ボクらは領主へ会いに行く
う~む…
全然話しが進まんね……
もう少しテンポ良く進んだ方が良い?
翌朝、朝ごはんの時にエリーから昨日の事を聞かれた。
ありのままに話すと、飛び跳ねる程喜んでいた。
なんでだろう?
ちなみに、喜んだ後に周りを気にして赤くなってた。
うん。普通に可愛い。
ちなみにボクは神になって無性にもなってるけど、普通に可愛いとかかっこいいとかは感じるよ〜。
なんて言うのかな?
美術館とかの絵とかってさ綺麗で美しいと思うじゃん。
その感覚なんだよね!
欲情とかは無いから、ただ純粋に綺麗だな〜っていう可愛いとかなんだよ!
何か途中から変な方向に話がそれだけど、朝ごはんを食べ終え紅茶を飲んでいると、衛兵と思われる鎧を来た人達が宿に来た。
店員さんと何言か話すと、店員さんがボクらの方へその衛兵さんの偉そうな人を連れて来た。
「エルデミナ様とリノ様ですね。朝早くからすみませんが、我が主の屋敷へお連れ致します」
どうやら辺境伯の屋敷へ連れて行ってくれるらしい。
そんな衛兵さんの言葉に、
「分かりました。少し支度をしますので10分ほどお待ち頂けますか?」
と、エリーが応じた。
「了解致しました。では、10分後にお迎えに上がります」
そう言ってその衛兵さんは他の衛兵さん達を連れて出ていった。
ボクらは10分で準備を済ませると、宿を出た。
「それでは、こちらの馬車にお乗りください」
と、再び来た衛兵さん達が馬車へ案内した。
ボクらが乗ると、その馬車は街の中心、領主の屋敷へと向かって行った。
衛兵が護送する馬車に乗って行くって何処と無く犯罪者の様に感じるが、この世界ではそんな事は無い。
犯罪者は領主の屋敷ではなく、塀の方にある詰所へ行くからだ。
今回の様に領主が屋敷へ招待した際に移動手段として用いられる事が多いそうだ。
そんな訳で護送されて辺境伯邸へ着いたんだけどその屋敷(?)が凄かった。
屋敷というよりも小さなお城みたいな感じで、大きな門に堀と跳ね橋、広い庭園とバルコニーが確認出来た。
色は白ベースながら屋根は青銅や青楼、黒が所々で使われており、西洋のお城と日本の城の中間な印象があった。
それにしても、広い庭だよね〜…
とか思っていると案内してくれている衛兵さんが、この庭は万が一の際に住民を此処に避難させたり、炊き出しに使ったりと備えの1つである、と教えてくれた。
ふ〜ん…
そういう配慮って大事なんだね……
「ふふふっ…リノさん。王城もそういう仕組みになってますよ。もっとも、王城も此処も街の全てを避難させることはできませんが」
と、エリーも教えてくれた。
ボクが2人にお礼を言ったタイミングで馬車が止まった。
そして、衛兵さんがドアを開けると執事服を着た男性がドアの外にいた。
「ようこそいらっしゃいました、リノ様、エルデミナ殿下。私、アミナヒロンツ辺境伯家家令を勤めておりますポヴェゼーバ・フェンバウンと申します。早速ですが、我等が主の元へ案内させて頂きます」
そう言うとさんは、少し横へずれボクらを促した。
先にボクが馬車から下りてエリーをエスコートする。
これでも一応護衛だもんね!
これくらいはやらないと…
ふとエリーを見ると、頬がやや赤くなっていた。
国にとって大事な辺境伯が相手だし、緊張してるのかな?
「それでは、どうぞ此方へ」
ボクがそんな事を思っていると知ってか知らずか、さんはボクらが馬車から下りたのを確認すると先導して歩き出した。
玄関ホールではメイドさん達や執事さん達がいっぱい居て、ボクらが入って行くと王城の時と同じく一斉に頭を下げており、辺境伯家の使用人のレベルの高さが伝わって来た。
それにしてもやっぱり壮観だね〜。
とまぁさんの案内は続き、応接室へ案内された。
応接室は重厚なソファーに木目の美しいテーブルと中々に温かみがあって落ち着く様な、でも値段の高さを伺える仕様になっていた。
ボクらがソファーに座るとすぐにメイドさんがお茶を出して、部屋を後にした。
そしてメイドさんが出た直後、ボクらが入って来た扉から左手側の壁にあった扉が開き、茶髪金メッシュの短髪に茶眼の顔立ちの整った若い男性が入って来た。
「お久しぶりでございます、王女殿下。そして、初めまして、初の金ランク冒険者のリノ殿。此処、デゥルヴィツィア領を任されております辺境伯のフォリティオル・コティクートル・アミナヒロンツでございます」
この作品はフィクションです。実在する人物・団体などとは、関係ありません。
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