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気体はやっぱりアレでした

最近、寒くなってきた…

冷え症辛い……(´•ω•̥`)

「やはり “腐死の気” ですか……私は直接は知りませんがお祖父様より伺っております。その気が濃いところでは即死することもあり、離れた場所でも腐った様な臭気が立ち込め頭痛を催す…などの特徴があるそうですね」


 う〜ん…やっぱりいくら聞いてもアレだよなぁ〜……


「その通りでございます」


「しかしウェーリガー男爵、この “腐死の気” は対処法がある筈ですが…」


 あ、こっちでも対処法は解ってるんだ。

 まぁでも、流石に何個もの村へ影響が出る程の量を出すんじゃ厳しそうだけど…


「はい。炭に吸着させて除去することもできますが、何分量が多くて厳しいのです。また、その炭も処理を間違うと危険な為、拡散して濃度が下がるのを待つことしかできず…。村の方は不確かな予測で村を離れる訳にはいかないと反対しまして……後は、ご存知の通りの結果になったのです」


 なるほどね〜

 確かに炭だけだと難しいよね…

 現代日本でも火山とかだとキリがなさそうだし、流石に全部は中和しないもんね。

 まぁ、ウェーリガー男爵が取った手段の善し悪しは一旦置いといて “腐死の気” ── 硫化水素ガス の対処を考えないと…

 エリーはそれで良いのかな?


 ということで、エリーの方を向くと目があった後頷いた。

 うん!

 伝わってるみたいだね。


「ウェーリガー男爵。私には今ここで貴方を処分する権利もありません。それに、今貴方がやらなければならないのは私に頭を下げることですか?」


 エリーなかなり容赦なく男爵へ正論をぶつける。


「そ、それは……」


 あら…

 男爵がしどろもどろになっちゃった……


「貴方がするべきは領民の為に “腐死の気” 、そして火山への対処を考え、実行することですよね」


 あぁ…

 男爵へのダメージが半端ないね。

 でも、男爵みたいな武人系の人なら……


 男爵は覚悟を決めた顔になり、


「はっ、その通りでございます!」


 お!

 やる気になってくれたね。

 なんだけど、もう男爵が直接出来ることは領民への説明と対応くらいしか残ってないんだよなぁ〜…


「さて、話も纏まってきた(?)のでボクからもいいですか?」


 硫化水素に関してはボクが案を出した方が良さそうなのでエリーとウェーリガー男爵に声をかけた。


「えぇ、どうぞリノさん」


「あの…失礼なのは承知の上なのですが、貴殿は王女殿下の護衛では無いのでしょうか?」


 ウェーリガー男爵がボクとエリーのやり取りから、エリーがボクを格上として扱ってると察してボクがそもそも誰なのか尋ねてきた。


「えぇ、確かにボクはエリーの護衛依頼を受けていますがエリーに傅く必要の無い立場なので男爵が気にすることはありませんよ」


「リノさんの言う通りです。そもそもリノさんは国民ではありませんし、冒険者です。それに、リノさんは大国と呼ばれる我が国ですら政治的に崩壊させることも出来るのですよ。私の護衛という依頼も好意でして頂いていますし」


「なんと、それ程のお方だとは!御無礼お許しください」


 あ〜!

 エリーがそんなこと言うから男爵が仰々しくなっちゃったじゃん!!


 と目に込めてエリーを見ると、少し顔を赤くして目を逸らされてしまった…


 …どゆこと?


「まぁ、一旦ボクのことは置いといて硫化水 ── “腐死の気” の対処を急ぎましょう」


「そ、そうでした!……ですが私では手の施しようも無く…」


 あ〜…また落ち込んじゃった…

 悪いことしちゃったなぁ…

 エリーがジト目で……


「と、とりあえず現場に行きませんか?先程も言ったようにボクに任せて頂ければいいので」


「わ、分かりました。ですが、スィクーラア山では “腐死の気” が充満してしまっているので近づけません」


 あ〜!

 結界、というか防御魔法使うから大丈夫なんだけど説明するの忘れてたよ…


「大丈夫ですよ。…リノさんがいますから」


「そうですね。王女殿下の信頼をここまで得られる方なのであれば問題ないでしょう」


 あれ?

 なんかよくわかんないけど信頼されてしまった…

 まぁ、都合はいいから良しとするか………?


「では、夜遅いですから明日の朝に向かいますか?」


「ええ。そうしましょうか」


 男爵が了承してくれたので明日の朝、スィクーラア山へ行くことが決まった。

 ボクらは一旦宿へ戻り、夜明け頃に領主邸へ再度来ることにした。



 空も白けだし草原の草も光り出すころ、ボク達は領主邸に集合していた。


「おはようございます、ウェーリガー男爵。早速ですみませんが防御魔法をかけて出発しましょう」


「おはようございます、リノ殿、王女殿下。分かりました。この領の為によろしくお願いします」


 よし!

 それじゃあ行こうか。

 ウェーリガー男爵は業務を息子さんと側近達に任せたらしく、1人でボク達に着いてくるらしい。

 出来ることが無くても着いて来ようとするなんて本当に責任感の強い人なんだね…


「では、防御魔法をかけますね」


 《任意防御(デフェーンシオ)


「これで硫化 ── “腐死の気” は大丈夫ですよ」


 さて、スィクーラア山へ出発だぁ〜!


 ____________________________________________________


 魔法解説


 《任意防御(デフェーンシオ)

 必要魔力量:1〜

 無属性魔法である《防御魔法》の最難関魔法の1つ。任意の対象を任意のモノから防御する。魔法の対象、防御対象共に概念など形の無いものでも発動出来る。

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