手段が良いとは言いきれない
なんか予想以上に進みが遅いです…
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ダルミータ・クラリエンテ・ウェーリガー視点
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私が領主になって30年…
まさかこのような状況になるとは。
前例の失敗を活かそうとしたが、やはり無理があったか…
私の政策で害を被った者たちが盗賊紛いの行為に及ぶとは。
全てが終わったら息子に家督を譲り、彼らへの贖罪を果たさなければな。
あぁ…何処で間違ったのだろうか。
っむ?
先程までこの部屋には私しかいなかった筈だか何者かの気配が現れたな…
これでも戦闘に自信はあったのだが、なるほど…
今私の背後に居る2人組は噂に聞く王家の諜報部隊か。
とうとうこの時が来たか……
せめて、最後まで責任を取らせて欲しいものだが……
「ダルミータ・クラリエンテ・ウェーリガー男爵。少しお話をしましょうか」
そう、可愛らしい声で話しかけて来た諜報部隊の方へ向くと少女が2人いた。
しかし、すぐに拘束する訳では無いのか?
少なくとも、彼女らに戦闘の意思は無さそうだな…
此処が正念場だ。
何とか事の成り行きを見させて頂けるよう懇願せねばな…
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リネリア視点
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ボクらは資料庫を後にして、領主ダルミータ男爵の居る執務室へと向かった。
男爵は1人で考え事をしているようだった。
しかし、武家の名は伊達では無いようでボクたちが《任意隠蔽》を解くと気配を察知したようで、声をかけるとこちらを振り向いた。
「話す前に、1つ良いだろうか?」
良かった。抵抗の意思は無いみたいだね。
それにしても何だろう?
「何ですか?ウェーリガー男爵」
「貴殿らの事なのだが…王家の諜報部隊の者なのだろうか、それにしては若すぎる様に思うのだが」
あぁなるほどね。
ボクたちのことをそういう部隊だと勘違いしてるのか…
まぁ、王家と言えば間違いでは無いけどね……
などと考えてると、エリーに先を越されてしまった。
「違いますよ男爵。確か彼らは此処には来ていませんよ」
「それでは貴殿らは……はっ!ま、まさか ── 」
あ、気づいちゃったねコレは。
「はい。そのまさかですね。ホーツィコーダ王国第一王女、エルデミナ・アナンミシィー・フォン・ホーツィコーダです」
エリーの自己紹介を聞いたとたん、ウェーリガー男爵は跪いた。
「王女殿下!此度の件なのですが誠に勝手ながら私の連行に関しては遅らせて頂けないでしょうか。その後は如何様な処罰でもお受け致します」
コレは…
言い訳や証拠隠滅とかでじゃなくて、自分でやったことだから後始末も自分でってことみたいだね……
でも、そういう訳にもいかないんだよなぁ〜…
「ウェーリガー男爵、貴方には任せられませんね。ですが、貴方を捕らえることはありませんよ。私的に此処へ来てますから」
「私的とは…あぁ、例の村の方達に事情を聞いて来た。と、言ったところでしょうか」
おっ!
やっぱりウェーリガー男爵は優秀な貴族みたいだね。
きちんと把握して的確に推測出来てるし。
「えぇ、その通りです。何があったのか分からなかった為、侵入という形を取ったことは謝罪致します」
「いえ。それに関しては此方に非がありますので…。それに、冒険者共同組合連合会も協力している様ですし」
冒険者達が昨日の命令で撤退したことも知ってるんだね。
まぁ、そうじゃないと困るんだけどさ…
「そうですね、協力して頂きました。……ところで、そろそろ本題に入っても宜しいですか?」
「分かりました。全てをお話致します」
おっ!
ようやく何で彼らに重税を課したか男爵の口から話してくれるみたいだね。
「35年前、とある騎士爵領で村1つの人を含む全ての動物が亡くなるという事件がありました。先代国王陛下はその原因究明を急がせたのだ」
「はい。確かにその事件のことは伺いましたが……まさか、この領で………」
エリーは何のことが分かったみたいだね。
ボクはその事件の事は知らなかったよ…
まぁでも、日本でも有名だから原因は分かるよ〜
「えぇ、その通りでございます王女殿下。発見されたその事件の原因である“腐死の気”が彼らの村の近くにある山、スィクーラア山にて観測され、今後大規模に噴出する可能性が大きいとわかったのです」
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