンションが上がりすぎちゃったよ…



「リノさん。そろそろ街へ戻りますか?」


 アーラの1件が一段落し3人でお茶を飲んでいる時、エリーがそう提案した。


「そうだね。帰ろうか」


 アーラを連れて街へ戻る途中、まだいる魔物達を間引いていたがアーラがとっても重要な事を呟いた。


「主様、私は街に入れるのでしょうか?」


「「あ…」」


 ヤバい忘れてた…アーラが街に入るにはどうすれば良いんだろう?

 塀を越えてって訳にも行かないし…


 ……あれ?そういえばボクって最初に街に入った時身分証とか無かった様な…


 あ!

 ボクの時はAランクのウェーラヴェルニアの皆さんが居たから入れたんだっけ…

 なら、アーラも入れそうだね!


 そういう訳でボクら3人は無事にルギゾネアへと戻ることが出来た。


 街へ戻ると門番の衛兵さんから、ベネーブルトさんが共同組合連合会(ギルド)に来て欲しいと言っていたと教えて貰った。


 冒険者共同組合連合会(ギルド)のドアを開け、中へ入ると何時もと何一つ変わらない雑多な風景がそこにはあった。

 魔物や魔獣が大量発生していたなんてまるで知らないようで、互いに軽口を言い合いながら依頼用紙を奪い合う冒険者や、今日は休みなのか昼間だと言うのに酒を呑む冒険者がいる。彼らは共通して笑っているのだ。


 命をかける仕事だが、街にいる間の休息の時間。そんな時にこそ見られる彼らのオフの顔。

 何気無い日常だが、だからこそ冒険者達にはその日常を謳歌して欲しい。

 ボクはそんなことを思いながら局長室へと案内されていった。


「局長。金ランク冒険者リノ様、Sランク冒険者エルデミナ様とお連れの方をお連れしました」


「どうぞ」


 ボクらが部屋へ入ると、局長のベネーブルトさんだけでなくボクらへの依頼主、つまり領主のフォリティオルさんもいた。

 ボクらがソファに腰かけ、お茶を出した職員が部屋を出ると早速依頼の報告を求められた。


「簡潔に言えば、今回の大量発生の原因は2体の龍です」


 この一言で2人の表情は一気に驚き、そしてボクがこの場にいることを思い出し多少の安堵を浮かべた。


「続きを話しても?」


 2人の動きが止まってしまった為、聞ける状態か確認を取った。


 ちなみに、エリー達は2人してお茶を味わっている。

 …ずるくない?


 それはともかく、2人とも大丈夫だと言うので更に話を続けた。


「以前、Aランクパーティーウェーラヴェルニアが意図的に狙った訳ではありませんでしたが、闇龍の討伐をしましたね。今回の大量発生は、その闇龍に手傷を負わされた無龍から周囲へ拡散された魔子(マナ)から発生して魔物と|魔獣によるものでした」


「なんと!それではその無龍は討伐したのですか?」


 またしても固まった2人だったが今回はベネーブルトさんが先に起動した。


「いえ、件の無龍は今連れて来ています」


 ボクのその一言に2人は全くの同時にアーラの方を向いた。


「なるほど。竜人の方かと思ったのですが無龍でしたか」


「いえ、私は無龍ではありません。……あっ…主様どうしましよう」


 フォリティオルさんの一言にアーラが反応してしまった…

 ボクの言い方が悪かったんだけど、それでもアーラが罪悪感を感じちゃったみたい……


「……お二人とも彼女、アーラコリアの事は内密にお願いします。そしてアーラの種族ですが、これは言えません。ご了承ください」


 仕方がないので金ランクとしての “秘密” にすることにした。

 ボクのこの言葉はベネーブルトさんもフォリティオルさんも了承してくれた。


 流石に想造龍だなんて言えないもん…


 とりあえずの報告を終わらせたボクらは依頼の達成料として50万ペクーリ貰い、局長室を出た。

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